かなり前のから開いちゃったメイン日記だけど、忘れていたわけではもちろんないのです!
前回のメイン日記は12月22日更新。
どうだったか気になる人はそっちも見てね・・・(ていうかわたしが見たよ・・・
でわ、久々のメイン日記、スタート!
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!!注意 4.3メイン スタート〜 重要人物のまさかの逃走?まで、まるっとあらすじとなんか分かるような分かんないようなSS大公開!!ヒエン : おお、来てくれたか!遠いところを、わざわざかたじけない。
クガネを旅立って、ヒエンさまのお館を訪ねると、ヒエンさまは相変わらず快活に出迎えてくれました。
とほ : ううん、いいの。
ヒエン : 捕虜交換への立ち合いを含め、大方のことは、文にしたためたとおりだ。
が、ひとつだけ報せていなかったことがあってな・・・
ヒエンさまが、お手紙には書けなかったこと・・・
それは、ゴウセツさんの体調不良でした。
前々から、体力が落ちていることは分かっていたけど、まさか倒れるなんて。
ヒエンさまの勧めもあって、わたし達はお館の奥座敷へと向かいました。
とほ : ゴウセツさん・・・っ!!倒れたって、大丈夫なのっ!?
ヨツユ : おじいちゃん、あ〜んして?ゴウセツ : よ、よさんか、ツユよ。そんなことをせんでも、自分で食えるでござる。
スパンッと開けたフスマの向こうには、なんだかとても甘い世界が広がっていました。
アリゼー : 体調を崩したって聞いて、寂しくしてるんじゃないかと、お見舞いに来たのだけれど・・・
お邪魔だったみたいね、
おじいちゃん?とほ : アリゼーさんっ!www
ま、まぁ・・・
若干驚いたことは、まぁ、そうです。
だって、あのゴウセツさんが、
あ〜んして?だよ?
わたし達とのお話し中も、ヨツユはゴウセツさんの背中をかいがいしく拭いてあげたり、ホントに熱心な看護ぶりでした。
傷だらけのゴウセツさんの背中を、恐る恐る、それでも大事そうに丁寧に拭くヨツユさん。
ゴウセツ : ええい、自分でできるわ!
年寄り扱いしおって!ヒエンさまから、ヨツユが熱心に看病している、とは聞いていましたが、まさか、これほどとは・・・
わたし達の視線を感じたのか、ゴウセツさんが吠えたけど、でもほら、彼の俯いた顔は、とても幸せそうだから。
とほ : まぁ、ゆっくり治してwww長居は無用。
ヨツユの熱心さに、それにまんざらでもなさそうなゴウセツさんに、戸惑わなかったわけではないけれど・・・
わたし達は、ゴウセツさんが平穏に暮らしていることに安堵しながら、再びヒエンさまのもとへと戻りました。
ヒエン : どうだ、傑作であったろう?あの、ゴウセツとヨツユが、まるで、祖父と孫娘の如き様相ときた。
戻ったわたし達を見て、ヒエンさまは面白そうに片頬をあげてみせました。
アリゼー : ヨツユの記憶の方は、どう見ても戻ってなさそうね。
もし、あれで演技だったらお手上げよ。
ヨツユが記憶を失った可能性について、わたし達はずっと半信半疑でした。
わたし達を出し抜くための
演技ではないか。ゴウセツさん以外の誰もが、ヒエンさまでさえ、その可能性を考えて警戒していたのです。
ユウギリ : その点は、もう疑う余地はなさそうだ・・・とほ : ユウギリさん?
ヨツユの記憶喪失に一番懐疑的、というよりは、おそらく信じたくなかったのは、ユウギリさんでした。
ユウギリさんは、わたし達がクガネに引き上げている間も、根気強くヨツユを監視していたのだそうです。
でも、ヨツユは誰かと一緒の時だけではなく、お部屋に一人の時でさえ、むしろ一人の時ほど一層、ただの子どもでした。
それを見て、ユウギリさんは確信したのだそうです。
ホントに、記憶がないのだと。
ホントに、ヨツユは自分が憎み、追いかけていたヨツユではなくなってしまったのだと。
きっと・・・
その心境はとても複雑だったでしょう。
憎んだ敵が、その罪の全てをホントに忘れてしまったと認めざるを得なかった瞬間。
罪は、
自分が受けた傷は、
これまでの時間は、
一体なんだったのか。ユウギリさんの気持ちを思って、そっと彼女を盗み見たけれど、その目は凪いだ海のように穏やかでした。
ヒエンさまは、ユウギリに少し目を留めてから静かに口を開きました。
ヒエン : うむ、わしの腹も決まった。
ヨツユの振る舞いは芝居にあらず、記憶なきことを認める。
よって、
彼女はツユとして、ドマにて新たな人生を歩ませよう。ヒエンさまは、この瞬間を待っていたのかもしれません。ユウギリさんが、自分自身で自分の中に燻る混沌に決着をつけ、飼い慣らせるようになる瞬間を。
ゴウセツさんとユウギリさん。
二人の気持ちは、相反するもので、そのままでは両者を納得させる結論を出すことなんてできなかった。
わたしが知る限り、ヒエンさまは、どちらに対しても、自分の思いを語ったり、説き伏せたりはしませんでした。
無理にコトを進めようとしたり、現状を打開しようとしたりもしなかった。
そのかわり、ふたりを信じて、
ずっと見守ってきたのだと思います。無理に結論を出さなくても、自分が動くべき最良の時がいつか来ると、そぅ信じて。
すごいゃ。
ホントに、すごぃな、ヒエンさま。
わたしがじんわり感動している横で、当のヒエンさまは、アルフィノさんと和平交渉の実務的な打ち合わせを、着々と進めているようでした。
ヒエンさまの思惑としては、ヨツユを和平交渉の場に連れていくことは避けたいようでした。
ヨツユを見れば、
ドマから徴用された人たちは、きっと恐怖や怒りを覚えるはずで、大事な交渉の場にそういった不安定要素を入れたくない、とのことでした。
わたし達は、ヨツユとアサヒの最後の対面を、捕虜交換よりも前に済ませてしまうことに決めました。
ヒエン : すまんが秘密裏に行うためにも、同行を頼めるか?
アルフィノ : 承知しました。
和平のためとあれば、最善を尽くしましょう。
アリゼー : あのヨツユがままごとだなんて・・・
彼女はもはや、ツユという名の別人なのね。ヨツユとアサヒが秘密裏に対面する日、待ち合わせを約束していた船着場で、アリゼーさんはぼんやりと呟きました。
とほ : うん、そんなことって、ホントにあるんだね・・・
ままごと、と彼女がいうのは、ユウギリさんが見た光景です。
ユウギリさんが、ヨツユを監視していた時、自室で一人きりだったヨツユは、棚からわざわざ食器を出してきて、おままごと遊びを楽しそうにしていたというのです。
わたしも、それ以上続ける言葉が見つけられませんでした。
静かな船着場に吹く、ぬるい風とまどろむような水の音。
ヒエンさま達、遅いな・・・
仄暗い船着場で。
なんとはなしにただ立っている時間が永遠のように思えて不安になった頃、ヒエンさまはひどく慌てた足取りでやって来ました。
一人でした。
ヒエン : 大変だ!
ツユが・・・ツユが、館から姿を消してしまった!うそでしょ・・・っ!?
だって、ヨツユは・・・っ!!
先ほどまで、なんだか眠りを誘うような柔らかかった水音が、妙に生々しく、得体がしれない音に聞こえました。
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久しぶりに書いたけど、やっぱり描き始めると面白いし、いろんなキモチを思い出しますねっ!w
なかなかお話が前へ進まなくて申し訳ないけど、でもちょっとずっつ。
わたしらしくキモチを乗せて書いていこうと思います!
明日も、楽しいエオルゼアでありますように。