新生・蒼天ネタバレありです。(これを聞いてあっ…と理解する人も多分いらっしゃると思います)
超長文です。(チェックしたら4000文字超えてました →20210122:妄想追記したら6000文字超えました)
読んでもいいという奇特な先輩ヒカセンにおかれましては、若葉の悲鳴を美味しく頂いてください。
また、蒼天秘話はまだ未読のため妄想が激しい部分があります。クリアしたら読みます。
※今回背景を黒にしたいので折りたたみ機能を使わずにずっと下にのばします。
20210114追記:昨日投稿した後そのまま寝てしまったのですが、コメント確認のために表示してみたら
サムネイルがネタバレってレベルじゃねえぞ!!!!って状態でした。
本当に申し訳ありません!!!!ダンジョン入ってスタンス毎回忘れてるタンクでほんと…すみません…(土下座エモート)
推しが死にました。
はい、前々から明言してたあいつです。
オルシュファン=グレイストーン卿彼が私のエオルゼアで昨日亡くなりました。
元々一風変わったキャラクターが好きで、新生2.0で出会ったときから好きでした。
基本筋肉しか言わない彼でしたが、友人の紹介とはいえ何の後ろ盾もない冒険者を信用し、快く迎えてくれた時から、私の中での好感度はかなり高かったです。
穏やかでどちらかといえば文官タイプに見えるフランセル卿は幼馴染みであり、良い奴なんだけど猪突猛進しそうなオルシュファンとは、幼い頃は良い凸凹コンビだったんだろうなと微笑ましく想像した事もあります。
(そういう意味ではしっかり者のラニエットさんとも相性が良さそう。子供三人で冒険とかしてそうですね)
コネクションがものを言う貴族社会。
「グレイストーン」を強いられたオルシュファンとイイ関係を築いていたフランセルは、本当にいい人だと思います。
強く虐げられたわけではないけれど、他者の目と圧の強い世界の中でおそらく不遇の扱いを受けていたであろうオルシュファンにとって、打算なく親身になってくれるフランセルは大切な友人だったのでしょう。
フランセルのような存在を表す「友人」という言葉は、オルシュファンにとって、一般のそれよりずっと重い信頼の表明だったのではなかったのだろうか…と感じています。
新生でオルシュファンに出会ったばかりの時に、イシュガルド民ではないPCを冷遇せず、ほぼ唯一彼だけが歓迎の意を示してくれました。
当初は
筋肉につられた 友人を助けられる可能性を感じた故の表向きの歓迎だろうと思っていたのですが、オルシュファンの性格からして腹芸は難しそうだし、お父上が革新的な思想を持っていることに受けた影響もありそうです。
(また先述したような彼自身のイシュガルドでの過去の扱いがあった可能性を考えると「きっとあれは素だったんだな…」と今更ながらにしみじみしています)
そんな感じで新生でドラゴンヘッドにいく際は必ずオルシュファンのところに立ち寄ってました。オルシュファン、もっと椅子から立ち上がろうぜ!なんて思ったりしました。
フランセルの所にも時々立ち寄って、オルシュファンは変わってるけど良い奴だよとフォローする友人同士の関係にほっこりしたものです。
風向きが変わったのは新生2.2-2.3ぐらいの頃でしょうか。
「今日は風がやけに騒がしい…」とかお前は男子高校生かと突っ込みたくなりましたが、このあたりから次の舞台がイシュガルドであることが明確になったように思います。
また、これ以降オルシュファンの活躍が増えます。嬉しい反面、プレイヤーはかなり切実に危機感を抱いていました。
推測される物語構文的に、現状のオルシュファンは助言者の位置にあります。この位置の存在は主人公の行動を促すために何らかの形で退場することが多いのです。(私比較)
前言撤回して「
いいからお前は椅子に座ってろ! 死亡フラグをだるま落とし並に重ねるな!」と何度叫んだことか。
正直ドラゴンヘッドで座ったままでいてくれた方がまだ安心できました。
一番叫んだのは石の家が酷いことになった直後に「『雪の家』だな!」とかドヤ顔で言う推しの姿でした。
石の家がどうなったか見せつけられた後でアレですよ。
雪の家を名乗るお前の未来の暗喩かテメエふざけんな!と推しの顔を本気で殴りたいと思いましたね。ムービーなので殴れませんでした、残念。(理不尽)
その後フォルタン家でお世話になり、オルシュファンの生い立ちが少しずつ判明してきます。
エドモン伯爵は傑物であり、子供たちを公平に愛したであろうことは感じられましたが、長兄アルトレアールの言葉の通り、フォルタン家では必ずしも居心地が良かったわけではないのでしょう。
(アルトレアールさんは弟に対してモヤモヤするものを感じていても、正しいものを正しいときちんと認められるあたり、根は素直な人なのだなと思いました。伯爵の教育かな)
仲良さそうな写真それからしばらくはクエストをこなしたり、龍騎士と巫女と坊ちゃんと旅をしたり、穏やかな日々でした。
さすがにでてないときに急に退場させることはしないだろうと踏んだからです。
イシュガルドに戻った際、オルシュファンは友の姿を認めて表情を和らげますが、本来討伐対象である氷の巫女の姿に一瞬眉を寄せます。
けれどすぐ思い直したように戦場へ向かう様子は「友が側にいるのだからなにか理由があるのだろう」と全幅の信頼を寄せているようでした。
おまえほんっっっっっとそういうとこやぞ(逆ギレ)その後も同じタイミングで部屋に入るとか、視線を一瞬交わして同時に走り出すとか、阿吽の呼吸で行動するオルシュファンとPCは親友というか相棒みたいな状態でした。
(エスティニアンはあちらから勝手に言ってるのと、多少の皮肉が混じってる気がする)
黒い不安は拭えない物の、もう少しこのまま行けるんじゃないかとおもっていました。
だってまだ雲海にも行ってない。
風脈マップの数から言ってもおそらくまだ中盤。
ここまで魅力的なキャラクターとして演出して育てたのなら、こんな中盤で何かあることもないだろう…。
なにかがあるとしても終盤ではないか…。そんな風に油断してました。
正直敵NPCとグルポ撮って「ねえどんな気持ち????」とかやるぐらいに油断してました。
ちなみに手伝ってくれた先輩ヒカセンさんたちはマジで何のネタバレもしませんでした優しい呻きました。ここか。
ここで来るのか。「我らの一角獣の盾を掲げずして、栄えあるフォルタンの家名を誇れましょうか」
初めてPCの前で伯爵を父と呼び
フォルタンを名乗ることを許されなかった"グレイストーン"が家の誇りを詠う。
正直嫌な予感はしていました。
でもまだ先だろうと。
今まで求められるまま戦い、いつの間にか光の戦士だ英雄だと祭り上げられたPC。
イルベルトの血のような叫びにも共感する部分があったでしょうし、暁の仲間たちが命を賭して自分を逃がす時も苦しんだのでしょう。アルフィノの苦悩にも感じる部分はあったはずです。
それでも新生後半からイシュガルドに入ってしばらくはPCの表情は通常の…どこか硬いものでした。
求められるまま依頼をこなし、英雄と呼ばれるような存在になりました。
けれど政変により各国の盟主達は、無辜の民を守るため彼らを事実上見捨てる事になります。(その政治的判断も理解できます)
あれだけPCや暁のメンバーに頼っていたにも関わらず与えられた仕打ちがこれでは、逃れ行く先で険しい表情をしていても無理ありません。
また、アルフィノとタタルを守れるのは今は自分だけであるという自負もあったでしょう。
さらにメタ的な部分で言えば吉田P/Dの「PCの解釈をPLとできるかぎり剥離させない」という方針の影響もあると思います。
時折イベントの合間にほんの少し表情を変えるだけだったPC。
ただ周囲から求められるまま戦い続けてきた彼が
初めて自分から手を伸ばし
悔やみ、息を零して
大きな傷みと哀しみを堪えながら
友に向かい、微笑う。
戦神ハルオーネの許へ向かおうとするその視界に映る友の笑顔を、オルシュファンはどう受け止めたのでしょう。
彼もまた応えるように微笑みながら、満足げに倒れました。
互いの瞳に最後に映ったのは、大切な友の笑顔ということになります。
ここまでPCの感情の移り変わりを丁寧に描いた演出は、これまでの中ではなかったはずです。(これ以降は不明ですが)
先述の吉田P/Dの方針からいえばあり得ないほどの情報量でした。
それだけオルシュファンが愛されているキャラクターであることを自覚し、覚悟を持って退場させたことになります。その手向けの花束が、まさにPCの感情表現演出なのだろうと。
先も述べた通り、オルシュファンは物語構文で助言者の位置にありました。彼らは主人公を助け導きますが、主人公の自律を促すために退場する役目もまた担います。
少なくとも我がPCは、教皇と蒼天騎士を空の果てまで追い詰めるでしょう。
イシュガルドを竜が襲うのであれば、たとえ竜詩戦争が人の過ちから生まれたのだとしても、歯を食いしばりながら竜を屠るでしょう。
エオルゼアの危機というのであれば、内心がどうであれ、自らを希望と呼んでくれた友のために剣を振るうでしょう。それだけの動機が生まれました。
それだけ、PCの中では彼の存在は大きいものでした。
彼のいないエオルゼアをこれからも生きていかなければならないことに哀しみを覚えます。
何てことはない時にドラゴンヘッドに行ったらそこにいて、PCの筋肉にイイ!とか言いながら、たまにサブクエに出てくる。そんな感じで良かったのにとも思います。
(後で検索したところ、実装当時はすごかったみたいですね。衝撃のあまり引退してしまった冒険者もいるみたいで…)
PCを友と呼んでくれた彼はもういないけれど。
それでも友が望んだのが、この先にある未来であるならば。この地に住まう人々の笑顔であるならば。
苦しくとも、便利屋と思われようとも、一歩ずつ先へ進んでいこうと思います。
ちなみにプレイヤーとしては、このシナリオ多分もっと人が死ぬんだろうなって思っています。なので些細なことでもスクショを撮るようにしています。
正直イシュガルドが全滅するぐらい人が死んでももう驚かないよ…。
でももし本当にそうなったら多分PCがオルシュファンとの約束を守れなかったって泣くからやめてほしい(モンペ思考)
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コメントを頂いたので、横道に逸れてしまうため削除した推察というか純度100%の妄想をそっと追記します。
描写が大変というシステムメタ的なことを除いて、
なぜ別れのシーンでPCは涙を流さなかったのか(オルシュファンはなぜPCに涙を
流させなかったのか)、という点についてです。
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オルシュファンは生まれが貴族であること、エドモン伯爵の教育方針を考えると、『ノブレス・オブリージュ』の思考が身についていると思われます。その思考が友と呼べる存在に献身的であるのは、生まれが複雑であること、騎士として育ってきたことも影響しているのではないかと。
そして今までしつこいほど我が友!とか言ってたのに、あのシーンで初めてPCの事を「英雄」だと告げたのです。
「英雄に涙は似合わない」「お前は笑顔がイイ」と。
あれはオルシュファンからの
『お前が悲しんでくれることは深く理解しているが、お前は人々の希望――”英雄”なのだ。
護るべき者たちがいるのだから、お前は私のために泣いてはいけない。
折れる姿をみせてはいけない。
お前はこの凍てつく大地に光を取り戻せる存在なのだと、
私が命を懸けて守るに値する貴い存在なのだと、人々に――私に信じさせてほしい』
というノブレス・オブリージュ的な……まさしく呪詛のごとき祝福なのだと私は思いました。
それをPCは汲み取ったからこそ、道化だったとしても『ただ盟友のため』に英雄たらんことを約定し、その応えたる笑顔にオルシュファンは安堵してハルオーネの許へ旅立ったのだと考えています。
それまでに数多の苦難が――流された血と、流されなかった涙があったことを、PCを近くで見てきたオルシュファンは理解していたはずです。
だからこそ、ずっとPCのことを友と呼び続けました。そして今までグレイストーンとして距離を置いてきたにもかかわらず、フォルタン家本家へPCを匿えと強く訴えましたし、最後のあの瞬間に『ただ盟友のため』にその身を投げ出しました。
呪いに近しいほどに深く交わした約定は、裏返せばそれだけお互いの間に確かに深い友愛があり、信頼があったという証でもあります。
あの場面のクエスト名、そして流せない涙とあわせて、彼という存在が確かに胸に刻み込まれる場面であったように思いました。