Charakter

初めてロドストに日記を上げたのが今年の２月。ひとりぼっちだけれどわたしもここ（エオルゼア）にいることを知ってもらいたくて（誰に？誰かに）お気に入りの場所を書いた。

次の日記は６月から。なにもない自分の旅から逃れたい一心で拙い文を並べ始める。

（わたしもこの世界にいること、誰でもいいから気づいていて）

他愛ないネタを軽い調子の文で書きあげた日記のいくつか。読んでくれた人が笑ってすませてくれるように、どこまでも軽薄に、かぎりなく浅薄に。

きっかけでお友達が出来て、光が差し込んで、今までのわたしが見上げていた、晴れているとばかり思っていた空は、曇っていたそれだと気づかされた日。

純白のドレスを纏い、たくさんの人達の祝福の前を歩いたことは束の間の夢。

夢の間の日記は、読んでくれる人が、鈍なわたしのこの世界の中であたふた踊る様を見て、ひととき笑ってもらえるように面白おかしく。

黄昏の夕日のスクショは光の時間が終わることをわたしが確認するように。
どう見ても破滅しかないNPCとパーティの日記は幕の降りる様をそれとなく。

さて、ここで終われば無様ではあるものの、多くの辞めていったプレイヤーのひとりのまま、たまにスクエアから新しいパッチのお知らせメールが来るだけの「かつてはヒカセン」だけなわけだけれど、辛抱のできないわたしは、またぞろこの世界に戻って日記を上げる。

ただ、夢が終わっていることは間違いでなく、エオルゼアに降りたわたしは日記を書き始めた頃と同じひとりだ。

「捨てる神あれば拾う神あるとも言うし、せっかく戻ったんだから、楽しまなきゃね」

頃は新しい物語が開幕。ログインがたいへんなのもこの際は賑やかで良いでしょう。
あんたは無いネタをひねくりだして、目にとめてくださった人にせめて笑いを提供できる日記を書きなさいな。
それしかあんたのこの世界でいる意味がないから。

「・・・枯れ木も山の賑わい、というけど・・・」