わたしのナイトは、サスタシャ浸食洞で迷子になる。
まったく話は盛っていない。ありのまま、事実を述べたに過ぎない。
簡単だ。マップを見るに、そう思える。
しかし、行程道半ばを過ぎた、ドアの並んだホール。あやつが鬼門だ。うっかり目を離すと、開けるべき扉を見失う。
マップを見れば良かろうが、『マップ見るので少々お待ちを』などと発言しようものなら、不安に駆られたメンバーが即抜けし、パーティーが瓦解しかねない。
マップ確認を是としても、さすがに最初のダンジョンでの台詞ではなかろう。
こうして、わたしの週末はダンジョン修行に明け暮れることになった。
世のダンジョン攻略情報には、ブログ、動画とあるが、いずれも一長一短だ。
ブログは、説明とマップとの関連性が分かりづらい。動画は、一目には見られぬ。
ならば自ら創る他はない。
まずマップに順路は必須、迷わないようにするのが究極目標だ。
道中の注意点もマップにプロットしよう。ついでにタンク用の、まとめポイントもだ。
どんどん強欲になっているが、大丈夫か?わたし。
試行錯誤の末、PowerPointに1スライド=1ダンジョンとする形で、各スライドにマップを配し、吹き出しでコメントを記すこととした。例としてトトラクの千獄を挙げてみよう。
今回の修行で、ダンジョンの人数制限解除というものも知ることができた。
本当にFF14は良く出来ている。これなら、いくらでも自習できる。マップのスクリーンショットも撮り放題。今回の修行、影のMIPは人数制限解除殿であったことを申し添えたい。
土日をかけ、29ある新生ダンジョンすべてのスライドを整備した。
不安のあるダンジョンは、自習を繰り返しもした。
かくして、ダンジョン中もっともマップが複雑とされる、トトラクの千獄をノー迷子でクリアでき、わたしのナイトは史上空前の偉業を達成いたしましたぞ。これは素直に褒めておこう。やったな、わたし。
しかしどうだ、その後、肝心のサスタシャ浸食洞には巡り会わずじまいだ。
きゃつめ、臆したか。まあ良い、いつか処してくれよう。
週末はイシュガルド方面でメインストーリーを進める予定だった。
ここだけの話だが、この10日ほどメインストーリーは、1ビットたりとも進んでいない。
これでは11/23の、暁月のフィナーレどころではない。急げ、わたし。
本日より、わたしのナイトが北方を闊歩いたしますよ。今度こそ、本当に。