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Kano Rox

Alexander [Gaia]

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アルフ・ライラ・ワ・ライラ~第五夜~

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むう、年末年始でたまってしまったので四夜のプレイバックに続き、五夜の問題&解答です!

第五夜の物語

一話目問題
いつも遠くから彼を見ていた…
けれど見た目も地味で華の無い私にとって彼は高値の花だった。
そして私は姿を見せずに彼に花束を贈る事にした。
そして決意する…美しくなって、彼に想いを告げようと…
彼に花束を贈りつつ、私は美しくなるために何でもした…そう、何でも…
一年たつころには、私は誰もが振りかえるほどの美しさを手に入れた。
そうして自信をつけた私は彼の前へと姿を表し、今まで花束を贈っていた事、彼をずっと想っていた事を話した。
彼は一瞬驚いたが、すぐに笑顔で花束を贈った事へのお礼を言ってくれた。
そして…その後の彼の一言に、私は深い後悔の念と自分を恥じる気持ちから涙を流した…
さあ、この物語の真相は?

一話目解答

私はある日病院のベンチに座る彼に一目惚れした。
彼はどうやらここに入院しているようだが、容姿に自信のない私は遠くから見ているだけだった。
やがて抑えられぬ想いから、私は整形し、彼の前に立とうと決意する。
しかし、整形の費用は高額で、私はお金を稼ぐために夜の世界で働き…時にはこの身を汚すこともした…
それでも、彼の傍に立ちたかった…
それから整形を重ねて、私ついに誰もが振りかえるほどの美しさを手に入れた。
そして、私は遂に彼の前に立ち、花束を贈った話と想いを伝えた。
「ああ、あなたが僕に花を贈ってくれていたんですね、ありがとうございます」
初めて聞く彼の声だった…しかし…
「きっとあなたは美しい方なんでしょうね…僕は目がこんなだから…」
ああ、さっきから彼と視線が合わないと思ったら…彼は、目が見えないんだ…
そして、彼が私を美しいと言ってくれたのは、きっと私が彼に花束を送り続けた行い…
その気持ち、内面を指して言ったのだろう…
私は悔やんだ…外見ばかり気にして内面を汚してしまったことを…
私は恥じた…外見だけで彼を愛してるなどとのたまった自分を…
ようやく想いを告げた相手の前で、私は真の値打ちの無い美のために道化に成り下がった私が情けなく…涙を流した…


第二話問題

机の上に置いた彼女達の眼を眺め、私は恍惚の表情を浮かべる。
そこに今日仕入れたばかりの眼を並べるが…違う…
私はため息をつきながら、不出来な眼をゴミ袋に投げ捨てる。
顔を、腕を、髪を、今日仕入れた部位を吟味するが…どれもダメだ…
更にため息を増やし、手袋を外して目頭を押さえると部屋に並ぶ彼女達を見回す。
苦労した割には思うような素材が手に入らなかった事に落胆する。
完璧な美の追及とは理解されず、難しいものだ…
私は机の横のゴミ袋を一瞥すると、私室を出て一人きりになったリビングへと向かった。
さあ、この物語の真相は?

二話目解答

ドールコレクターである私は、机の上に人形の眼を並べて恍惚の表情を浮かべていた。
そこに今日仕入れた眼…既に白く濁った妻の眼を並べる…
「こんな汚いのはつかえないな…気持ち悪い…」そう呟いた私は、妻の眼をゴミ袋に投げ捨てる。
その後も解体した妻の体と人形のパーツを見比べるが…
「お前は見てくれは良かったのに、こうなっては気持ち悪いのはお前のほうだったな」
そう言いながら、妻だった肉片を次々捨てる。
私の趣味を気持ち悪いと罵倒し、あまつさえ彼女達を壊そうとした妻。
気づけば私は妻を殺していた。
趣味を罵倒する意外は本当に美しく、できた妻だった。
愛はあったし、せめて罵倒を産み出す汚い中身を引きずり出して妻を人形にしようと思ったのだが…
人体を処理するのは初めてだったし、上手くいかなかった…
「はあ…疲れた…」解体をした疲労と失敗した落胆から言葉が出る。
気だるさと失意に襲われた体をひきずり、妻のいなくなった一人きりのリビングへと向かう。
次の妻は、私の趣味を理解…いや…
良い素材になってくれる妻がいいかなあ…そんな事が頭を埋めつくし始めてた…


第三話問題

まただ…私は追跡者を気にしながら家路を急ぐ。
そして、急いでオートロックのマンションのエントランスへと入り、自衛をする。
中に入ってしまえば脅威は無い。
あいつのせいで今日も用事があったのに急いで帰るはめになった…
しかし、後をつけられているのにぶらぶらと出歩く勇気は無い…
これからどうしようか…
そんな事を考えながらソファーに腰を下ろしてテレビを見る。
そして、私の認識はひどく甘く見当違いなものであった事を知った…
さあ、この物語の真相は?

第三話解答

今日もあの男だ…
私は少し前から毎日帰り道で何者からかの視線を感じていた。
ストーカーだろうか…
そして、今私から少し離れて歩く男は、毎日同じ時間に家路を急ぐ私の後ろを歩いている…きっとこいつがストーカーなのだろう…
とは言え、確固たる証拠がないまま相談して良いものか…
今日もオートロックのマンションのエントランスに入ると、男はこちらを見ずにマンションの前を通りすぎる。
今日も…何もなかった…胸を撫で下ろす。
緊張から解放され心身共に疲れた体をひきずり、自分の部屋へとたどり着いた…
「ただいま~」誰もいない部屋に帰宅を告げ、部屋の電気をつけてソファーに身を預ける。
これからどうしようか…そんな事を考えながら前方のテレビを見る私は凍りついた。
だ…れ…?
電源のついていないテレビ…その画面に、ソファーに座る私の後ろに何者かが立っている。
恐怖で動けない私に人影はゆっくりと身をかがめ、私の顔を覗きこむ。
それは知らない男…
私の後ろを歩いていた男じゃない…
ああ、そうか…変に視線を感じるようになっていた私は疑心暗鬼に囚われていたのか…
あの男は、偶然私と生活のリズムが似た人だったのかもしれない…
私が気にするよりもっと前から…
恐怖から現実逃避するように現状把握をしようとする私に背後の男がささやく…
「おかえり」見知らぬ男は不気味な笑みを浮かべた…

はい、以上が第五夜の物語でございました!

これもこちらからのヒントがありつつも、常連さんが綺麗にまとめてくださいました!

二話目に関しては、彼女達は人形→YESで一度皆様安心されたものの、私には妻が居る、仕入れた部位は殺した妻の物…で一気にホラーにひきずりこまれていたのを見て楽しませていただきました(悪趣味とか言わないようにw)

しかし、毎回思うのですが…ホラーや猟奇系の出題ほど皆さんの質問が鋭いのはなぜでしょう…()

まあ、些細な事は気にせずにまたそういったものや、そう見せかけた意地悪な物語も考えてみたいと思いますw


それでは、今回も皆様お見事でございました!

また別な夜、別な物語でお会いしましょう。

語り手はカノ・ロクスでした。



Kommentare (4)

Honoruka Yuhital

Alexander [Gaia]

問題と解答おつかれさまです。
改めて解答をよく読んでみるとよくできていてなるほど~と思いますね。
なるべくこの解答のように謎を解いてみたいものですね~。

Kano Rox

Alexander [Gaia]

ほのるかさん

ゲーム中場の和む質問ありがとうございます(*´ω`*)

ただ、ほのるかさんがしているような質問が的を得る事も十分にありえますし、ありえなさそうな事も疑うのはこの遊びでは大変重要でございます。

ほのるかさんがまとめをする日をお待ちしておりますね(*´ω`*)

Claude Varlet

Alexander [Gaia]

なんだろう、猟奇的な出来事が起こっているに違いない、
みたいな前提でお話を聞いてしまうクセがついてしまったのかもしれません…!?
『彼は生きていますか?』が定番の質問になってしまいましたw

1問目は最終的にハッピーエンドになって、本当に良かったです!

Kano Rox

Alexander [Gaia]

くろさん

皆さん猟奇的なのが好きそうなので、今回みたいな二重の引っかけみたいな問題をつくりましたw

怖い物語の場合、真相がわかると第一印象より酷い結末になるよう頑張りたいと思います!←

ハッピーエンドも個人的には影を残したような終わりかたが好きです(*´ω`*)
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