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1
Saboree Catboy
Spriggan [Chaos]
2
Nergo Gigantes
Spriggan [Chaos]
3
Raraimo Eremo
Spriggan [Chaos]
様々な人の協力がありました。対立とまでは行かずとも、手を取り合うなどありえないとされたひとびとが、わたしを最後の罪喰いへと導きました。
お母様でしたら、世界を覆うほどの光のエーテルすら御してみせたでしょうか。きっと、できたことでしょう。
紛い物の、欠片のわたしにはできませんでした。それでも今こうして手紙を書けているのは、ひとえにわたしを第一世界へ喚んだひと、それからわたしと敵対したひとびとのお陰と言える気がします。
グルグ火山が(そちらではとうに冷えきって、雪山のようではありましたが)こちらにもありました。地名が似ているだけの別物であることは理解しているのですが、お母様がクリスタルとした力を託した彼らを思い出しました。ヤ・シュトラの言によれば再び召喚され、そして還っていったそうなのですが、彼らの世界での息災を願います。
『かつての世界』を取り戻そうとする方がいました。水底には再現されたその一部がありました。
わたしは、今でもわかりません。過去を取り戻すために今を踏みにじることを是として良いのか、過去の犠牲の上に成り立つ今が、過去を忘れることを是として良いのか。もともとこちらの世界の存在でないために、このように思うのでしょうか。
結果としてわたしは、『かつての世界』のひとを討ちました(それはもちろん、わたしひとりの力によるものではありません。先ほども述べたように、敵対したひとびとも、力を貸してくれたひとびとも、ひとつとして欠けてはならないものでした)。それが正しいかどうかを決めるのは、誰でしょうか。きっとわたしではありません。今を生きるひと、あるいは未来に生きるひと。
第一世界を生かすため、そしてわたしが生きるため、これらの戦いは、やはり今までと同じく、意地と意地の対立であるように思います。
わたしはお母様のようにはなれません。けれど、もう少し、頑張ってみようと思います。
まずは、魂だけで招かれた「仲間」と、原初世界(十四番目の世界とも呼ばれているそうですね)に帰るところから。