崖沿いを進み、排気ダクトから内部へ侵入すると、そこは巨大な兵器工場だった。
格納庫には大量の魔導兵器が並び、今にも戦場へと送り出されようとしている。
「これをそのまま放置するのは危険すぎるね!」
リセが叫ぶ。
私たちは周囲の敵を排除しつつ、兵器を次々と破壊していく。
すると、突如として巨大な魔導兵器「マグナローダー」が起動した。
重厚な装甲に覆われたそれは、高速で突進しながら砲撃を放つ。
「なかなかやるじゃない!」
アリゼーが前へ出る。
私も盾を構え、攻撃を受け止めながら隙を作る。その間に、リセとアリゼーが側面から攻め立て、ついに機体が爆発した。
「よし! 先に進もう!」
戦いの熱が冷めぬまま、私たちはさらに奥へと進む。
実験施設で見たもの
そこにあったのは、実験施設――
中にはカプセルに閉じ込められたガレアン族がいた。
「……これは……」
アルフィノが息をのむ。
魔法を扱えないはずのガレアン族に対し、無理やりエーテルを注入する実験が行われていた。
その中の一人――実験体XXIVが目を覚まし、襲いかかってくる。
炎、氷、雷……次々と魔法を切り替えながらの攻撃。
「帝国は……こんなことまで……!」
アリゼーの怒りが爆発する。
しかし、私たちも負けるわけにはいかない。
エーテルの暴走を見極め、攻撃の隙を突くことで、ついにXXIVを撃破する。
「……もう、こんな実験は終わりにしないと」
リセが悔しそうに拳を握る。
だが、戦いはまだ終わらない。
「ククク……面白い。だが、次はどうかな?」
帝国の技術者が姿を現し、巨大な魔導兵器「インフェルノ」を解き放つ。
「今度はこれか……でも、ここで止める!」
私は盾を構え、突進する魔導兵器の攻撃を受け止める。
アリゼーの魔法が機体を貫き、リセがとどめの一撃を叩き込む。
「くっ……しかし、データは十分だ。撤退する!」
技術者は悔しそうに去っていった。
ついに、カストルム・アバニアの兵器施設を制圧。
「やった……! これで本隊が進める!」
リセが歓喜の声を上げる。
だが、まだ終わりではない。
この先に待つのは――リセとフォルドラの因縁の対決だった。
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