皆様ごきげんよう。
久々に書き綴った短編小説『赤い花のスクレ』お楽しみいただけましたでしょうか。
多くの皆様の目に止まっていただけたようで、感謝しかないという気持ちとともに、改めてFF14コミュニティにおける「他者が書いている文章に触れたい」という関心の高さに驚いています。
本当にありがとうございます。
もしまだ読んでないよという方は以下にリンクを貼りましたのでご覧ください。
全部で1万文字にも満たない文字数で纏めていますので、さっくり読み終えられると思います。
⌘赤い花のスクレ⌘
第一幕:旅立ちの日第二幕:自由という名の束縛終 幕:相生の光さてさて。
あとがき、というわけですが。
私はまだ小説というものを書き始めたばかりの頃、何故か自分が書き終えた文章に絶対的な自信を持っており、
「わざわざ作者が書いた物語を自ら解説するとか野暮」
「伝わる人には伝わるし、伝わる人だけ読めばいい」
などと傲慢な考え方をしていました。
幸いなことに、共にもの書きを趣味とする仲間に恵まれた私は、仲間から幾度となくサンドバックのようにして指摘という名のジャブ(ここどういう意味なの?よくわからないんだけど?)をくらい続けた結果、あることに気がついたのです。
「作者が伝えたいことが読者に伝わっていない事実ほど辛いものはない」
そうならないように物語の世界で精進し続けるのが作家という生き物なのだと思うのですが、これを突き詰めていくと本当に吐き気がするほど辛く苦しい日々になりそれはまた別の話で。。。
投稿されてもう2週間は経つので、簡単に赤い花のスクレって何だったの?という解説をしていきます。
もし、私なりの解釈があるので作者の意図などどうでもいい、と思う方はここでブラウザバックしてください。
もし、ああーそういうことだったのか、と思いたい人は続けて読んでみてくだされば幸いです。
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私も、過去の日記で触れているように、とあるプレイヤーさんに強く影響されてFCを立ち上げる決心を持ちました。
それと同じようにして、NAGIに訪れたメンバーさんが、いつか自分のFCを立ち上げて、マスターになるという未来も、あってもいいのかなと思ったのです。
ずっと同じFCにとどまり続けるという制約はどこにもなくて、自分が成し遂げたい想いやモチベーションがあるなら、大いに試してみたらいいと思います。
それでも自分のFCからメンバーが離れていったら、寂しさが募って闇堕ちしてしまうマスターとかどうしようもないネ!←
オリヴィエさんがローランの光になれたかどうか。
それは今のNAGIが全てを表しているのではないかと思います。
そして、最後にローランがオリヴィエに渡す赤い花の髪飾り。
何もかもが対照的な二人だけど、これだけは、同じものをつけて生きて行くんですよね。
そういうところが、とても素敵だなって思うのです。
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この物語はFCというコミュニティが存続する限り延々と続く、マスターとメンバの出会いと別れの話です。
お気づきになられた方も多いと思いますが、一幕と終幕の冒頭は、登場する人物が異なるだけで表現している中身は全く同じです。
ウルダハで生きたプレイヤーをFCのマスターが勧誘し、ここではないどこかへ連れて行く展開です。
これは、どのFCでも延々と繰り返されている出来事ではないかと思います。
そしてオリヴィエ・ブランクとは何者だったのか。
これはいわばローラン・ノワールという人物のうつし鏡です。
ネーミングのモチーフは、もちろん『シャルルマーニュ十二勇士』に登場する、ローランを支え続けた智将オリヴィエです。
終幕のラストに登場したキャラクターデザインの通り、ローランとは全て対比となるようにしています。
黒髪(Noir)=白髪(Blanc)
青い瞳=赤い瞳
白い肌=褐色(もっと濃くてもよかったな......)