こんばんわ、Haruna Himemiyaです(ノ)・ω・(ヾ)
今日はMac版の歴史を振り返ってみようと思います。
最近始めたMacヒカセンのみなさんは、Mac版の過去にこんな壮絶な闘い?があったとは知らない人もいるかもしれないので、あえて纏めてみました|д゚)
では行ってみましょう!
※超長文です
2014/2/20
よしPがインタビューで初めてMac版の存在に触れるhttps://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/635904.htmlMac版欲しいな~と言っているレベル と表現
これを期にしたのかMac版のスレッドが発足
http://forum.square-enix.com/ffxiv/threads/148670-Mac%E7%89%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E5%88%87%E6%9C%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89海外フォーラムでは古いもので2011年まで遡る
新生2.0開始当時からMacでBootcampによりMacにてFFXIV(Windows版)をプレイしているというプレイヤーは日記や外部ブログ、フォーラムで度々目にすることはありました。
潜在的なニーズはあるとよしPもは把握していたものと思われます。
わたしも、ずっとMacにてWindows版のFFXIVをプレイしていました。
2014/8/12
ドイツ、Gamescomのインタビューにてhttps://www.dualshockers.com/final-fantasy-xivs-naoki-yoshida-interview-expansion-xbox-one-version-directx-11-client-and-much-more/XBoxOne版よりMac版の方が先に出そう と発言 ※15:30あたり
Mac版が現実味を帯びてくる
2014/11/29
Mac版正式発表https://www.4gamer.net/games/199/G019924/20141202064/2015年3-4月と発表
Macヒカセン歓喜!http://forum.square-enix.com/ffxiv/threads/148670-Mac%E7%89%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E5%88%87%E6%9C%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89/page72015/3/16
必要スペックが発表されるhttps://www.famitsu.com/news/201503/16074060.html当時の発表スペック
【必要動作環境】
OS OS X 10.10.2
CPU Intel Core i5 2.7GHz
メインメモリー 4GB
グラフィック
NVIDIA GeForce GT 650M以上
AMD Radeon HD4870以上
インテル Iris Pro グラフィックス 以上
ハードディスク空き容量 30GB
【推奨動作環境】
OS OS X 10.10.2
CPU Intel Core i7 2.5GHz
メインメモリー 8GB
グラフィック
NVIDIA GeForce GTX 775M
AMD Radeon R9 M290
ハードディスク空き容量 30GB
2015/6/23
Mac版発売
が・・・
Macヒカセン、奈落の底に落とされる(´;ω;`)
重すぎる動作、不具合連発、ゲーム不可能とスレッド炎上http://forum.square-enix.com/ffxiv/threads/148670-Mac%E7%89%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E5%88%87%E6%9C%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89/page12が、大半が「再現せず」と、片付けられる
炎上加速2015/6/26
FFXIVリードプログラマー春日氏(現在はスクエニを退職)登場
Mac版の事情を説明上記同スレッドの下部
更に荒れる
2015/7/3
ようやく、よしP登場https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/news/detail/a1ad350e236b57b389f87c5cfec077f100e55c4cMac版全貌を説明
要約
Mac版はカナダのTransGaming社(現、米NVIDIA)のミドルウエアを使用している
ミドルウエアはWindows版のDirectXをOpenGLに変換して動作させている
Mac版のパフォーマンスが悪いのは
1. OpenGLを使用しているから→OpenGLは汎用プラットフォームなので、元々ゲーム向きでないのでパフォーマンスが悪い。APIとしては高級言語らしくオーバーヘッド(余分な負荷が掛かるので、ハードの性能を最大限引き出せない)が大きい。
2. Macはプログラムを並列化するためのスレッド処理のスケジューリングにおいて調整できない部分がある
→表示キャラが多くなったりするなど、処理が複雑化、重複化するとパフォーマンスが出にくい
また低スペックなMacほど落ち込みが激しくなる
3. 1のOpenGLを使うにあたって、Mac用にプログラムを作ったわけではなくミドルウエアを使用して変換して使用している。このミドルウエアが常時動作しているのでオーバーヘッドが発生する
このトリプルコンボ ∑(゚o゚C=(__; によりMac版は動作が超重いしかし、この状況でGOサイン出したよしPどうなのよ・・・w
独自調査TransGaming社のミドルウエアはCiderらしいです。
しかしこのCiderは2007/11/13に同社のCedegaというソフトウエアに統合されると発表されています。
しかしCedegaも最終リリースは2009/6/2と当時からみても6年も前のものでした。
そして2011/2/28に完全に廃止されてしまったようです。
※
https://en.wikipedia.org/wiki/Findev※
https://en.wikipedia.org/wiki/Cedega_(software)
その後一回だけMac版のパフォーマンス調整が入りますが、それを最後に旧32bit版は改善されることは二度とありませんでした。
そんな、ある意味終わったものを使用した旧32bitクライアントMac版は始まる前から終わってたのかもしれません。叩かれまくり、返金対応を開始し、一時販売を休止2016/2/1
Mac版販売再開を発表https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/topics/detail/b290a720b845382bd2cd451d36ea8f743a2de797Windows式のスペック表記ではなく、機種を限定して環境を明記
記載機種以外はサポートしない と遠回しに表現
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OS
Mac OS X 10.11/10.11.1/10.11.2/10.11.3
※Mac OS X 10.10.2以降のOSでも動作を確認しておりますが、10.10.4/10.10.5ではOS側の不具合により、インストール後の初回起動のみ起動できないという症状が発生しております。そのため10.11 (El Capitan) でのご利用を推奨いたします。
モデル
iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)
iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)
iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2014)
iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2014)
iMac (27-inch, Late 2013)
iMac (27-inch, Late 2013)
iMac (21.5-inch, Late 2013)
iMac (21.5-inch, Late 2013)
推奨画面解像度
1600x900
※1920x1080/1920x1200を越える解像度ではフレームレートが著しく低下します。搭載されているグラフィックスカードに見合った解像度でのプレイを推奨いたします。
≪Mac版の特性≫
ファイナルファンタジーXIV Mac版は、Mac OSのみで動作するアプリケーションとして開発されています。Mac版の開発にあたっては、サードパーティのミドルウェアを使用しております。Mac版はOpenGL対応となり、ファイナルファンタジーXIVの描画特性やキー配置、日本語変換機能により、同水準のWindows版と比較した際、パフォーマンスやインターフェースが異なります。あらかじめご了承ください。
また、上記必須動作環境以外のMacでご使用となる場合、Windows版に比べ、極端にパフォーマンスが低下する恐れがあります。ご購入に際しては、上記動作環境を正しくご確認くださるようお願い致します。———————————
モデルを8機種に限定し、解像度も1600*900以上は重くなると注意書き。
違いやパフォーマンスも明記
解像度や機種を細かく指定するあたり、ミドルウエアというよりは仮想化とかエミュレーターとか言われている実情が真実味を帯びています。
実際、解像度を上げるとどんなに高性能な機種でも動作が重くなりグラフィックオプションを切っても動作が変わらないというものでした。
また、
解像度が自由に指定できない、ソフトウエアマウスカーソルを使うと、ウインドウ外にマウスカーソルが移動できなくなるなど、ミドルウエアというよりは仮想化ソフトが使われているといっても過言ではない状況でした。
fpsも15-30fps程度しか出ないというPS3もびっくりなパフォーマンスでした。恐らく、使用しているミドルウエアの仕様がそのくらいの性能、動作しか想定していないのでしょう。
仕組みとしてはソフトウエアの上でソフトウエアを動かす仮想化技術に近いものと思われます。
また、FFXIVの負荷に対してミドルウエアの能力が低いというのもあるかと思います。
【検証】Mac版とWindows版のパフォーマンスを徹底比較検証した結果・・!
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/65797/blog/3870332/パフォーマンスで言うと、
Mac版<<<超えられない壁<ノーマルPS4<PS4Pro<Windows版のような図式になっていましたw
笑ってるけど笑えない・・w
そして、ここから
約2年の歳月が経過しますが、
その後まさかの改善の音沙汰も、新機種対応のアナウンスも一切無し。あまりの放置プレイに、もうMac版は捨てられてフェードアウトするのかと思いきや、、
2018/11/17
FFXIV5.0 漆黒のヴィランズ発表
そこにはMacのロゴが引続き登場正直、え?!まだ続けるの?と思ってしまう2019/2/6
予約開始と同時に動作環境が発表される
そしてMac版が64bitクライアントになることがアナウンス
最新OS対応になると発表———————————
OS
macOS Mojave 10.14.3
モデル
iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2014) 以上
メインメモリ
4GB以上
ハードディスク/SSD空き容量
60GB以上
グラフィックカード
AMD Radeon™ R9 M295X 以上
推奨画面解像度
1600x900———————————
と発表
ここでピンと来たことは、
・ミドルウエアの事が触れられていない
・OpenGLの事が書かれていない
・Windows版との違い(パフォーマンス、制約)が書かれていない
・細かく機種を指定していない
・GPUなどもWindowsと同じ表記方法
ん・・・?これは
→グラフィックスAPIがMetalになった?
→パフォーマンスの差がなくなった?
→ミドルウエアという表記がない、ミドルウエアではなくなった?当時こんな日記を書きました
漆黒のヴィランズ、Mac版 これはまさかの、Metal対応か・・・?!
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/65797/blog/4032575/2019/4/19
64bit版の移行時期とβテストの時期が発表されるhttps://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/news/detail/e23408df65349351048f7795735d4765be9fe091#_ga=2.5004401.375707695.1571765717-1943004518.15631221962019/6/13
βテストの中止と本サービス開始時期が発表https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/news/detail/a6812fa89e7708db1d664cd49dbb69464ca04542#_ga=2.235690179.375707695.1571765717-1943004518.15631221962019/6/27
64bit版サービススタート!!
パフォーマンス急上昇!姫宮はるなをはじめとする?Macヒカセン歓喜
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/65797/blog/4149586/独自調査多くを語らない よしP。なので64bit版について調べてみると・・
・クライアントは完全に作り直されていたアメリカ、CodeWeavers社が同社のCrossoverテクノロジを使用して新規開発
https://www.codeweavers.com/about/news/press/20190628Crossoverは互換レイヤー ミドルウエアと異なりバイナリ(変換無し)でプログラムを互換させるため余剰負荷は殆ど発生せずネイティブプログラムとほぼ同じ速度で動作する
実際、設定次第でほぼ常時60fps以上での動作が可能で、ハードウエアの性能をフルに活かせる仕様に
Mac版もまさかの新生・・・w・グラフィックスAPIがMetalにMetal:Mac、iOSなどApple製プラットフォームで使えるグラフィックスAPI。ハードウエアへのダイレクトアクセスを可能とし、低オーバーヘッドで動作する。Appleが発表した当時、OpenGLより10倍パフォーマンスが上がると発言している。技術的にはDirect X11以降と互換性がある。
・これらの要素により、Windows版とほぼ差がなくなる実際必要スペックはスペックしか触れられていません。
・グラフィックのプリセットにExtra-High(デスクトップ高品質)、Maximum(最高品質)が登場
・グラフィクオプションはDirectX11版とほぼ同じ
・性能が満たされれば4Kでのプレイも可能いやぁ、、長かったw実に4年待ちました、ここまで待ってる人どれくらい居たんですかね・・?w
でも4年前によしPが
「FFXIV Mac版は、先日の春日のコメントにもありましたように、FFXIV開発チームとしても、アップデートを続けていきますし、パフォーマンスのチューニングも継続してギリギリまで進めていきます。DirectX 11版をMac対応することや、Apple社の次期OSで導入される、新しいグラフィックスAPIへの対応によりOpenGLからテクノロジー移行が図られることで、現在発生しているパフォーマンスに関する根本的な差が埋まる可能性もあります。」と言っていました。
はい、今まさにようやく果たされましたw
この公約が果たされたのは非常に喜ばしい事ですし、Macユーザーとしては嬉しい限りです。
もう感無量です。
それにしても、よしPがここまでしてMac版を続けてくれるのには感謝しかないわけですが、なんというかもう、日本のゲームディレクターとしてはパイオニアと言っても良いと思ったりします。
それに今の日本のゲーム業界はすごく保守的なので、会社が儲かると断定に近い状態じゃないとGOサイン出ないところが殆どだと思います。スマホゲーが台頭してる理由とか・・w
まぁだから正直海外、洋ゲーとかに色々と遅れを取っているとか言われる理由だと思いますけどね。
で、よほど発言力あるか、説得力あるか、いやあってもMac版出すっていうのにGo出させて、加えて新生、、はある意味自業自得なのであれですが、ここまで続けるのは相当大変ではないでしょうか。
多分、日本製のゲームでMac版がある大型MMORPGってFFXIVしかないと思いますよ。
海外、特にアメリカはMacユーザーも多いそうですし、Macのゲームは結構あるみたいですけど、日本だと元々Macユーザーの人以外は、iPhoneとかiPad買って、Apple(・∀・)イイネ!!って言ってMac買う人が多そうですから、ゲーマー層とは層が離れてそうですし。
なんか、纏まってるかどうかわかりませんが、今日はこの辺で!
とりあえず、FFXIVのMac OS 10.15 Catalina対応が待ち遠しいです・ω・
(´-`).。oO(早くiPadをサブディスプレイにしたい)