私も認められてきたみたいだ。不安なことも多いけれど、夢に確実に近付いている。
グリダニア にて
翌日弓術士ギルドにまた顔を出すと、シルヴェル先輩があのパワというやつのことを教えてくれた。
そして、一度捕まえたパワを自分が逃がしてしまったことも。必ず再び捕まえる、とかなり真剣な顔で言っていた。
一方レイ先輩は、パワに負けてかなり追い詰められていたようだった。声をかけると、弓術士ギルドを出て行くと言った。
別れを告げるためにも明日、南部森林まで来て欲しい、とも。私は引き留められず、見送ってしまった。
南部森林と言えば、昨日のこともある。……不安だ。レイ先輩は何を決めて、どこに行くと言うのだろう。
ウルダハ にて
冒険者ギルドからの要請があって、今度はウルダハのカッパーベル銅山に向かった。どこもかしこも蛮族やら山賊海賊やらが何かの召喚をしてばかりに思える。今回のはヘカトンケイレス族というらしく、
エオルゼアの蛮神問題……かなり深刻そうだ。
今回もやはりダンジョンで、他の冒険者と協力した。今回は挨拶くらいはできた。事前になんと言うか決めておけばスラスラと言葉は出た。
だけど、攻略は大変だった。いや、魔物自体強いわけではなかったけど、タンクが一人で奥へ行ってその上魔物に一度にたくさん挑発していくのだ。それぞれ処理をすればいいのに処理も終わる前に先に進むわどの魔物を攻撃すればいいのかも分からなかったし処理が終わらないから漏れた魔物に私たち後衛まで狙われるわ見逃した魔物に後から横から襲われるわ……リペリングショットで引き撃ちして逃れたものの、魔物の大技を受けたらどうなっていたことだろう。
思い出したらイライラしてきた。せめて最初に魔物は無視できるならなるべくすると言って欲しかった。
ウルダハに帰って報告をしていると、近くで諍いの声が聞こえた。なんでも貧民らしき女性が食べ物を盗んだ、と商人が問い詰めているようだった。
商人はガラの悪い連中を従えていて、どうも嫌な予感がした。その時また過去の景色が見えた。危うくまた倒れるところだったけど、その過去の景色でその女性がちゃんとお金を見えて、無理やり踏みとどまった。
やはりこれは商人の難癖らしかった。女性が連れ去られる直前、割って入って商人を退けた。なんとか商人の護衛を倒し、お金を払って買ったところを見ていたぞと言うと商人は逃げて行った。
一段落着くと、イダさんとパパリモさんが声をかけてきた。問題に首を突っ込みすぎじゃないかと言われたが、私は英雄になりたいのだ。困ってる人は見逃せない。
と言うか見ていたなら助けて欲しかった。弓術士に一人で大勢の相手をさせないで欲しい。
二人には、来て欲しい場所があると言われた。どうも二人の属する秘密組織に私を紹介したいとのこと。ベスパーベイの砂の家というところだ。
そちらに向かう前に冒険者ギルドのまたいくつかクエストをやっていると、エッダという幻術士に会った。彼女は私の活躍に励まされた初心者冒険者らしく、応援の言葉をもらった。
私の行動が他の人の励みになる……私の今までの行動は、ひとまず間違っていなかったみたいだ。正直嬉しい。彼女の事情はかなり大変だが、頑張って欲しいと思う。
そんなことがあった後、決意を新たにベスパーベイに向かった。
受付のタタルさんに名前を言うと、通してくれた。ほわーっとしてる人が受付で、少し心配になった。
奥に通されると、盟主本人であるミンフィリアさんに歓待された。かなり私を重要に見てくれているみたいで、また少し嬉しかった。
秘密組織は“暁の血盟”というそうだ。蛮神問題を筆頭にエオルゼアを守ることを目的とした組織なのだそうだ。
蛮神と戦うのに私の「超える力」が必要らしい。正直、詳しい話はよく分からなかった。とは言え私の力がその助けになると言うなら、そうしたい。
私は暁の血盟に入ることにした。ミンフィリアさんも良い人そうだし……こういう時こそ過去を見て判断したいんだけど、思い通りにならない能力だ。
時間も夕暮れ時で、今日はそれで解散となった。また明日、レイ先輩の様子を見てから来ると伝えた。
戦術に関するノート
照準についてだが、順送りと逆送りのターゲット方法があるようだった。移動とほぼ同時に行える重要な技術だ。
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