違和感は、突然だった。
以前から漆黒のヴィランズ実装に合わせてバトル中のボイスを追加したこと、それについて否定的な声が上がっていることも知っていた。
しかし私がメインで使用しているキャラクターは幸いにも追加ボイスが不自然なものではなく、メインクエスト進行中も「追加ボイスもイイ感じだねえ」などと呑気なことを言っていたものだ。
しかし時は過ぎ、私は第一世界に夜を取り戻し、アルバート達の足跡をたどり、夢の国でマカロンと生クリームの上を走り回り、絶アレキサンダーに至ってはパーフェクトスルーを決めた。
この辺りで私は思い出す。
漆黒のヴィランズ実装から長らく放置してきたサブキャラ達のことを。
そこで私は初めて知ったのである。バトル中ボイスの違和感について声高に語る光の戦士達が「実際に何を聞いていたのか」を……
サブキャラの一人はミッドランダーの女性で、基本的には可愛らしい感じのボイスだが、バトル中においては逆に、少し低めに抑えた勇ましいボイスを発する。
私はこのボイスをいたく気に入り、他のサブキャラ作成や種族変更の際にも、同じタイプのボイスが存在するか否かで一喜一憂するほどだった。
正直、サブキャラを動かし始めた当初の私は、バトル中ボイスが追加されていることすら失念していたほどだった。何故ならそれほどまでに、メインキャラに追加されたバトル中ボイスは違和感が無かったからだ。
「……ネェィッ!!」
私は椅子から転げ落ちた。
何なのだ……この威力は……!!
光の力を目の当たりにした新生当時のガイウスよろしく、私は驚愕に両の眼を見開いた。耳の穴かっぽじってよく聞きやがれとはよく聞く言葉だが、その時の私はまさにその状態だっただろう。
「……ネェィッ!!」
私は椅子から転げ落ちた。
なンてこったァ……冗談キツイぜェ……!!
再び私の耳に飛び込んできたのは、まったく緊張感の無い(個人の感想です)、勇ましくもなく(個人の感想です)、そもそもバトル中ボイスなのかすら疑問な(個人の感想です)ボイスであった。
フォーラムにおいて「そもそも同じ声優が同じ時期に収録したのかすら怪しい」という指摘があったことも頷ける、珍妙な(個人の感想です)ボイスである。
これに対して吉田氏は「同じ時期に同じ声優から収録したボイスであることは間違いない」と発言していたが、そもそも上記の指摘が論点としているのはそこではない。
「そうであるかのように聞こえる」のが問題なのだ。
仮に同時期の同じ声優だからと言って、北斗の拳のケンシロウが「も、も、も、もっこり~」だとか「牛丼~一筋~300年~」とか言い出したら誰もがオカシイと思うだろう。
これは時期や声優どうこうではなく、キャラクターが違うからだ。つまり同時期の同じ声優であっても、キャラクターが違えば、それは「同じ口から出てくるのはオカシイ」のである。
私はめっきりサブキャラでログインしなくなった……と言えばいっぱしの抗議として格好がつくのかもしれないが……そんなことは全然無くて、日々お得意様やヒーラーのレベリングに勤しんでいる。
FF14楽しいれす!!
だが正直に言ってしまえば、その追加されたバトル中ボイスを二度と聞かなくて良いなら、その方がいい(個人の感想です)。
第一世界から夜が消え、光に満たされ、多くのヒトが夜を知らない世界となっても尚、冒険者はその世界に夜を取り戻した。常光に慣れ、やがて諦めそれを受け入れた第一世界のヒトも、再び訪れた闇の帳を喜んだはずだ。
私は私の世界に夜が戻ることに期待しつつ。
フォーラム光の戦士を物陰から応援したいと思う。
※他力本願寺
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