※いろいろご指摘をもらっているので、順次修正していきます(°ω°)(2021.1.14)
タイトルが誤解を招くとの指摘をいただきましたので
(確かにその通り)修正しました。
【旧】「楽器演奏」でFF14以外の曲を演奏してはいけないのはなぜか
【新】「楽器演奏」でFF14運営以外が権利を持っている曲を演奏してはいけないのはなぜか
(しっくり来てないのでこのあともいじるかも)本文中も「FF14以外の曲」→「FF14運営以外が権利を持っている曲」というニュアンスで文言を変更しています。
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こんばんわ、ねこさんです。
今日はわりと真面目なお話です。
Twitterのタイムラインにこういう趣旨のツイートが回ってきました。
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FF14以外の曲をやってはダメ、というのを言うのやめよ?
FF以外の曲も聞きたいです--------
チラッと見ただけなので、そのツイートのリプ欄が覗いてませんが、まぁどうなってたかはなんとなく想像はできます。
けど、ちょっと考えてみました。
FF14運営以外が権利を持っている曲を軽率に演奏してはいけないということを、特にここ1年ぐらいで始めた人はシンプルに知らないのでは? と。
「いやいや、楽器演奏のクエストで確認のダイアログでるだろ」って思うかもしれません。
しかし、実はよく考えてみると
楽器演奏を解放していない人は、現状そのことを知る機会がほぼないんですよね。
件のツイートをした人がどういうプレイヤーなのかは知らないのですが、通りすがりの演奏会みたいなもので興味を持ったりしただけの人とかだと、知らないのはむしろ当たり前なのでは、ということに気づきました。
無知に対して殴りかかるのは簡単です。
ダサいけどけどそこで、
「なぜFF14運営以外が権利を持っている曲を演奏してはいけないのか」を歴史も踏まえてちゃんと知ることができる道しるべを書くのもメンターねこさんの役目かもしれないという想いで
筆を執ってキーを叩いてます。
ダメと言われたけど、なぜダメなのかしっくりこない、という人もいるかもしれませんね。
ふわふわっとした説明をしますので、演奏する人もしない人も、ぜひ読んでください。
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「楽器演奏」が実装されたのは
Patch4.15。
2017年11月ですから、実装時のことを知っているだけでもなんだかんだもうベテランですね。
パッチノートも見てみましょう。
4.15パッチノート公開!一番最初の項目です。見つけやすい!
そしてその中には、こういう記述があります。
楽器演奏を使って第三者の権利を侵害する楽曲を演奏することは固く禁止されています。かなり強い文言で
禁止と書いているわけです。しかも
赤字です。
おそらく全パッチノートの中で、ここまで明確に強い言葉で
禁止と書いているのは、この一文だけだと思います。
また、第38回プロデューサーレターLIVEにおいても
「これが守られないなら、この機能を封鎖する覚悟がある」とまでよしPが明言しています。
それぐらいに、
FF14以外の楽曲権利侵害になる楽曲を演奏するのはNGなわけなんです。
追記(2021.1.16)
楽器演奏していない人にも向けているので記事公開時は触れてませんでしたが、楽器演奏機能解放時にもまったく同じ文面の確認ダイアログが表示されます。
その上で承諾にチェックを入れてOKすることで機能解放されるので、楽器演奏する人がこれを知らないは通用しません。なぜダメなのか。
それは、みんなよく知る
著作権の問題です。
(専門家ではないのでふわふわした説明ですが)著作権はシンプルに言うと「自分が作った作品がどう扱われるかを決める権利」です。
これは言い方を変えると
「自分が認めていない使われ方をしている場合は(法律の範囲内で)問答無用で殴りかかることができる権利」でもあります(かなり乱暴な表現ですが)。
つまり、FF14チーム以外が権利を所有している楽曲をFF14の機能を使って演奏をすると、その楽曲の権利を持っている人が
「何勝手に演奏しとんじゃ!」「使用料払え!」と殴り掛かってくる可能性がある、ということです。
「あのアーティストがそんなことするはずない!」とかは関係ないです。アーティストがそういうことを言わない人だとしても、権利を持っているのはレコード会社だったりとかします。
ちょっと余談ですが、このあたりは二次創作などの同人活動も同じことが言えますね。
あれは基本的に権利侵害なんですが、権利を持っている製作者や会社の黙認で(数多の作家が同人で経験を積んでるということも踏まえて)生かされている世界です。
当然、それを認めない作品で二次創作をしたら、権利者が殴り掛かってきます。
同人活動でこういう権利侵害をすると、殴られるのは二次創作をした人です。わかりやすいですね。
しかし、
FF14内で権利侵害楽曲演奏をすると、殴られるのは演奏者ではなくて14運営チームなんです。
謝るのは演奏者ではなく14運営チームなんです。
賠償するのも演奏者ではなく14運営チームなんです。
※判例がないのに断言するのはよくない、との指摘をいただきました。たしかにその通り。
ただ、この場合14運営チーム(SQEX)が対象となる可能性がとても高いとわたしは理解してます。この機能を実装するとき、おそらく社内でだいぶ止められたのではないかと想像しています。
法務的にはハッキリとリスクがありすぎますし。
それでも運営チームはそれを押し切って、実装してくれたわけです。押し切ったかどうかは想像ですが。
今でも少しずつ音色が追加されたり、レイアウトが調整されたりしています。
これは
運営が、よしPが、ヒカセンを信じてくれているからです。
信じているから、訴訟リスクを背負ってでも楽器演奏を実装してくれたのです。
それを裏切り、訴えられるようなことになれば、
楽器演奏機能の封鎖だけでは済まない可能性だってあります。スクエニやFF14に対する世間の信用を失うことになる可能性があるわけですから。
なので、我々ヒカセンはその信用、信頼に応えないとダメなのですね。
[追記:2021.1.16]とはいえ、
他の誰も来れない場所で弾くのもNGなのか、みたいなこともあります。
(コメントでもいただきました)。
オフィシャルとしては(法務的には)「楽器演奏を使って第三者の権利を侵害する楽曲を演奏することは固く禁止されています。」という回答しかありえませんが、ただまぁ、例えば宿屋とか石の家のような
他の誰も入ってこれない場所であれば、権利者の視界に入ることはないので訴えられる可能性はない(はず)ですね。そこは各自が自覚をもって考えてね、ということだと思います。
じゃあ、
ハウス内で誰かひとりだったりFCメンバーだったりに聴かせるのは? というのは、わたしの見解からいうと「やめとけ」になります。聴いている側がこっそり配信していたり、アップロードしたりする可能性がゼロではないからです。もちろん信用の問題ではありますが、そんなことは100%ない、絶対ないと言い切れるケース以外ではやるべきではない、というのがわたしの考えです。
個人で楽しむ範疇でやる分にはかまわないかもしれませんが、うまくできるようになると誰かに聴かせたくなるものです。ひとりに聴かせてみて大丈夫だったから、人を増やして、みんなが聞こえるところで....ヒトは弱いので、こういう欲求に抗うのはなかなか難しいと思います(己を顧みながら)。
なので、そうならないためにもギリギリ許されるポイントよりはるか手前にラインを引いておくのが、その世界で遊ばせてもらっている立場としてとても大事だと思っています。
(ギリギリ許されるポイントを探ってスクエニに余計なリスクを背負わせてはダメなのです)。
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長々と語りましたが、基本的には
運営チームがダメだと言ってるんだからダメ! ではあります(台無しw
実装以降、なかなか運営からこういうアナウンスがないので(まぁ逐一アナウンスされてもうるさいでしょうしw)、最近始めた人はなかなか知る機会がないことでしょうけど、この記事をきっかけに知ってもらえると嬉しいなと思います。
そして知らなさそうな人がいたら、この記事に案内してもらえるようになるとそれもうれしいです。
いいなと思ったら「いいね」してくれると、さらにほかの人に読んでもらえる機会も増えるし、Twitterとかで拡散してくれてもいいよ!(ど直球)
※もし「それは書いてること違うで」ということがあれば、こっそり優しく指摘してもらえると嬉しいです。こっそり直します。========
[追記:2021.1.14]Twitterで「演奏権」の例外規定についての指摘をいただきました。
非営利の演奏であれば、著作権者の許諾がなくとも演奏できる、という部分です。
わたし個人の見解としては、
スクウェア・エニックスがサービス料を取って運営しているサービス上で、FF14の楽器演奏のシステムを使って演奏して聞かせる状況を非営利と言うにはちょっと無理筋かなぁと思ってます。
もっともここは専門家でも見解が分かれるところなので正しいかどうかは難しいところですが、ギリギリのところを攻めるのはやめたほうがいいよね、というのがわたしの思うところです。