こんにちは、Biskaです。
フォルタン家でお世話になることになった私に、最初に声をかけてきたのは、次男のエマネランでした。
「噂の英雄が、しばらくオレの相棒ってわけか」
どうやら、貴族の次男である彼には、自分で功績を立てなければ独立できないという事情があるようです。
そのために、私の力を借りたいらしい。
なんとも調子のいい話ですが、最初の任務はアバラシア雲海にあるアインハルト家の部隊の支援でした。
私たちは飛空艇で、雲海に浮かぶキャンプ・クラウドトップへ。
雲の上に広がる景色はとても印象的でしたが、ここも決して穏やかな場所ではありません。
ドラゴン族を警戒する拠点でありながら、飛空艇「プロテクトゥール号」は故障続き。
さらに、原住民であるバヌバヌ族との小競り合いも続いていました。
そんな中でも、エマネランはやっぱりエマネラン。
見張りを任されても、
「オレ、やっぱ見張り向いてないわ」
と早々に弱音を吐きます。
そんな彼をラニエット隊長に任せられた私。
ところが、湧水のクリスタルを採取している間に、エマネランがバヌバヌ族に捕まってしまいました。
オノロワの必死な頼みを受け、救出へ向かった先で待っていたのは、思いもよらない光景でした。
バヌバヌ族が呼び降ろそうとしていたのは、蛮神――雲神「ビスマルク」。危機に駆けつけてくれたのはオルシュファンだけではありません。
エンタープライズに乗って現れたのは、シドでした。
「俺たちは仲間だろ?」
久しぶりに聞いたその言葉が、なんだか嬉しかったです。
シドはイシュガルド教皇庁から飛空艇技術の顧問を頼まれており、プロテクトゥール号の問題を調べに来ていたとのこと。
離れていても、こうして助けに来てくれる。
そんな仲間の存在を、改めて感じた出来事でした。
そして、以前は友好的だったというバヌバヌ族が突然襲ってくるようになった理由も判明します。
彼らは蛮神の影響を受けていた。
ただの小競り合いだと思っていた出来事の裏に、蛮神がいたのです。
……ちなみにエマネランは、すっかり自分の手柄にしていました。
当然、ラニエットからは大目玉。
屋敷に戻れば父エドモン伯爵からも叱られ、結局、
「オレの手柄はパーらしい……」
と肩を落とすことに。
本当に、最後までエマネランらしい人でした。
一方、私は長男アルトアレールとともに、クルザス西部高地のファルコンネストへ向かいます。
第七霊災による大寒波で放棄されていたこの場所を、イシュガルドは再び拠点として整備しようとしていました。
建物の修復やハルドラス像の手入れなど、少しずつ失われた場所を取り戻していく人々。
その中で出会った石工のティエルモンと騎士イゾドールの小さな出来事も印象に残っています。
寒い中で作業を続けるティエルモンのために、温かな食事を用意していたイゾドール。
けれど、身分の違いから直接渡すことができなかった。
戦いや異端者の問題だけではなく、
この国には身分による隔たりもある。
そんな一面を垣間見た気がしました。
そして、異端者を捜索していた哨戒部隊が襲撃され、状況は一気に緊張します。
アルトアレールとともに生存者を救出したあと、私は新しく残された足跡を追うことに。
雪の上に残された痕跡を辿っていった先で、ついに「氷の巫女」イゼルと再会しました。
そこで語られたのは、彼女が異端者となった理由。
イゼルもまた、私と同じ**「超える力」を持つ者**でした。
第七霊災によって故郷ファルコンネストと家族を失い、ドラヴァニアへ逃れた彼女は、そこで聖竜フレースヴェルグと出会った。
そして――
竜詩戦争の「真実」を知った。
さらに、その場には幻龍ミドガルズオルムの姿もありました。
人とドラゴン族。
長く続いてきた戦いの裏側には、まだ私の知らない歴史がある。
イゼルは、自らを「聖女でも救い主でもない罪人」と語りながらも、それでも因果を断ち切り、融和をもたらすことを諦めていませんでした。
その考えを、私はまだすべて理解できたわけではありません。
けれど、以前とは少し違う目で、彼女を見るようになったのは確かでした。
ファルコンネストへ戻ると、アルトアレールから思いがけない話を聞きます。
彼は最初から、私を信用していたわけではありませんでした。
私を客人として迎えることを勧めたオルシュファンが、彼の弟だったからです。
腹違いの兄弟。
母親の存在もあり、アルトアレールはオルシュファンを素直に受け入れられず、そのオルシュファンが推した私のことも疑っていた。
けれど今回の任務で、彼の考えは変わりました。
哨戒兵を救ったあと、アルトアレールは安全な役目を選び、私は一人で危険な追跡を引き受けた。
その結果、異端者のアジトを見つけることができた。
そして彼は、
「どうやら、曇っていたのは、私の目だったようだ」
と話してくれました。
最初は少し距離を感じていたアルトアレール。
そんな彼から最後に「ありがとう」と言われたことが、素直に嬉しかったです。
イシュガルドへ来て、まだそれほど時間は経っていません。
それでも、エマネランやオノロワ、ラニエット、アルトアレール。
新しい人たちとの関わりが、少しずつ増えてきました。
そして今、私の中には新たな疑問があります。
イゼルが語った「竜詩戦争の真実」とは、一体何なのか。人とドラゴン族の間で、千年も続いてきた戦い。
その歴史の中に、まだ知らない何かがある。
そんな疑問を抱えながら、私はもう少し、この国を歩いてみようと思います。