Charakter

ボクは昔から、
本当に苦手なものがある。


多人数同時参加型対戦ゲームだ。


アルファベット３文字の
もっと上手い略称があるかもしれない。

けどボクは知らない。

ボクにとっては
多人数同時参加型対戦ゲームなのである！



近年、

ボクは荒〇行動なるゲームをリリース早々にDLした。

そして初めての戦いに挑んだときのこと。

ボクは操作がわからず、
ただ車に乗るだけの事ができずうろうろしていた。


その時だ、ボイスチャットなる機能だろうか。

スマホの画面越しに、
夏休み感全開の楽しそうな声が聞こえてきた。

「あいつ何やってんのｗｗ車乗れねえわろたｗｗ」

「ギャハハｗｗ徘徊なう！徘徊なう！！ｗ」




ああ、思えばボクは中学生の頃。

仲間達がゴール〇ンアイに夢中になっていた中
下手すぎて混ざるのも申し訳なくなって

部屋の隅で1人寂しくギターなんか弾いていたっけ。



そんな青の時代のトラウマがフラッシュバックしたボクは
その戦いの終了後、
そっとスマホのデータ群からそのゲームを消して。



二度と、二度と多人数同時参加型対戦ゲームなんてやるもんか！


ボクは目に涙を浮かべながら
すっごい早口で３回ほどそのセリフを繰り返し。
決別を宣言したのであった。





しかし。
ヒトは過ちを、
繰り返す。









ヒドゥンゴージである。







ボクは、
この世界を、
余すことなく楽しみたいのだ！


だから、震える手を抑えて。

でもやっぱり1人では怖かったから仲間をちょっと引き連れて。

ウルヴスジェイルへ、向かったのである。





さて、
日頃予習はしたくないと宣言しているボクだが、

一応公共の福祉についてはそれなりに考えているつもりだ。

このコンテンツは、２４人で挑むものである。

ボクのせいでうちのチームが負ける、

それだけは、避けたいと。
基礎知識は詰め込んで戦いに挑んだ。


仲間にボクは、
戦術を告げる。


戦いは、数なんだよ。

３人で1人をタコ殴れば、
負けるはずないじゃない。

さあ、行こう。
サイクロプス作戦を、実行する！
※３人で固まって水を強奪する作戦です



結果、ボクたちは。


３人組なんてただのカモちゃんだと
思い知らされたのである。

たった１人の侍に壊滅させられるしね・・・




もう、戦わなくって、いいんだ！

心の中の、若き日のボクは言う。



ええい、止めるな！

ボクは、エオルゼアで過去を清算するのだ！
多人数同時参加型対戦ゲーム（だったっけ？）への
恐怖心をなくすのだ！！


ターゲットは落とすしか、ないんだ！！


悔しかったボクはそれから。

グーグル先生に都度お伺いを立てつつ

１人で何度も、戦争を繰り返した。



２４人が参加するコンテンツだ。

決して、ボク１人が原因ではないと信じたい。

しかしここまでのボクの戦績は、








0勝・7敗で、ある。








二度と！二度と多人数参ｋ（略
なんてやるもんか！！



そうボクは早口で５回ほど繰り返し、
仲間たちの下へ帰るのであった。




マイフェイバリットはケンプファーや！

アディオスボッチアミーゴ！！




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