Charakter

前から気になってたやつで、ガレマルドのオーバーチューンド、ゾットの塔のハイパーチューンドはどうしてそういう名称になったのか。もちろん調整しすぎた、ということなんだろうけど、たぶんラジオのチューニングにもかかってるんじゃないかなと。つまりチャンネルが合いすぎてしまった。

他の人よりもさらに高感度だったがために、それを仕掛けた側の思惑を超えて「ヒト」とは形状しがたい何かに成り果てててしまった。ゆえにオーバー、ハイパーと名付けられたのかな……と。

ちなみに、誰がそんな名前を付けたんでしょうね？　メタ的な話は置いといて。ゼノスではなさそうな気がする（興味もなさそうな気がする。）し、ファダニエルだろうか？　誰がチューニングしたかもあるんでしょうかね。

14ちゃん、これでもかというくらい色んなイベントで過去のイベントを想起させるようなストーリーをぶっこんでくるじゃないですか。で、6.0ラスボス戦後のゼノス戦、その後のムービーでゼノスがヒカセンに手を伸ばしながら「お前は、生きてきてどうだった……？」と尋ねるシーン。結局彼はヒカセンの答えを聞くことなく絶息する（ように聞こえるセリフ、というか息遣いがある。吉田も「ゼノスはあれでおしまい、復活はない」という趣旨のことをPLLで発言している）わけで、ここにずっと引っかかってたんですけど、これってアイティオンでのアサヒの「お前は答えを知ることなく俺とともに星海に帰る、苦しんで苦しんで苦しんで……探し続けろ」、アモン・ファダニエルの「あの時ヘルメスがあなたに抱いた心残りを、ずっと未練のままにしてやりますよ」に重なるのでは……？

ゼノスの生き方はその是非は置いといてアリゼーの言うとおり強く、決してブレない軸が通っているものの、彼は彼なりに「自分が生きることの意義、生きていることの意味」を探していたのではないか。

彼はそれを命を燃やす死闘に追い求め、だからこそ己に比肩する強敵となったヒカセンにあそこまて執着したのではないか。

そして全力で打ち合って破れ、最期の時になって答えを……己が信じた、あるいは見出したかったものとの答え合わせがしたくてヒカセンに問いかけ、答えを得ることなくその旅路を終えたのではないかと。

ただ、アモンが原初世界において果てたゆえに星海に戻り、いつかまたアーテリスの命として生まれ変われることに対して、ゼノスは通常では辿りつけないウルティマ・トゥーレの、さらに「辿りつけるようにはなっていない」レムナントに眠るゆえに、アーテリスに戻ってはこられない。（という趣旨の話がPLLでありました。一方ヒカセンはデュナミス？　によって手放したはずの転送機が発動し、魔導船ラグナロクに転移してるので、仮にあそこで命を落としていてもいつかアーテリスの命として芽吹くことができる……のだと思う。）

殿下。紅蓮で初めて会ったときには、こんなふうにあなたのことを思う日が来るなんて考えもしませんでしたよ。なんてーか、だからどうということもなく、「そうはならなかった。だから彼の物語はこれでおしまい」なわけですけどね。
ゼノスの魂にとってヒカセンの答えが得られなかった……ヒカセンと同じ境地に立てていたのかの答えが永遠に得られなくなったことがおそらく心残りであろうと同時に、ヒカセンにとって彼の問いかけに何と答えられたのか、答えを与えることができたのか、ということも永劫の心残りになりそうな気がしますね。


なんとなれば、彼／彼女が何度生を終えて星海に戻りアーテリスに廻っても、彼とは二度と巡り合えない定めがゆえに。