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Juliette Blancheneige

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【魂を紡ぐもの セイン】1.5話後編『圧縮世界 フォルス・ヴォイド』7 帰還

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7 帰還

 変化は唐突だった。
 赤い空の戦場はギードの消失と同時に消え去り、気が付けば三人は最初の水場に戻ってきていた。
「姐さぁん!!」
「お前ら!」
 アーヴァント一家の者たちと、フェリーの乗組員が三人に手を振る。
「たっだいまー!」
 明るく手を振り返すヴェスパ。だが、
「――急いで船乗れ!」
 ルーシーが叫び、走り出した。その目がライムグリーンの光を宿している。すぐ後をセインが追う。
「えっなになになに!?」
 慌てて後を追うヴェスパ。その背後で、洞窟のかたちが揺らぎ、薄れ始めていた。
 三人が一番近くのコルベットへと飛び乗った――そのとき。

 洞窟は消失し、フェリーとコルベットは海に浮かんでいた。まるで何事も無かったかのような、あっという間の出来事だった。

「――ここは」
 周囲を見渡すセイン。その耳に、フェリーの乗組員たちの、「戻った!」「ロータノ海だ!」という声が聴こえてきた。
「連中が言うならそうなんじゃね?」
 苦笑して言いながら、ルーシーがセインに寄りかかる。本来なら、カオスセイバーを放ち元に戻った時点でそうなっていてもおかしくない。ルーシーはそれだけの消耗をしていた。 
「ならいいけど……って! アレ!」
 ヴェスパが指さしたのは、コルベットの先二百ヤルムは離れた海上。そこに、レース・アルカーナが、淡く光りながら浮いていた。
 そして。
 セインたちが見つめる中。
 レース・アルカーナは、不意にその光を収め――海中へと没した。 
「あ……!」
 ヴェスパやアーヴァント一家の者がどよめく中、セインは抱き上げたルーシーに鋭く命じていた。
「ルーシー! 海中を監視!」
 ルーシーの目がライムグリーンに光る。しばらく無言のまま、ルーシーは海中を見つめていた。
「…………レース・アルカーナは視えない……。けど、アイツもいない」
「――わかった。もういい」
 短く溜息をついて、セインがルーシーの目を手でふさぐ。むぐう、と妙な声をあげながら、ルーシーがその手に自分の手を重ねた。
「どゆコト?」
「……俺たちが疑っている『コーディネーター』の正体、灰色の法衣の男、グレイ。奴がレース・アルカーナをここで回収にくるかと思ったのだが。反応は無かった」
「どこまでヤツの手の内なのかわかりゃしねーからな……」
 目を塞がれたまま、ルーシーがぼそりと言った。
「でも、海に落ちちゃった……ケド、いいの?」
「依頼としては失敗なのだが……これが街中で発動していたらと思うと、結果としてはこれでいいのかもしれん」
 もしレース・アルカーナが無事に運ばれ、リムサ・ロミンサであの能力を発揮していたら。
 どれほどの人間が巻き込まれ、そして殺されただろう。
 それを想像して、ヴェスパは思わず身震いした。
「そっか……」
「依頼者には、そう説明するしかないな。今の我々が扱うには、あまりにも危険すぎる」
 そう言いながら、セインの視線はずっと海へと注がれていた。レース・アルカーナが没した場所を。

 やがて疲労から寝てしまったルーシーを抱えたまま、セインはフェリーへと移った。
 ヴェスパたちは一旦フェリーと別れ、後程セインたちと合流する手筈を整えていた。
 未遂とはいえフェリーを占拠しその航行を止めようとしたことは事実だ。船長以下乗組員はすっかりアーヴァント一家と打ち解けていたが、乗客が目を覚ませばややこしいことになる。彼らにとっては、アーヴァント一家はただのならず者集団でしかないからだ。
 ゆえに、乗客が目を覚ます前にヴェスパたちはその場を離れた。
 セインとルーシーは船長の計らいで船員用の個室が与えられ、そこで短い間だが休息をとった。
 フェリーはリムサ・ロミンサへ向かい、そこから先は何事も無く、無事フェリードックへ到着していた。とはいえ、半日以上音信不通になっていたのだ。船長からリンクパールで連絡を受けていた黒渦団の取り調べがあり、セインたちは一日ほど拘束された。

 その後、セインは巴術士ギルドにてレース・アルカーナについての顛末を報告することになるのだが、それは別の話である。 


§


 それは、海中を沈みながら流れていく。


 深い海溝が、それの落ち行く先で待ち構えていた。


 板の中で球体が蠢く。立方体に、逆さの三角錐にと、それはめまぐるしく形を変える。


 遠い遠い昔の言葉で、板は語る。


「記録を分析……改造対象をより一般的、普遍的な個体とした実験の必要性を確認。シーケンス構築……構築中……」




【魂を紡ぐもの セイン】1.5話後編『圧縮世界 フォルス・ヴォイド』 完

(レース・アルカーナ関連は『Mon étoile』第二部一話へ ヴェスパとの合流と別れはセイン1.75話へ続きます)
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