当記事は、RPイベントのセッションを元に、
ストーリー風に物語を書き起こしたリプレイ兼、RPストーリーです。
苦手な方はご注意ください!
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/12662472/blog/4686470/参加者
■参加者様:
ロニシェーンガガーリナまた、ver5.xシリーズのストーリー内容を含みますので、5.xパッチの上のストーリーが未プレイの場合はネタバレの可能性がございます、ご注意願います。
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サイ・アレーンの
魔女の噂は杞憂に終わった。
どこにもそんなものは居なかった。
しかし、罪喰いの餌にするために、鉱夫を攫う魔女とは、ふふ見当違いな噂もあったものだ。
だが、私の報告を受けてもなお、その老人は酷く怯えている様子だった。
「きっと恨んでいるのでしょう」
黄金の谷に、罪喰いを招いた者を。
一族を食い殺した罪喰いを。
そして、そもそも黄金の谷へと祖先を追いやった、この世界そのものを。
「どうでしょう」
だが、私はそうは思わなかった。
少し前までなら、そうも思ったかもしれないが。
不思議そうに、その老人は私の瞳を見た。
「きっと……”そんなこと”の為じゃないと思いますよ」
きっと、憎むだけなら、他にどうとでも出来た。
私の様に。
私はサイ・アレーンの洞穴の中に入った。
中には
誰もいない。
淀んだ空気の名残を感じた。
しかし、それはやはりただの名残にしか過ぎなかった。
そこはまるで何か中身が抜け落ちた――いや、羽化してしまって抜け殻となった
蛹の様だった。
きっと、サイ・アレーンの洞穴に、魔女とやらが帰ってくることはない。
黄金の谷にも、もう罪喰いはいない。
全ては終わったのだ。
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この手紙を読んでいるということは、わたしはついに何事も成し遂げられなかったのですね。
それだけの強さがあれば、きっと残りの罪も裁くことでしょう。
わたしにもその強さがあれば、何か違っていたのかもしれません。
とはいえ、あなたには感謝しています。
あなたを、あの日の彼を見つけるまで、わたしは全てを諦めていました。
きっとわたしは姉様の罪を許すことが出来たのでしょう。
わたしは美しくなれたでしょうか? わたしは強くなれたでしょうか?
答えを聞くことはできませんが、きっとわたしは生まれ直せたのだと信じています。
そのために、生きてきたのですから。
医療館に黄金の毒の症状を和らげる薬を預けておきました。
必要であれば、受け取ってください。
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”――Envy is more irreconcilable than hatred.”
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