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Drake Rhodes

Titan (Mana)

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【外伝(杜都編):第三話】この冒険者に福音を

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【はじめに】
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本稿はメインキャラであるEdda Pure-whiteのロドスト上にて公開中のプレイ日記『もうひとつのエッダの物語』(以下、本編とする)の外伝(サイドストーリー)になります。

まだ本編をご覧になっていない場合は、先に本編である『もうひとつのエッダの物語』をお読み頂いてから、本稿をご覧頂くことをお勧めいたします。

〇『もうひとつのエッダの物語』および外伝の相関関係
【第一話】めざせグリダニア
【第二話】大地、そして風と水と
【第三話】不審者を追え!
【第四話】ウォーレン牢獄の影(前編)
【第五話】ウォーレン牢獄の影(後編)
【第六話】不穏な報せ
 【外伝(杜都編):第一話】武具職人の弟子
 【外伝(杜都編):第二話】女商人ロウェナ
【第七話】大樹で蠢く闇の鼓動(前編)
【第八話】大樹で蠢く闇の鼓動(後編)
【第九話】Re:光の戦士
 【外伝(杜都編):第三話】この冒険者に福音を ※本稿
 【外伝(杜都編):第四話】そして世界へ
【第十話】海都と砂都と


【外伝(杜都編):第三話】この冒険者に福音を


ハーストミルの集落にある工房では、今夜も武具職人の師弟が注文品の制作に追われていた。

炉にくべられた薪の炎が赤々と揺らめくなか、熱せられたインゴットが金床のうえで火花を放つ。慌ただしく動き回る若い弟子の傍らでは、彼の師であるゲロルトが悪態をつきながら愛用のハンマーを金床に打ちつけていた。

「クソっ、なンで俺がヤカン作りなンかしなきゃなンねェんだ」

そう言ってゲロルトがハンマーを打ちつけると、打たれた真鍮版はしんなりと湾曲して見事な曲線美を形取っていく。

現在(いま)でこそ、すっかり落ちぶれたと言われるゲロルトだが、かつては「当代一の武具職人」と呼ばれた名工である。エオルゼア広しといえども、この男に匹敵する腕をもつ武具職人は、そうそういるものではない。

「はやいとこ、ヤカンを完成させて、しこたまエールを飲「あの、お師匠様」・・・」

ゲロルトは、仕事あがりの晩酌に思いを馳せ、夢うつつに酔っていたところを弟子のドレイクに声をかけられた。ゲロルトは「あぁン!?」と不機嫌そうに答えると、ひとときの酔興を醒めさせた無粋な弟子を苦々しげに一瞥する。

「お取り込み中のところ、すみません。ロウェナ商会の注文品が仕上がりましたので、明日にでも出荷しに行ってまいります」

「おう、ちょいと待ってろ。こっちも最後のヤカンをすぐに仕上げるからよ」

ハンマーを小刻みに打ち付けていたゲロルトは、一拍の間を置いたのちに「アバズレのとこ行ったついでによぉ、一緒にチビ助ンとこにもヤカンを納品しておきやがれ」とドレイクに言った。

「あの、お師匠様・・・。紫檀商店街(したんしょうてんがい)からのヤカンの件ですが、さっき注文書を確認したところ追加の注文を受けていましたよ」

ドレイクからの思いがけない返答にゲロルトはきょとんとして振り返った。



「交易商のリシュシュさんから、追加でヤカンをもう二十個作ってほしいと注文書がきています」

「・・・え?」

「明日までに元の注文分とあわせて出荷してほしいと・・・」

ドレイクはそう言って交易商人からの注文書をゲロルトに手渡した。注文書に目をとおしたゲロルトが、なんとか記憶の断片をつなぎ合わせようとするが、追加で注文を受けた記憶の欠片など当然のように残っているはずもない。

「ンン!? え、ええええ!?」

とどのつまり、追加の注文分を作り忘れていたゲロルトは、楽しみにしていた酒膳がお預けとなったばかりか、この一件に不幸にも巻き込まれたドレイクと共に、夜を徹してヤカン製作に取り組む羽目になるのだった。


翌日、すでに陽も大きく傾きはじめた頃、グリダニアの市街地のなかを重い足取りで進むドレイクの姿があった。両手に提げた大きな包みと、膨れ上がった背嚢には、注文品であるヤカンがぎっしりと詰め込まれている。

紫檀商店街(したんしょうてんがい)にたどり着いたドレイクは、ときおり押し寄せる睡魔に意識を朦朧とさせながら交易商人の店先にヤカンを陳列していた。憔悴しきった顔のドレイクを案じる交易商に、ドレイクは笑顔で応えてみせると、そのままロウェナ商会の納品窓口のあるエーテライト広場に向かった。

グリダニアのエーテライト・プラザ近くには「グリダニアの総合商社」と呼ばれる「黒兎堂」が店を構える。現在、その軒先はロウェナ商会の集積所として利用されており、レブナンツトールへの出荷を待つ商品が山のように積まれている。

実はこの一見して何の変哲もない光景の中にも、グリダニアがエオルゼア諸国とのあいだに抱える問題の一端を垣間みることができた。

都市国家の建設から現在にいたるまで、グリダニアにおける物資の調達と販売は、紫檀商店街(したんしょうてんがい)が一手に担ってきた。この古くからの伝統と慣習が、他のエオルゼア諸国からの参入障壁となっており、都市国家間においてたびたび通商上の摩擦を引き起こしている。

その国家間の機微に触れるうる問題にも関わらず、ウルダハに籍を置くロウェナ商会が、グリダニアにおいて商行為を行えていることについては多少の事情があった。

冒険者ギルド主体で始まったモードゥナの復興事業に参画したロウェナは、冒険者キャンプのレブナンツトールが再建された折りには、その地に自身の運営するロウェナ商会の商館をおくことを熱望していた。

だが、遠くウルダハから商品を運び入れていては、せっかくの商機をいたずらに逃すことになる。そこで冒険者ギルドと馴染みのある「黒兎堂」に目をつけたロウェナは、古くからの友人であり、また冒険者ギルドの世話役でもあるミューヌに口利きを頼み「黒兎堂」の軒先を借り受けることに成功したのである。


ドレイクが「黒兎堂」の店先にたどり着くと、そこには店主のマイセンタと話し込むヒューラン族の女性の姿があった。背中越しからではあったが、そのヒューラン族の女性が誰であるのか、このときのドレイクにはハッキリとわかっていた。

「何を見とれておられるんです?」

店主のマイセンタが店先に無言のまま佇むドレイクに声をかけると、そのヒューラン族の女性も後ろを返り見てきた。そこにドレイクが立っているのを知ったヒューラン族の女性は、いつもの調子でドレイクに言葉をかけてきた。

「今日はなんの用? 儲け話でも持ってきてくれたの? それとも、またお師匠様のお使いかしら?」

そう言ってロウェナはイタズラっぽくドレイクに微笑んでみせた。



もとより、ドレイクはロウェナの実年齢こそ知らないが、少なくとも自分より年上であろうとは思っていた。それでも、ロウェナから子供扱いされている気がして、ドレイクは内心おもしろくないと感じていたのである。

「その言い方、やめてもらえませんか。別に子供の使いで来てるわけじゃないんです」

「あら、また失礼なこと言ってしまったかしら? ふふっ」

そう言って笑うロウェナにドレイクは心のなかで舌打ちするが、自分から子供でないと否定した手前、ロウェナへの悪感情を顔に出さぬよう努めて話を続けた。

「ご注文を頂いていた商品をお持ちしました。ご検分ください」

そう言ってドレイクは、背嚢の中から布に包んで運んできたスチール・ダガーを取り出し、軒下に置かれていたテーブルの上に並べていった。ロウェナは並べられたダガーを手に取って、その出来映えを見定めはじめる。すると、何か気になることでもあったのか、ロウェナは残りすべてのダガーを調べはじめた。

その様子を見ていたドレイクは、自分の製作品に何か不備でもあったのかと、だんだん不安な気持ちになっていく。固唾を飲んで見守るドレイクだったが、募る不安を抑えることができず、事情をたしかめるべくロウェナに話しかけた。

「あの・・・何かいたらなかった点でも?」

「・・・このダガーは、ゲロルトが作ったものではないのね」

そうロウェナに指摘さたドレイクは小さく頷いて肯定する。それと同時にゲロルトの製作品でないことをひと目で見抜いたロウェナの審美眼に驚いていた。そんなドレイクの心のうちを覗いたかのように、ロウェナは、その慧眼の秘密を解き明かしてみせたのだった。

「いまではゲロルトの武具は贋作も多いの。でも本物かどうか見分けるコツがあってね」

そう言ってロウェナは、奥に積まれていた荷箱の中から一振りの剣を持ってくると、まだ話をうまく飲み込めていないドレイクに柄の部分に刻まれた刻印を見せた。

「これは破壊神ラールガーの神印。ゲロルトは若い頃からラールガーの熱心な信奉者でね。自分の作った武具にはラールガーの神印を必ず刻むのさ」

このときドレイクは、他の誰よりも近くで師の技を見てきたはずの自分が、その真贋を見分ける目利きがまるで未熟であったことを知り、自分の顔面が火を噴いたように熱くなっていくのがわかった。

「そうすると、これを作ったのはあなた・・・ということ?」

うっすらと全身に汗を滲ませたドレイクが、ロウェナからの問いに不安げな表情を残して頷くと、ロウェナは小さな巾着袋に入った代金をドレイクに手渡してこう言葉を添えた。

「見かけによらず、お弟子様も良い仕事をするのね」

見かけによらずは余計だ、とドレイクは心の中で毒づいた。ロウェナから代金を受け取ったドレイクは、腰のポーチに巾着袋をしまうと、別れの挨拶もそこそこに「黒兎堂」から立ち去っていった。

「師匠とは違い見所のある優秀な職人だと、いま紫檀商店街では噂になっているのです」

二人のやりとりを見ていたマイセンタが、ドレイクの後ろ姿を追うロウェナにそう話しかけた。

「優秀・・・ではないわね」

そう言ってロウェナはマイセンタに返すと、手にしたスチール・ダガーをテーブルの上に戻した。このときロウェナはひとつの確信を得ており、その確信ゆえにマイセンタが告げたドレイクの評を否定してみせたのだった。

真意を図りかねたマイセンタが、ロウェナの顔を覗き込むように見ていると、ロウェナはマイセンタに向き直ってこう言った。

「ハッキリいって天才よ」


「黒兎堂」を後にしたドレイクは、いつものようにエールを求めてカーラインカフェに立ち寄っていた。まる一日のあいだ飲まず食わずで働きづめだったドレイクは、店員に一番安い定食を注文すると、疲れた身体をテーブルの上にあずけるように突き伏した。

しばらく待っていると、ドレイクのもとに注文した定食が運ばれてくる。獣肉のソテーを主菜に、ムントゥイ豆と地場野菜の煮込み、それに平焼きパンとムントゥイ豆乳が添えられている。料理の内容は値段相応の簡素なものだが、それでも過分に贅を求めなければ十分満足のいく内容だ。

昨日から何も口にしていなかったドレイクは、それらの料理を一心に口の中へ運び入れていく。ハーブの香りと薄い塩味が素材の風味――悪く言えば青臭さやえぐみなのだが――を引き立たせる田舎料理だ。

基本的にグリダニア料理は淡泊で薄味なため、他の都市民たちには物足りなさを感じさせる。その味つけに馴染んだドレイクだったが、このムントゥイ豆だけはどうも苦手だった。ムントゥイ豆はグリダニアにおいて広く食される食材なのだが、その独特の風味ゆえに苦手とする者も多い。

その一方で、このクセのある風味をこのうえなく好む愛好家も多く、ムントゥイ豆に関する好みは人それぞれといったところか。

食事を終えたドレイクが、エール樽を抱えて出口へ向かおうとしたところ、ミューヌがカウンター越しに声をかけてきた。

「君は、職人さんなのかい?」

そう言われて振り向いたドレイクが、きょとんとした表情で頷いて返してみせると、ミューヌは続けてドレイクにこう訊ねてきた。

「君のお師匠様は、あの名工ゲロルトなんだってね」

「・・・どうして、お師匠様のことを?」

「僕が知っているのは名前だけさ。会ったことはないし、話したこともないんだ。向こうだって僕のことは知らないだろうね。ただ・・・やぁ、エッダ。気がついたかい?」

ドレイクの傍らにやってきた若いヒューラン族の女性に気づくと、ミューヌは話しかけていた言葉を途中で止めて、エッダと呼んだその若いヒューラン族の女性を労うように声をかけた。



「あ、お話中でしたか!? 知らずにすみません・・・」

エッダはそう言って話の腰を折ってしまった非礼をドレイクに詫びた。目の前に立つこのヒューラン族の女性をひと目みたとき、ドレイクは言葉では言い表せない衝撃が身体の中を突き抜けていくのを感じた。

ドレイクは初対面であるはずのエッダに、どこか懐かしく他人とは思えない親近感を抱いていた。二人をとりまく「運命の輪」はドレイクとエッダをこの場所で導き逢わせ、それぞれに新たな未来を指し示したことに、このとき二人はまだ気づいてはいなかった。


【第十話】海都と砂都と へ続く
【第七話】大樹で蠢く闇の鼓動(前編) に戻る


【あとがき】
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貧弱な文章力と構成力で何とか書き上げました外伝第三作目でしたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。

若き武具職人のドレイクは予定通りとある冒険者と出会いました。ネタバレ覚悟で言いますが、この後、ある人物の手引きにより、ドレイクはこの冒険者のパーティーに加わることになります。そして、新たな商魂に火のついたその人物により、ドレイクは師弟ともどもその野心に巻き込まれていきます。

でも、そのお話は「外伝(砂都編)」にて公開する予定です。どのような展開となっていくのかは、乞うご期待といったところでしょうか。どうぞお楽しみに。

話は変わりますが、コロナ感染が軽微な拡大を続けています。これまでどおり油断することなく、みなさま、どうぞお大事になさってください。

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