■はじめに
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表現として断言を用いている。
俺はこう思う、というだけで、意見の違う他人がいても特に意識はしていない。
どうしてそういう考えをしているのか、みたいな話でもある。
■手引はゴールではない
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「皆も、あなたと同じ人間です」
思いやりを持ってくれ、と同じ意味でよく使われる言葉だ。
自分が嫌なコトは他人にやらない、というのもそうだ。
何かを判断する時、まず自分がされたらどうかを基準にする。
自分ならどうかを基準にする。それは手引として正しい。
モノの分別がつかないと言われるコドモに特に有効だろう。
そう。コドモなら、そこから始まっていい。
始まりでしかない。
■他人にあって、自分にないもの
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夢はあるか。目標はあるか。意志はあるか。感情はあるか。
理不尽に直面した時、それを理不尽と理解できる知識はあるか。
理不尽に向かってそれは理不尽だと訴え、退けられる力はあるか。
自分に向けられた言葉が必要か不要かを自身を持って判断できるか。
他人に求められたことを断ってもいいという健全な自尊心があるか。
「健全で健康な人間」として想定される心身をもっているか。
俺私はヒトに頼まれたコトは断らない。
ヒトの言うことを聞くのは当然のコトでイイことだからだ。
もちろん、他人もそうであるべきだ。他人も「同じ人間」だから。
俺私は周りがやってほしそうなことをする。
先回りが上手い人間は優しく思いやりがあるからだ。
もちろん、他人もそうであるべきだ。他人も「同じ人間」だから。
俺私は気に食わないことがあっても我慢する。
嫌なことを言われようがされようが、気にしなければいい。
もちろん、他人もそうであるべきだ。他人も「同じ人間」だから。
もちろん、他人もそうであるべきだ。他人も「同じ人間」だから。
手引を誤って解釈し、手引に囚われたヒトが陥る思考。
■何を以て「同じ」なのか
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全てのヒトは感情・意志・自由・自立を尊重される権利がある。
ヒトらしく、いや、自由意志と感情のある存在として「活きる」権利がある。
何からやったらいいか分からないような状態であれば、手引が要る。
まだまだ上手くできない状態であれば、手を貸してくれるヒトが要る。
永久に助け合って生きていくとしても、どこかにはそのヒトの領分がある。
ヒトは、ヒトに使われてはならない。
「使ってくれ」と自らの意志で隷属を選んだ時を除いて、自由であるものだ。
俺私は自分のしたいことをする。もしそれが他人と同じことならば、
手を取り合える範囲で協力し、自分だけでは出来ないことを成し遂げる。
もちろん、他人もそうだろう。道が違うなら手を振って見送るだけだ。
「皆も、あなたと同じ人間です」には大体このくらいの意味があると俺は思う。
健全で健康とされる思考・価値観を身に着けたヒトにとっての「人間」とは、
たとえ他人に呼びかけたとしても、他人を動かそうとしていないヒトを言う。
■他人は他人の思いやり
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ヒトには足がついている(心の足だ)
その足は他人が引っ張ったところで上手く動かない。
「おいで」と声をかけられれば、走り出すかもしれない。
「行け!」と背中をおされれば、走り出すかもしれない。
しかし、走るかどうかを決めるのは心の足の持ち主だ。
「おいで」と声をかけられても、「行け!」と背中をおされても、
考え込んで立ち止まるかもしれない。座り込むかもしれない。
何なら寝る体勢に入るかもしれない。
俺私は自分のしたいことをする。もしそれが他人と同じことならば、
手を取り合える範囲で協力し、自分だけでは出来ないことを成し遂げる。
もちろん、他人もそうだろう。道が違うなら手を振って見送るだけだ。
見送るにはまだ早いと思うなら、色んな方法で待ってみるだけだ。
腰を下ろし、何も言わずに側にいてもいい。
一度離れ、好きなことをして過ごし、たまに様子を見てもいい。
やってもやらなくてもいい。相手が決めることだと線を引く。
「同じ人間なのだから、自分で決める権利がある」
〆
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