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Vein Badack

der Schmied des Paktes

Gungnir [Elemental]

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『魔』器具

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時折戦いの場が調理場に、敵(人間含めて)がまな板に置かれた食材に見えて来る時が有る。ある意味職業病かも知れない。
そんな考え方をしているからか、時折戦いの中でこんな調理器具が有れば良いなと思う時が有った。
例えばドリルを見て、簡単に野菜をみじん切りに、肉をミンチにする道具とか、火炎放射を見て、肉の表面だけを焼く器具とかだ。
魔導技術に頼る事は有るが、今のところそれらは出回っていない。全て各地の復興にその技術を使っている筈だ。そう考えると個人的なワガママは許されない事だ。
とは言え、似た様な事が何かで出来ないものかと考えていた時、ふと行き交う冒険者達が携えていた蛮神武器が目に入った。
その時、ふと閃いた。

各魔力を帯びた調理器具…!ー

そこから俺は、蛮神武器をとにかくかき集めた。
そしてその武器を各地の獣人達に頼み、ギル(勿論私財)を注ぎ込んで、納得の行く調理器具ーさしずめ魔器具と言えるだろうーを手にする事が出来た。

炎の力を帯びた包丁はそのまま肉の表面を焼くのに
風の力を帯びた箱は野菜を入れたら細かく切り刻まれ
氷の力を帯びたナイフは果実を凍らせてより洗礼されたジュースの素に
大地の力を帯びた肉叩きは肉をより柔らかく
水の力を帯びたボウルは野菜や果実をより瑞々しく保ってくれている

机上の空論が、よもやちょっとした閃きで形になるとは
そしてその『素材』が俺の周りに在るとは
思考を柔軟にすると言う事は、新しい発見を見出す事に繋がると言う事なのか。
改めて、思考を柔軟に考え続ける大切さを知る事が出来た。閃きを与えてくれた蛮神武器を携えている冒険者達に感謝しよう。
さて、問題はまな板だが…ついに耐え切れなくなって真っ二つに割れてしまった。
質の良い木材か、セフィロトの大樹を丸々買って、まな板を作ってくれる職人を探すとするか。
第一世界にも一人心当たり有るしな。
Kommentare (3)

Tofu Shirane

Garuda [Elemental]

初めまして。
素敵な日記ですね。
日々の楽しみが増えました。

Izanami Mikoto

Gungnir [Elemental]

アハ体験っていうやつですね!

Vein Badack

Gungnir [Elemental]

Tofuさん

ありがとう、不定期だけども、これからも書き記していくよ

イザナミさん

それだっ!(゚∀゚)👉
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