Charakter

Charakter

Meisterweberin

Yaduru Shira

Shinryu [Meteor]

Du hast keine Verbindung zu diesem Charakter.

Erlaubnisanfragen

Um diesem Charakter zu folgen, ist eine Erlaubnis erforderlich. Möchtest du eine Erlaubnisanfrage stellen?

  • 2

【ワシのヒカセン冒険記】第27話【FF14二次小説】

Öffentlich
■あらすじ
可愛らしい冒険者。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【Lodestone】、【Pixiv】で多重投稿されております。

Twitter■https://twitter.com/hisakakousuke
Blog■https://sakatatsunorou.blogspot.com/
Pixiv■https://www.pixiv.net/users/2277819

第1話→https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/34040203/blog/4661663/
第26話→https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/34040203/blog/4854245/
第28話→https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/34040203/blog/4889076/

◇◆◇◆◇>>><<<◇◆◇◆◇



ワシのヒカセン冒険記 第27話


「――ヤヅルさん達より先にモードゥナに到着した訳ですけど、サクノさんはこの辺の地理に詳しいです?」

 モードゥナ。その中に在る冒険者の集う場所であるレヴナンツトール。冒険者ギルドが作った活動拠点であり、今では名うての冒険者が訪れる地でもあり、東側には巨大且つ荘厳なクリスタルタワーを望む立地から、その中継地としても利用されている街でもある。
 レヴナンツトールの中央にはエーテライトが設けられているため、それを利用してテレポ――移動魔法を使って、ユキミとサクノは瞬間的にグリダニアからモードゥナへと転移していた。
「レヴナンツトールに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ~」
 サクノが周囲を見渡しながら涼しげな表情で佇んでいるのを見て、ユキミの青い豚の被り物がどことなく呆れた雰囲気を発している。
「いやあの、そのレヴナンツトールに来たんですって! どこでテンションを上げてるんですか!」
 ユキミが怒った様子で地団太を踏むのを見て、サクノは慌てた様子で後頭部を掻き始めた。
「えへへ、つい……魔が差しました……」はにかみ笑いを覗かせた後、サクノはすぐに表情を引き締めて依頼書の写しをユキミと見せ合う。「えぇと、依頼主は……ニニネ・ニネさんと言う、ララフェル族の女性のようですね。紫色の幌のチョコボ・キャリッジで待機しているとの事のようです。探してみましょう」
「特徴的なチョコボ・キャリッジで良かったですね……ララフェル族の女性って情報だけなら途方に暮れてたかもですよ……」青い豚の口元から弱い溜め息が吐き出される。「依頼主も首を長くして待ってると思いますし、ちゃっちゃか探して、ヤヅルさん達の負担を減らしちゃいましょう!」
「承知ですっ!」軽やかに敬礼を返すと、サクノはユキミと頷き合い、早速レヴナンツトールを駆け足で探索し始める。
 今も無数の冒険者が行き交う要路として、時間を問わず人で賑わっている拠点である。肩と肩がぶつかる程ではないにしても、人込みを掻き分けて人――もとい、ララフェル族の女性と、彼女が保有するチョコボ・キャリッジを探すのは難儀だった。
 やがてレヴナンツトールの外れに位置する場所に、両者が揃っている姿を発見したサクノとユキミは、互いに頷き合って小さく吐息を漏らした。
「もし、ニニネ・ニネさんですか?」
 足早に駆け寄りながら声を掛けると、ララフェル族の女性は視線をサクノに向け、朗らかに微笑んだ。
「ええそうよ。そういう貴女は?」
「失礼しました、冒険者ギルドから遣わされた冒険者で、サクノと申します」スッとお辞儀を見せると、サクノは隣に立つ青い豚の着ぐるみを示す。「こちらは私と共に護衛を任されたユキミさんです」
「初めまして! ユキミと言います! 今日は宜しくお願いします!」溌溂とお辞儀を見せ、ユキミは青い豚の被り物の視線をララフェル族の女性――ニニネ・ニネに向ける。「これからもう四人、後から追加で来ますので、先に私達二人でお話を伺おうと思います!」
「あら、そうなのね。ごめんなさいねぇ、最近は黒衣森の方も精霊がざわついてると噂を聞いてて、不安だったの」頬に手を当てて困った風に笑むニニネ・ニネ。「実を言うとね、冒険者ギルドに護衛の申し出を出した後に怒られちゃって」
「怒られる……?」サクノが不思議そうに小首を傾げる。「どなたか同行者がいらっしゃるんですか?」
「ええ、そうなの」やんわりと首肯を返すニニネ・ニネ。「私の召使が用意した護衛がいるのだけれどね、ちょっと強面で……冒険者ギルドに、可愛らしい冒険者さんの護衛を頼めないかしら、って打診してみたの」サクノとユキミを交互に見て、嬉しそうに微笑む。「要望通りの、可愛らしい冒険者さんが来て、私は満足よ♪」
「可愛らしい冒険者……」青い豚の被り物が苦笑を浮かべているように見えた。「なるほど、これって……」
「……えぇ、試練と言いますか何と言いますか……」コソコソとユキミに耳打ちするサクノ。「単純に、私達の容姿で選抜された可能性が有りますね……」
「ですね……ヤヅルさん達には黙っておきましょう」
 しぃーっと静寂を要求するユキミに、サクノも確りと頷き返した。
「――そいつらが追加の護衛か」
 ――何の気配も感じさせず。
 サクノとユキミは緊張感を伴って振り返ると、そこには大柄な戦士――戦斧を携えたロスガル族の男が醒めた眼差しで二人を見つめている姿が映り込んだ。
 値踏みするような視線を不躾に浴びせられ、二人が戸惑いの声を上げようかとする前に、ロスガル族の戦士は鼻息を吐き出すと興味を失ったように視線を逸らした。
「冒険者ギルドも堕ちたもんだ」
「……どういう意味ですか?」サクノの視線に険が載る。「事と次第によっては抜かざるを得ませんが」鯉口を上げては落とすを繰り返して、苛立ちを表現している。
「理解力も乏しいのか? 頼りねえ護衛を遣わした冒険者ギルドに呆れてんだよ」
「なるほど、そこな戦士は人を見る目が無いと公言している訳ですね」
 やれやれと呆れた仕草を返すサクノに、ロスガル族の戦士は再び意識を彼女に戻すと、凍てつくような殺意を迸らせた。
「言葉に気を付けろ鱗女。まだ死にたくねえだろ?」
「であれば貴方も気を付けた方が良いですね、刀の錆になりたいですか?」
 バチバチに視線をぶつけ合う二人に、ユキミが咄嗟に両者の間に割って入り、宥めるような仕草を見せた。
「まぁまぁ、お二人とも落ち着いて! 何も街中でヒートアップしなくても!」
「ふざけたナリしたテメエも死にたくなけりゃ帰るこったな」
「ん? 今何て言いました?」
 青い豚の被り物の無感情な瞳に、明確な敵意が宿るのを見て、ロスガル族の戦士は嫌悪感たっぷりに吐き捨てる。
「護衛は俺一人で何とかなるって言ってんだ、揃いも揃って理解力が足りてねえのか?」
 ――――互いに殺意の奔流がぶつかり合う――――直前、「ストォーップ! ストォォォ――――ップ! やめてくだしゃれ~! 喧嘩はやめてくだしゃれ~!」と、突然ララフェル族の男が割り込んできた。
 ちょび髭の生えたララフェル族の男はロスガル族の戦士に向かって凄まじい早さの動きで落ち着くようにと訴える。
「ツームストーン殿! どうか! どうか落ち着いてくだしゃれ! 拙とご主人様との間で行き違いが有ったのはお話した筈! 落ち度はこの拙、ペペロニ・ホホロニの伝達ミスがそもそもの原因! どうか怒りを治めてくだしゃれ~!」
 ガバァーッと盛大に土下座をして額を擦りつけるララフェル族の男――ペペロニ・ホホロニと名乗る者に対し、ロスガル族の戦士――ツームストーンと呼ばれた彼は舌打ちを返すと、白けたと言わんばかりにそっぽを向いた。
 戦意を削がれたのはサクノとユキミもそうで、何事かとペペロニ・ホホロニを見つめていると、彼は慌てた様子で顔を上げ、二人にもぺこぺこと頭を下げ始めた。
「この度は護衛の任を受けて頂きありがとうごじゃいます~! ご主人様と連絡の行き違いが起きてしまった拙が悪いのです~! どうか! どうか矛をお納めくだしゃれ~!」
 サクノとユキミは顔を見合わせると、苦笑を浮かべて頷き合った。
「こちらに争う気は毛頭有りませんから、どうか面を上げてください」跪き、ペペロニ・ホホロニの肩を叩くサクノ。「それに、これはそこの獣面の戦士と私達の軋轢ですから、貴方が謝る道理は有りませんよ」
「――ですよね? ツームストーンさん?」
 サクノの言葉を引き継ぎ、ツームストーンに冷ややかな視線を向けるユキミに、ロスガルの戦士は鬱陶しそうに肩を竦めるだけだった。
「ほら、やっぱり可愛い冒険者の方が良いでしょ?」
 ファイア・スプライトに綿実油を注ぐかのようなニニネ・ニネのおっとりとした発言に、ペペロニ・ホホロニは瞳をぐるぐるにして「ご主人様~! それ以上はおやめくだしゃれ~!」と慌てふためくのだった。
「――えぇと、それでは護衛の依頼は一旦破棄、と言う形になりますか……?」
 ユキミが恐る恐ると言った態で声を掛けると、ニニネ・ニネが「あら、それはダメよ。可愛い子がいないと私、つまらないわ」と即座に返し、ペペロニ・ホホロニはそれを見て「……と言う訳でして、どうか! どうか皆様、仲良く護衛の依頼をお受けして頂きたく~!」と必死に頭を下げ始めた。
「……う~ん、ユキミさんどうしましょう? ヤヅルさんに連絡した方が良いですよね……?」
「ですねぇ……まさかのっけからトラブルだなんてビックリでしたけど、私達だけじゃなくて、フリーカンパニーや、引いては双蛇党の信用問題にも係わってくるでしょうし、連絡は早い方が良いと思います」
 サクノが不安そうに呟いたのを見て、ユキミはコックリと青い豚の被り物を頷かせた。
 サクノも頷き返すと、リンクシェルを起動させる。
「こちらサクノです。ちょっと依頼主との間でトラブルが――」
「こちらツトミでーす。ちょっと道中でトラブルが――」
「え?」「え?」
 サクノはユキミと目を見合わせ、「「……え?」」と互いに困惑した声を交わすのだった。
Kommentare (2)

Tsutomi Amou

Shinryu [Meteor]

更新お疲れさまですvv

隊長殿直々!とか喜んでる場合ではなかったww
まぁ、ウチらしいといえばウチらしいwみんなかわいいしw特に2巻の表紙は…おっと宣伝はここまでだ!
まだ本編始まってないっぽいのにみるみるトラブルに巻き込まれる二組…明日はどっちだっ!!

ほぼ3週間ぶりだったのですね。体感的にはもっと空いた感じでしたが…
それはきっと「ワシのヒカセン」を待ち望んでいるからに違いない!
馬車馬…あとはわかるな。

今回も楽しませて頂きましたー
次回も楽しみにしてますよーvv

Yaduru Shira

Shinryu [Meteor]

>Tsutomi Amouさん

感想コメント有り難う御座いまする~!!(´▽`*)

ほんとそれwwww喜んでるバヤイじゃない!www
ですですwwウチらしいと言えばウチらしい!ww 2巻の表紙はその中でも飛び抜けて可愛いーーーーッ!?!?! 宣伝有り難う御座います!!!!!!┗(^ω^)┛
確かにwwwwまだ本編が始まってないのにみるみるトラブルが!www 次回は爺ちゃんサイドだっっ!!

ですです! いつの間にやらガッツリ間が空いてしまい…申し訳ないっ!
待ち望んでいるから…!! もう一刻も早く次話を綴り上げねばっっ!!┗(^ω^)┛
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 馬車馬のように~!!!wwww(合言葉)

今回もお楽しみ頂けたようでとっても嬉しいでする~!!
次回もぜひぜひお楽しみに~!!
Kommentar verfassen

Community-Pinnwand

Neueste Aktivitäten

Die Anzahl der anzuzeigenden Einträge kann verringert werden.
※ Aktivitäten, die Ranglisten betreffen, werden auf allen Welten geteilt.
※ Aktivitäten zur Grüdung von PvP-Teams können nicht nach Sprache gefiltert werden.
※ Aktivitäten deiner Freien Gesellschaft können nicht nach Sprache gefiltert werden.

Nach Art des Eintrags sortiert
Datenzentrum / Stammwelt
Sprache
Anzahl