Charakter

暁アンチにとってメインストーリーに時々発生する襲撃イベントは、数少ない溜飲の下がるポイントだ。
人を駒のように扱う選民思想のカルトどもが調子に乗りすぎないよう、定期的に釘を刺す必要がある。
まだまだ手ぬるいがな！

1回目、面識のない一般冒険者やキャベツが犠牲になったのに多少の憐みの気持ちがないと言ったら嘘になるが、「君は良い奴なのだろうが、君の上司がいけないのだよ…フハハハ！」という状況か。

2回目の祝賀会では、青装束たちがかなりいいところまで追い詰めていた。
かの女王が死のうが生きようがどうでもいいが、アラミゴの坊やが犠牲になったのは少し可愛そうだった。
結果的にピンク女が復帰できなくなったのは青装束たちの手柄なので、ここは高く評価したい。
そうでなければ竜詩戦争の佳境でもアラミゴ奪還の正念場でも、ことあるごとにモードゥナに呼び出されては不要不急の報告を強いられ、ストレスがマッハになったであろうことは想像に難くない。

そして3回目、皇太子の襲撃。
1周目は強者然として見どころのある奴だと思っていたが、改めて見直すと拍子抜けだ。
「楽しませなければ潰す」などと大きなことを言っておきながら、とどめを刺さない有言不実行！
味方は躊躇なく切り伏せるというのに敵に情けをかけるとは何事だ。
まさかハイデリンによって潜り込まされた砂の輩のスパイなのか？ そうでないのなら情緒不安定か？
これではただの、話の通じない奴ではないか。
せっかくのカッコイイ鎧が台無しである…。

その直後だ。
あの勘違いララ女、皇太子との死闘直後のヒカセンに何と言ったか。
「他に負傷者がいないか見てきて。つらいでしょうが頑張って」
おいィ？
なぜ貴様は傷つき疲れ果てた同胞(嫌だけれど)を労わることができないのだ？
それでよく癒し手を名乗れるものだと感心する。

本当にこの陣営にはロクな女がいないな…。
ピンク奴は言わずもがな。
猫女はいちいち嫌味っぽく一言多い。
双子の片割れは「アタシ裏表がないタイプでぇ～」系の勘違い無礼者。
タタルくらいか、まともに交流できそうなのは。
どいつもこいつも頻繁にさらわれたり行方不明になったりとピンチに陥るくせに、なぜ素直に「助けてやりたい」と思える性格ではないのだ。
そのまま亡き者にされてしまえ、と思いながら救出を強いられる身にもなってほしい。

その点、ネロはすごいぞ。
「英雄様にすべて押し付け、成功すればおだててしまい。失敗すればすべてオジャンってか？」
おィイイイ!?
君、見てきたように言うな！
しかし何も間違っていない、何も！
もしかしてファンなのか？
今突然出てきたように思わせておきながら、ずっと砂の輩の横暴を監視していたのかね!?
最早(極めて不本意ながら)、現在身を置かざるを得ない陣営に生存している味方はネロしかいない！
常々、服(鎧)や車(マウント)の趣味が良い奴だとは思っていたが、我が心の友であったか。
頼む…頼むぞ、ネロだけは退場させないでくれ！！

しかし何というか、暁以前にそろそろ脱ハイデリンが妥当ではないか。
そもそも終末をもたらした存在を別とすると、コイツが暴れたから世界がヤバくなったのでは？
にもかかわらず物語の初期の段階は事実を隠蔽して、さも闇側が悪いみたいな言いようだったな？
信ずるに値しない。
早くこの何を考えているのかわからんペテン師を見限り、ゾディアークに寝返ろうぜ！！！
そして月でアシエンとして暮らすのだ…。