Charakter

すごく心の痛む出来事があったので、今回はちょっとそれについて触れようかと思います。
ここ最近、初心者さんが増えたこともあって、コミュニティウォールの注目の記事のところに「ベテラン勢の初心者さんに対する対応について」に関する記事が多く見受けられるようになりました。
自分も一通り目を通させていただきました。全くもって皆さんの書かれている通りだと思います。

ただ、今回の内容は、タイトルの通りでベテラン勢がどうこうしたって話ではありません。
残念なことに、若葉のついた初心者さん同士の話です。





昨日の話です。
モンクのレベリングの為にレベルレに申請した私は、サスタシャに当たりました。
マッチングしたメンバーは以下の通り。

私(モンク)
弓術士さん
幻術士さん(若葉付き)
剣術士さん(若葉付き)

うち、剣術士さんは突入時に最初のムービーを見ており、その後のチャットログに流れた初見ボーナス云々の文章から、多分初見なんだなということがわかりました。
ここでまず一つ、みんながよろしくお願いしますの挨拶をする中、剣術士さんからのチャットがありません。
そしてもう一つ、剣術士さんが全く動きません。
タンクの先導で始まるコンテンツなので、当然残る3人は困惑します。
弓術士さんがつついてみたり、私が応援のエモートを使ってみたけど無反応。

さて、この時点で考えられる事は大きく3つです。

①ムービー中にお手洗いなどに行ってて離席していた
②BOTである
③初ダンジョンで右も左もわからないガチ初心者である

②の線は真っ先に消えました。意味不明な文字列の名前ではなく、しっかりした名前がついていたからです。
反応を見る為、私はチャットで話しかけてみることにしました。

「剣術士さん、ダンジョンに来るのは初めてですか？」

反応あるかなぁと見ていたところ、剣術士さんが一度ジャンプしてくれました。
あぁ、この反応は会話の仕方が分からないだけのガチ初心者だ。

そうと分かれば話は簡単です。チャットは見てくれてるのがわかったから、ダンジョンでのタンクの役割をまず説明してあげて、細かいところをフォローしてあげればいいんだ。
まずはどこから説明しようか、初ダンジョンだし、緊張ほぐす為にも優しく説明するにはどういう文章がいいだろうか...
あれこれ考えた結果、私は以下の文章を書いてみることにしました。

ダンジョンについてですが、基本的には剣術士さんや斧術士さんのようなタンクさんが盾役として先陣切って進んでいく感じになります！
初めてのダンジョンで先陣切ってと言われても難しいことだらけだとは思いますが、スキル説明や戦い方のコツ、道については適時サポートしますので、まずは目の前の敵を倒してみましょう！

見た感じ、弓術士さんも非常にフレンドリーな感じだし、若葉2人に対して一緒にフォロー入れながら進んでくれるだろうなーと思いつつ、まずはオレンジ色の部分の文章をチャットに打ち込んだその時でした。

なんか喋ったら？

おいぃ...その言葉は今一番のNGだぞ...

もちろん幻術士さんは悪気があってそう言った訳じゃないと思います。
きっと、私たちが呼びかけてる事に対してたった一度ジャンプしただけ、周りがタンクの先導を待っているのに動かないので、単純に不思議に思ったり苛立ったりしただけだとは思います。
ジャンプ＝肯定として受け止められる我々と違い、日が浅い彼らにとっては「ジャンプできるなら操作しろよ！」と思ってしまうのはまぁ当然な事なのかもしれません。

この言葉のあと、剣術士さんは抜けていってしまいました。

その後補充で来てくれたタンクさんと一緒にクリアしましたが、非常にもやっとしたままです。





FF14をプレイしている人は、大きく2種類に分けられると思っています。

①過去にオンラインゲーム、オンラインでのマルチプレイが可能なゲームをやったことがある人
②過去にオンライン要素のあるゲームに全く触れてこなかった人

さらにここから別要素で2種類に分類すると、

①PCを使って遊んでる人
②PS4を使って遊んでる人

になると思います。
PCでプレイしてる人や、過去にオンラインゲームの経験がある人なら当たり前の事であるキーボードを使って会話するという行動ですが、上記の②の要素が重なった場合、キーボードを準備できていないという事が稀に起こります。
あくまでも私の予想ですが、多分今回の剣術士さんは、PS4を使ってるキーボードを持っていないプレイヤーだったのではないでしょうか。





ただ、今回の件に関して、私は剣術士さんを100%擁護する気もありません。
キーボードがないとしてもパッドで会話はできます。もちろん打つ速度にかなりの差が出るので、目まぐるしく進んでくチャットログに対応しきれず、打つのを断念した可能性もあれば、そもそもチャットの打ち方がわからなかった可能性もありますが。
また、単に手が離せない用事を並行で行ってたり、離席していただけの可能性もあります。両方の操作が無理だと察して抜けたかもしれません。
初心者の館に通ってなかった可能性もありますね。まぁ通ったからと言って動きが100%理解できるとは思ってませんが、これの有無でもしかすると失敗しながらもクリアまで一緒に辿り着けていたかもしれません。





でも、それらをすべて踏まえた上で、今回のように一旦優しく説明してあげることが必要だったと思っています。
これが後のブレフロやストーンヴィジルのような場所での事なら、別要因を考えた上で、時には心が痛むけど指摘しなきゃいけない場面も出てくるとは思いますが、今回はあくまでも初めてのダンジョンであるサスタシャですから。
進行しながらキーボードの有無を聞いてみて勧めてあげたり、初心者の館について教えてあげたりといろんなことが出来る筈の場面だったんです。

だからこそ、幻術士さんが言ったなにげない一言が、本当に残念でしかたありませんでした。



最初にも軽く言及しましたが、最近は初心者さんが増えたこともあって、ベテラン勢のひどい行動が晒しあげられることが増えました。もちろん注意喚起の意味として非常に有効な事だと思いますし、自分の行動を見つめ直すきっかけとして非常にいい記事だと思っています。

しかしです。
ちょっと厳しいことを言いますが、言ってくれてありがとう！同じ思いをしたことがあるので共感できます！と言ってるそこの初心者さん、もしかするとあなた自身が知らず知らずのうちに加害者側になってしまうかもしれません。

相手の立場になって考えてみよう、画面の向こうには人がいるんだよという言葉もよく目にしますが、同じ日に始めた初心者同士でも、ジョブの役割の違いやプレイ環境の違い、価値観の違いがあり、自分自身の当たり前が、隣の誰かの当たり前ではないかもしれないということをもう一度理解してほしいです。
悪意のある意地悪な言葉だけが相手を傷つける訳ではなく、ほんとになんとなく、疑問に思って無神経に放ってしまった言葉さえ、時と場合によっては凶器となり得るのです。
100%すべてを察しろ、なんでもかんでも気遣いしろとは言いませんが、一旦深呼吸して落ち着いて、冷静に分析してみるような余裕は常に持っておいて欲しいです。

もちろん今回の一件で、剣術士さんが抜けた要因は幻術士さんの一言だとは限りません。別の要因であることだって十分ありえます。
でも相手の立場を考え、チャットしづらい境遇にいることを想像できてれば、こんな一言にはならなかっただろうし、もしかすると別の楽しい結末が待ってたんじゃないかと思ってしまうのです。

今回のようなことがあった時、幻術士さんのような言葉が出てしまうことも十分に理解しています。なかなか出発しないとイライラしちゃいますよね。
でもそういう時こそ、周りにいるベテラン勢を頼ってください。
殆どの場合、メンターかどうかに関わらず、ベテラン勢はこういった場合の対処法をわかっています。サスタシャとかなら特にそうですよね。だから疑問を投げつける前に、一旦周囲の出方を伺ってみてください。

若葉の芽を摘んでしまうのは傲慢なベテランのしわざだけではない、そう思った昨日のサスタシャでの出来事でした。
もちろんこれらの事は所謂ベテラン勢と呼ばれる私たちが真っ先に気を付けなければいけない事であり、できて当然なことに変わりはありませんが。



初めてのオンラインゲームがFF14ですって人も多くなった今日この頃。
心に余裕をもって、「一緒にがんばろうね！」と思うことが何より重要なんじゃないでしょうか。
なにかトラブルが起きた時は一旦深呼吸して、状況を一度整理してみましょう。その方がより深刻なトラブルを避けることが出来ると思いますよ。





P.S.
PS4で遊ばれてる初心者さん、もうキーボードはお持ちですか？
持ってないなら是非導入をオススメします！
パッド刺すためのUSBポートに直接ぶっ刺すだけで、ややこしい設定とかはありません！
フレンドと楽しく遊んだり、不慮のトラブルを周囲に知らせる時など、キーボードがあればコミュニケーションが円滑に進んで誤解も招きにくくなるので、余裕があれば是非導入してみてくださいね！