Charakter

ボクは、どんなゲームにおいても、

装備の見た目を重視する。


スキルよりおしゃれ、
を標榜するボクだ。

とある別の世界では。

ボクは頻繁に野良猫に台車に載せられ
キャンプへ送り返されることから

キャラ名もあってか現実世界の仲間達に
クロネコヤ〇トと称され崇められていた。


勿論怖くて野良でなんかやったことないから安心してほしい。

貴方が今思い描いたであろう
チャラついた狩人は断じてボクではない！！






ボクは、嫌だったのだ。


いくら強かったとしても。
それだけの為に揃えられた統一性のない装備を身に付けるのは。



毎回１時間は最低でも掛けて
キャワイイ女の子をキャラクリするボクだ。

顔は鬼、身体は蝶々、手足龍。


そんなキメラと化す為に
ボクは女体化を選択している訳ではないのだ。



そんな理由から。
ボクはその世界での一生を終える事にした。
本当はただ作業感極まったからなんだけど。






転生した先、ここエオルゼアは、
そんなボクにとって理想郷だった。


ここなら、目一杯お洒落ができる！！

ミラージュプリズム万歳！！

グッドバイ重ね〇装備！！！

沢山お洒落しちゃうんだもんねー！！



テンションがリミットブレイクするのも無理はない。


なにせボクには自負があった。


別の世界では皆がスキル構築にやっきになる中、
ボクは１人だけオシャレに時間を掛けてきたのだ。

そんじょそこらの光の戦士に負けるはずがない。



エオルゼアのファッションアイコンは、ボクだ。




そんな自己暗示でバフのかかったボクは。

意気揚々と肩を切って、

自身満々にエオルゼアの芸能界に飛び込む！！
注：Twitterでミラプリ画像検索をしただけです








井の中の蛙、大海を知らず。






ボクはきっと初めて、

真にこの言葉の意味を理解した。






ボクは所詮、
田舎の小さい中学校で一番人気を誇る女子。
そんな存在に、過ぎなかったのだ。


お洒落最前線の光の戦士達のそれは
レベル・ハリウッドだ。格が違う・・！




まず何がスゴイかって私服という概念だ！


ボクが今までやってきたのは、
戦いに赴く装備をいかにかっこよくするかであった。

とりあえず角つけてギザギザさせたり、
皆大好き漆黒の翼を生やしてみたり。


そういった方面の、
厨二風なオシャンティーである！！




しかしこの世界ったらどうだ！


家でくつろぐとき、
イベントに参加するとき。

その時々の、
TPOに応じたドレスコードが求められるではないか！！



なんて、なんてトコロに来てしまったんだろう。

ボクは自らの無力を痛感し、
スッテンテンの財布を見つめ立ち尽くす。


そこに我がFCのお洒落番長、天さんが通りかかった。


鮮やかなオレンジ色のツナギを着て。



おお！そういうのカッコイイじゃん！
まずはそこからいくかーボクも！いくらよ、それ！

ボクは先週、似たようなツナギを
ワーク〇ンで3,000円位で売ってるのを見た。

これならボクにも買えるに違いない！







お？このツナギ？
上下で50万だね。







・・・・





どうやらボクのお洒落デビューは、
まだ、遠い。










社長は、いつも金がない。

それはひょっとすると、
社員に還元している証なのかもしれない。

疑いようのないホワイト企業、
「もしもツアーズ」は、
志を同じくするキミの入社を待っている！


就職活動のエントリーは、
Aegis鯖のIndigo　Catまでご連絡ください！

我が社の経営は順風満帆さ！ｹﾞﾍﾍ！


アディオスボッチアミーゴ！！




タムタラハード踏破記念。
成仏できますように。

[天・じーま・ねこ・えりんぎ]