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Togane Amayoi

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【咎音ちゃん日記】第9記「フリーカンパニー【スタイルカウンシル】の日常/後編」【FF14二次小説】

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■あらすじ
フリーカンパニー【スタイルカウンシル】の日常をトガネちゃん視点で綴った日記、後編。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、ロードストーンの二ヶ所で多重投稿されております。
Blog【逆断の牢】https://sakatatsunorou.blogspot.com/2019/12/ff14_24.html




 お昼ご飯に、バターのせパンケーキであるクランペットを、シエンさん、ケーズ君、そして私ことトガネの三人はウッドデッキに集まり、ペロリと食すのだった。
「それじゃ私は一旦ベータ&アルファの方に行ってきますね」
 ペコリと頭を下げて、シエンさんが本職と言うか、本業の方であるフリーカンパニーへと出掛けて行くのを、私とケーズ君が見送る。
「シエンさん、いつこっちに転職してきますかね?」ケーズ君がとんでもない事を言い出す。
「ヤメテヤメテ、これ以上ヘッドハンティングしたら、ベータ&アルファでの私の評価駄々下がりになるからほんとヤメテ」慌ててケーズ君の前でブンブンと頭・手・尻尾を振り回すよ私は。
「むぅ。なら仕方ないっすね」不満そうに腕を組むケーズ君。「姐さんはこれからどうするんすか?」
「んーと、」顎に指を添えて俯く。「まずは黒渦団に顔を出してこようかな。今日の納品依頼、まだ聞いてないし。後は……ケーズ君がモリモリ釣ってきた魚が有るから……そうだね。晩飯は、サンシーカー伝統料理の、サーモンムニエルと、ミコッテ風海の幸串焼にでもしようか。たっくさん作るから、モリモリ食べてね?」
「了解っす! じゃあ自分はまたコーヒークッキーを量産してます!!」ビシッと敬礼を返したかと思いきや、いそいそと厨房に入っていくケーズ君。「行ってらっしゃいっす!」
「……君、ほんとコーヒークッキー好きだね……」苦笑を浮かべながら、「よし、じゃ行ってくるよう」と厨房に声を投げて、私も出陣だ。
 事務所を出て、海岸線に出るように道を下り、浜辺を左手に眺めながら桟橋へ。ここから船でリムサ・ロミンサまで移動。それから黒渦団の軍司令:本部まで徒歩だ。
「トガネ大甲士! 今日はどのようなご用向きで?」
「こんにちわ! 今日の納品依頼を確認したくて」
「了解しました、えぇと……こちらになりますね」
 受付のお姉さんに綺麗な黒渦団式の敬礼を返して、彼女が差し出した書類の一覧にザッと目を通す。
「……うーん、そうだなぁ……リグナムバイタブレスレットなら、何とか……」書類をお姉さんに返し、倉庫に詰め込んだ素材が何だったかを思い出しながら、今度はレストラン“ビスマルク”へ。
 美味しそうな臭気が、空腹でもないのに鼻孔に突き刺さり、今にもお腹が鳴ってしまいそうになりながらも、食材を見定めていく。
「……そう言えばケーズ君、ビアナックブリームも釣ってたみたいだし、ルビートマトとワイルドオニオンで、フィッシュスープも良いなぁ……」
 と言う訳でルビートマトとワイルドオニオン、それと在庫が切れかけていたバターを、ご贔屓価格で購入。
 帰り道に東国際街商通りに立ち寄って、冒険者やリムサ・ロミンサの住人達と擦れ違いながらマーケットに出品されている品を見定めていく。
「……リグナムバイタ材と虹繭糸の在庫は有ったけど、そう言えばハイミスリルナゲットの在庫が無かった気がするな……」
 黒渦団の納品依頼であるリグナムバイタブレスレットを作成するための素材を思い出しながら、出品されている品を確認する。うーん……高い。
「ん? あっ、ハイミスリルナゲット一つ単価七百ギル! だけど……十個売りかぁ! ううーん……悩ましいけど……買っちゃおうか」
 こういうところでうっかり散財しちゃう私なのです。ままままぁ、何れ使うだろうし、鋳造する工賃を省いたと思えば……もにょもにょ……
 黒渦団の納品依頼を済ませるべく、リテイナーから素材を受け取り、改めて黒渦団の軍司令:本部へ。つい先ほど購入したハイミスリルナゲットと、リテイナーから受け取ったリグナムバイタ材と虹繭糸を加工し、パパッと手早くリグナムバイタブレスレットを作成。受付のお姉さんに加工品の品質を見て貰って、代価となる軍票を頂く。
「いつも有り難う御座います、トガネ大甲士」
「いえいえ~! それではまた~!」
 踵を返して事務所へとんぼ返り。のんびりと傾斜の緩い坂を上っていると、ちらちらと粉雪が舞い始めた。
「うわぁ~……そっか、もうそんな時期だよねぇ」
 ぷるぷると全身を震わせながら、家路を急ぐ。昼間は晴天だったのに、天候の移ろいも冬って感じだ。
「トガネさん! お帰りなさい♪」
「あっ、シエンさん! 洗濯物ありがと~!」
 ベータ&アルファでのお仕事を終えた帰りだろう、シエンさんが洗濯物を急いで取り込んでくれていた。こういう細かい事に気づいてくれる辺り、出来た人だなぁとつくづく思ってしまう。
「そろそろ皆帰ってくる頃だろうし、お夕飯の準備始めちゃおっか」
「はいっ!」
 シエンさんと並んで厨房に向かうと、相変わらずケーズ君がコーヒークッキーを作り続けていた。
「ケーズ君ただいまー!」
「ケーズさん、ただいまです♪」
「おお! お帰りなさい!! 今からご飯ですか!?」
「そそ。ケーズ君も手伝って~」
「了解っす!」ビシッと敬礼を返してくれるケーズ君だ。
 三人でテキパキと食材を加工して夕餉の準備を整えていく。三人同時に調理していくため、あっと言う間に料理が出来上がっていく。
「香ばしい匂いだ、今日も舌が楽しめそうだな?」
「あっ、ジュンさん! おっはようございまーす!」
「うむ、おはよう。もうじき夕餉だろう? 皆を呼んでこよう」
「有り難う御座いまする~!」
 ジュンさんが爽やかな微笑を覗かせて軽く手を挙げると、事務所の地下に向かっていく。たぶん、皆……ツトミちゃん、タツ、ルクリちゃん、アルメルさんの四人はもう帰ってきてて、コタツとか囲炉裏でぬくぬくしてたんだろう。小さく談笑の声が漏れ聞こえていた。
「さぁさぁ、ご飯の時間だよ~! たっぷり召し上がれ~♪」
 囲炉裏とコタツにそれぞれ料理を配膳し、私も一緒に席に着く。
 食前の挨拶を交わし合うと、私達の今日の締め、そしてジュンさんの今日の始まりのご飯を頬張る。
「ん~♪ ホクホク♪」
 会心の出来に、私は案の定ホクホク顔で頬を蕩かしていた。
「こちら、ケーズさんが釣った魚かしら」
 フィッシュスープに入っている白身魚をスプーンで摘出しているルクリちゃんと目が合った。
「そうそう! ビアナックブリームって言う魚だね! バターで炒めた奴を野菜スープに混ぜ込んだのだけれど……どうかな?」
「身がほろほろでとても美味ですわ! お代わり致しましてよ!」スッと木製のお椀を差し出すルクリちゃん。
「では俺も」スッと空のお椀を差し出すタツ。「ルクリには負けられないからな」
「タツは一体何を競ってるの??」頭の上に疑問符を乱舞させながらお椀を受け取る私なのだった。
「このスープ、温まるねぇ~」コクコク、とスープを飲み干したツトミちゃんが幸せそうに白い息を吐き出した。「わたしもお代わりしちゃおうかな~」
「にゃは~☆ 私はこのフィッシュスープでモンプチにするのにゃ~♪」もうマタタビ酒がかなり回ってる様子のアルメルさんだ。「んん~♪ おいひぃ~♪」見ているこっちが幸せそうになりそうな顔でモンプチ……ねこまんまを堪能している。
「ジュンさん! 串焼き食べ過ぎっす! 自分の分も残してください!!」ケーズ君が囲炉裏に刺してある串焼きをひょいひょい自分の皿に盛っていく。
「何を言う。ちゃんと残してあるではないか。よく見よ」ジュンさんもひょいひょいと次々に串焼きを自分の皿に盛っていく。
「肉!! 肉っすよ!! 肉がたくさん付いてる奴を率先して取ってるじゃないですか!! 自分にも肉ください!!」
「君はこれから床に就くのだから、野菜を優先的に摂るべきだろう。私はこれから出陣なのだから、やはり肉を優先的に摂らねばなるまい」
「自分もこれから夜釣りなので大丈夫っす!! 自分も肉を!! 肉をォォォーッ!!」
「ちょいちょい、皆の分の串焼きを残しておいてね……??」
 苦笑交じりに二人を諫めたけれど、私の声が届いた様子は無く、丹念に肉が多めに刺さっている串を奪い合っている。
「ふふ、良いですよね、こういうの」シエンさんが楽しそうに笑っている。「賑やかな雰囲気、とっても良いです♪」
「そうだねぇ、普段はもっと静かなのに、何でだろうね」
 私も釣られて笑ってしまう。

◇◆◇◆◇

「それでは行ってくる。留守を頼んだぞ」
「はーい! お気をつけて、行ってらっしゃいませ~!」
 ポン、と私の頭を撫でて、遥か彼方にあるダンジョンに向かって、ジュンさんはテレポで旅立って行った。
 冬の夜空は深々と雪を零し、事務所の周りもいつの間にか白く化粧を施されていた。
 ぷるぷると震えながら扉を閉め、ボムストーブの前で手を翳す。
「積もってましたか?」
 夜間の受付を買って出てくれているシエンさんが、カウンターの奥から声を投げてきた。
「うんー、ちょっと積もってたから、シエンさんも帰りには気を付けてね?」
「はーい♪」
「よし、それじゃあ私もそろそろ寝るよう。シエンさんも無理しないでね?」
「はい! おやすみなさい♪」
 軽く手を挙げて挨拶を交わすと、地下へ。
 アルメルさんが相変わらず楽しそうなテンションでマタタビ酒を呷ってて、ツトミちゃんがそれを寝惚け眼で相手してる姿が飛び込んできた。
「ほらー、そろそろ寝るよう」パンパンと手を叩きながら布団に向かう。「タツとルクリちゃんはもう寝てるんだから、静かにね、静かに」
「にゃはは、夜はこれからにゃ~ふわわ~♪」「そうだぞ~ふわわ~」「欠伸しながら言われても……」
 苦笑いを返しながら、私も布団に潜り込もうとして、そうだったと改めて書卓に向かった。
 そう、これが普段のフリーカンパニー【スタイルカウンシル】の日常。私が書き留めておきたかった、いつかの当たり前。
 記録として、記憶としても、残しておきたかった、或る日のエオルゼアだ。
 今は違うかも知れない。この先は更に変わるかも知れない。
 ただ、こういう日々が有った事実だけは、いつまでも変わらないから。
 これで筆を擱こうと思う。また思い立った時にでも、この続きを綴れたら。

 ――――筆、トガネ・アマヨイ

◇◆◇◆◇>>><<<◇◆◇◆◇

【後書】
 と言う訳でだいぶ遅れ馳せながら日常/後編、公開です!
 もしかしたらこの面子が揃うのはこれが最初で最後かも知れぬい…! と思って、大慌てで綴らせて頂きました! 尤も、杞憂である可能性も否めませんが…!
 前編を綴る前に、わたくしのプレイスタイルに関する感想で「トガネちゃん、もう完全にオカンやん」と言われたのがすんごい印象に残ってて、今回前後編合わせて、そんなイメージで綴らせて頂きました…!w オカン感が出てると幸いです!(笑)
 たぶんこれが今年…2019年最後のFF14二次小説…かな! また来年2020年もふんわり綴って参りますゆえ、どうかお楽しみに~♪ んではでは! ここまでお読み頂きまして、有り難う御座いました!!
Kommentare (2)

Cien Tanya

Fenrir (Gaia)

トガネさん、こんばんわ(*^^*)

相変わらずの表現力に見入ってしまいました(#^.^#)
トガネさんがオカンなら、私は家政婦かな?(笑)
表現は違えど、内容はほぼ現実に近い記録、
後に見返した時に、素晴らしい思い出となると思います🎵

Togane Amayoi

Fenrir (Gaia)

>Cien Tanyaさん

シエンさん、こんば…おっはようございまーす!┗(^ω^)┛

(*´σー`)エヘヘ!w 有り難う御座いまする~!!
確かに!w シエンさんは家政婦がピッタリかもです!w
ですです! 後から見返した時に、こんな事もあったなぁ~
って振り返る事が出来たら、素敵だなぁと思わずにいられませぬ…!
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