Charakter

なんかつらつらと書きたくなったので書く。



「時の流れは妙におかしなもので」という歌詞があった。

旧FF14は2010年にサービス開始で、そこから数えると、運営期間は10年を超えている。
私はPS3で、2013年の新生βテストから参加しており、サービス開始日から新生をプレイしている。サービス開始は2013年の8月末だったから、もうすでに7年、今年で8年目になる。この間、課金の自動更新が何故か切れていた数時間を除いては、メインキャラの課金は常に続けている。（はずだ）

7年、小学生なら入学してから卒業するような期間だ。
あの日、電車の中でPS3のパッケージ版をポチらなかったら、たぶんプレイはしていなかったと思うと、運命というものはどうやって形作られているのだろう、と遠い目をしたくなる。（なお、私が購入したのはパッケージ版だが、βテストをしていたため、ディスクレスでプレイができていた）

さて、その7年、現実世界でも様々なことがあった。
生活環境も変わったし、住む場所も変わった。
付き合う友達も変わった。
いくつかの病気も経験し、入院等もした。
歳もとったし結婚もした。

こうやって7年というリアルな時間は流れていった。
いまでもパッケージをポチったときの情景は、昨日のことのように思い出すことができる。
そうやって振り返れば一瞬のようだが、変化したことは実に多い。

エオルゼアでは、この間に、新生、蒼天、紅蓮、漆黒とストーリーが展開された。

私にとって、FF14は生活習慣の一部だ。
そしてそれは、もう一つの生活環境でもあった。
もちろん、いい意味で。
リアルに7年の年月を経験した私は、当然だが、エオルゼアでも「リアルに」7年を過ごしている。

オンラインゲームでよく言われる「今からじゃ追いつけないんじゃないの」という疑問に対して、FF14は「そんなことない」という。
それはそのとおりで、レベリングや装備の更新など、後発の人にも非常に優しい。このあたりのバランスは素晴らしいと思う。

でも…こういうのは批判があるかもしれないが、この世界で過ごした時間の長さというのは、やはり重い。

もちろん、ゲームとしてストーリーを楽しみ、装備を更新し、強敵を倒し、友人と語り合う時間は、プレイ時間が長かろうが短かろうが、誰にでも同じように提供されている。そのバランスも素晴らしい。

それでも、7年という時間は、出会いも別れも、楽しさも怒りも苛立ちも、そして時には寂しさも経験させてくれた。
そうやって「リアル」の7年は過ぎていった。

そして、私が自分で経験してきた7年をこれでもなく感じたのは、漆黒秘話の3話を見たときだった。

3話は、第八霊災が起こったあとのエオルゼアで展開される話だ。
英雄「光の戦士」は、第八霊災で死んだ。しかし霊災から数十年、どうにかしてその過去を改変しようと、いろいろな人が協力を申し出る。

それぞれの人は…蒼天編だったり、紅蓮編だったり…それぞれの冒険の舞台で、過去に光の戦士と関わったり、憧れたり、痕跡を見たりしたという。

それは本当に、本当の意味で、私にとっての「過去」だ。
現実でも、エオルゼアでも、同じように数年がたち、同じように「過去」になっていることだ。

自分が過去に、本当の過去に紡いできた冒険譚が、未来の意志につながっている。
彼らが私達…光の戦士という英雄に見ていたのは、まさに一筋の光だった。

そして、彼らは膨大な時間と知識を詰め込み、クリスタルタワーの転移を成功させた。
第一世界を救い、それが第八霊災を止めるきっかけとなった。

深く考えてしまう。
どうしようもなく、時間の重みを感じずにはいられない。

一つ寂しいことがある。
私達の歩む道は、彼らの未来にはつながらない。
彼らは、彼らが憧れた英雄に出会うことは、絶対にかなわないのだ。