※5/30/2023追記
パッチ6.4にて公式にM1/M2チップ(Apple Silicon)への対応が行われました※4/30/2021追記
ロドストの日記で複数報告されている通り、M1チップ搭載Mac(Apple Silicon Mac)でもMac版FFXIVの動作は確認されています。
尚、公式では現状M1チップ搭載Macは現時点ではFFXIVは非対応と公表されていますので、試す場合は自己責任で行ってください。※10/4/2020 追記
ARM版Windows10のx64アプリのエミュレーションによるサポート情報を追記
こんにちわ、Haruna Himemiyaです(ノ)・ω・(ヾ)
※注意
この記事は独自見解であり、不正確な情報を含んでいる恐れがあります先日のWWDC2020でMacが独自プロセッサ、AppleSiliconへ2年後を目処に移行することが発表されたことは記憶に新しいと思います。
私個人としては、この噂は前々から耳にしており、またAppleは冒険するなぁと思いながらみていましたが、ついにきたのかぁと感じるところであります。
Appleユーザーとしては、期待半分不安半分なところが正直なところです。
今日はこのApple Silicon がMac版FFXIVにどのような影響をもたらすのか、私なりに考えてみました。
AppleSiliconって何?まず、AppleSiliconについて説明したいと思います。
独自プロセッサ(CPU)と言われていますが、世の中にあるプロセッサ(Intel Core iとかAMD Ryzenとか、AppleのA12とか)は、中身でみると大体3つに分けられます。
表を用意しました。
x64とかARMとかなんか聞き慣れない言葉が並んでいますね。
でもその下の代表的な製品群をみると、どれも馴染みのあるものだと思います。某あつもりで流行りのSwitchとかもありますねw
で、AppleSiliconはこの3つの大枠のどれになるかというとARMと呼ばれる種類に該当します。
ちなみにWindowsも今のMacもPS4もx64という同一のプラットフォームなのです。
つまり、例えるならゲーム機のPlayStationかSwitchかみたいな違いです。
気づいた人もいると思いますが、AppleSiliconに移行するというのは、イメージとしてはゲームハードが変わるレベルの話なのです。
Apple Siliconの利点って?AppleがWWDCで言っていたのは、「電力消費が少なくて高パフォーマンス」です。
ノートブックは低電力とのトレードオフでパフォーマンスが下がる、デスクトップは高パフォーマンスだけど消費電力が高い。
少ないパワーで高いパフォーマンス。これができるのがApple Siliconだ!と言っていました(´・ω・`)
なので更なる高性能化が目指せる!だそうです。
要は小さいものでもパワーだせるから、大きくすれば更にパワー出るんじゃね?って事だと思います。
AppleSiliconへ移行するとどうなるの?で、ここでFFXIVの話です。
現在のFFXIVは動くハードを見るとわかりますが、全てX64というプラットフォームで開発されています。
Macだろうと、Windowsだろうと、PS4だろうと根幹で動く仕組みは同じです。
ところが今後、予定では2年後にはMacはARMというプラットフォームへ移行します。
つまり、PlayStationからSwitchにハードを移行します!というレベルの話になってるのです。
なので、そのままではアプリが動かない・・っということになりますが・・Appleはこの移行をしやくする仕組みを用意はしています。
方法は2つ。
1.Rosetta 2IntelMac用アプリをSiliconMacで動かすための互換レイヤー(異なるOSやハードウエア用に開発されたアプリを変換して動作させる仕組み)。
今までのアプリをMac上で変換して動作させる。Appleとしては十分な速度を保てるとしている。2.Universal 2Intel Mac用に開発したアプリをSiliconMac用に変換する。自動で変換してくれるらしい。
変換後はSiliconMacでそのまま動く。1.については大きな問題がありそうな気がします。
そもそもMac版FFXIVはグラフィックを動かすための仕組みとしてcodeweavers社の
CROSSOVERという互換レイヤーを使用してWindows版のDirectX APIをMacのMetal APIへ変換して動作しています。
(Mac版FFXIVの移植デベロッパーもcodeweavers社です)
二重にこの互換レイヤーが使えるのか疑問がありますし、例えできたとしても、動作が遅くなるのはなんとなく想像がつきます。
旧32bitMac版FFXIVの再来になりそうです。
2.はどこまで最適化されるのかが問題です。
プログラミングの知識は全くありませんが、ゲームってプログラムの最適化が結構重要な気がするので、これも動作が遅くなったり不具合連発になりそうなので、現実的なのかは疑問です。
ゲームソフトの移植というのは古くから行われてきましたが、プログラム技術不足や最適化不足で画質が落ちたり動作が遅くなるのは割と昔からありました。
BootcampでWindowsは?現時点ではApple Silicon 搭載MacではBootcampでのWindowsはサポートされないことが表明されています。
Windows10自体はApple Silicon と同じARMアーキテクチャで動作するARM版Windowsが用意されており、すでに製品も販売されていますし、技術的には可能かとは思われます。
ですが、例えApple Silicon MacでWindowsが使えたとしてもWindows版FFXIVは動作しません。
FFIXVも含め、現在主流となっているアプリはx64プラットフォーム(64bit Windows用アプリ)向けに開発されており、ARMプロセッサでは動作しないのです。
ARM版WindowsにはARM用で開発しないとならないのです。9/30/2020にMicrosoftは同年11月にもx64アプリをエミュレーションによりサポートすると公式ブログに公開しています。
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2020/09/30/now-more-essential-than-ever-the-role-of-the-windows-pc-has-changed/
ページ前半
"We will also expand support for running x64 apps, with x64 emulation starting to roll out to the Windows Insider Program in November. "
ただ、エミュレーションなので、FFXIVのようなゲームの動作は厳しいでしょう。仮想化なので、あくまで動作するに過ぎないようです。
動作速度的にはネイティブの1/5から1/3程度の速度に留まるようで、最下位プロセッサのCeleronにも届かない模様です。
実用的ではないようなので、ARM版WindowsはやはりARMアプリを利用するほうが良いようです。
※参考
https://www.techspot.com/review/1599-windows-on-arm-performance/page2.htmlまた新生するしかない?!はい、そんな気がします。
しかし、ハードが全く異なるものですから、おいそれと作れるものでも無い気がしますしMacのシェアを考えると、そこまでの予算がかけられるのか、また掛けた結果が得られるのかが謎です。
Appleが言う電力消費が少なくて高パフォーマンスがどこまでのものを差すのかもわかりません。
ARMの採用製品をみるとわかりますが、持ち運びできる小型の製品ばかりです。高性能が求められる大型製品への採用例も殆どありません。
私個人の見解では先行き不透明な気がします。
それに予算を使うとも考えにくいです。
なんとなく、あくまで予想ですが、残念ながら
Mac版は次期6.0で最後になるか、その後放置されそうな予感です。
まっ!
全ては予算だと思いますけどね・・w(´・ω・`)・・・
ここ違くね?っていうのがあったら、教えてくれると嬉しいです|д゚)