ライト勢 時折か頻繁か、それはよくわからないものの物議を醸すことが多い言葉ですね。
たまに面倒な考察を延々書き連ねたくなる私ですが、この言葉についてちょっと感じる所があった&自分自身が今まで割とふわっと使っていたので、その辺掘っていってみたいと思います。
さて。
ライト勢、という言葉の定義ですが、これがまずそもそもにして曖昧です。
googleで検索すると、AIが「ゲームや趣味に対して、あまり時間やお金をかけずに、気軽に楽しむ層(中略)自分のペースで楽しむことを重視」と定義しています。
何なら人によっては「そんな言葉で分ける意味など無い」と言ってしまうこともあるレベルです(私的にこの言葉は「定義が曖昧な言葉を線引きとして使うことなど無意味だ」と言っているように捉えています)。
AIの言葉の定義だとかなり幅広いのでもう少し絞りたい&FF14的なプレイスタイルとしてはどうなのかという点で考えてみたいのですが……
ふわっとした言葉の感覚としては「FF14を程良く楽しんでいる」「高難度戦闘に行かないけどそれ以外一通りのFF14コンテンツを楽しんでいる」「メインクエストなどのシナリオ部分だけ追いかけている」といったような意味合いで使われていることが多いように思えます。
とは言えこれらの言葉の中にも曖昧な部分は多く。
例えば「程良く」とは何をどの程度なのか(往々にして挙がるのはチャット・ミラプリ・グルポ・ギャザクラ(釣り)・ハウジング、などなどでしょうか)。
例えば「高難度」とは、極(幻)、滅、零式、絶のどこからを指すのか。
例えばシナリオとは、メインクエストだけなのか、クロニクルなどのサブクエストも含めたものなのか。
逆に。
毎日「おは○○」という形で様々なミラプリをX上にアップしており、何枚も何十枚も自分或いは友人とグルポ撮影をしたり足繁くイベントに通ったり、それらで取得したss1枚1枚を改めてグラフィックソフトなどで補正して保管している人は。
全身新式フル禁断など当たり前で、蒼天街やコスモエクスプローラーでは「全クラス貢献度○○点」を満たすべく延々とモノづくりし続ける人は。
釣り手帳や釣り関連のアチーブメントを余すことなく網羅し、新パッチが出るやシナリオなどは最低限必要な分以外は全てほったらかしにして水場に駆け付けヌシ釣り検証を始めるような漁師は。
ありとあらゆるハウジングテクニックに精通し、スタジオを製作し、或いは依頼を受けて他人のハウジングまで手掛けてしまうようなハウジンガーは。
零式以上にはいかないものの、報酬マウント欲しさなどで延々と極周回することを厭わない人は。
街の人などのモブの台詞を全て…それこそ少しメインクエストなどが進んでちょっとでも状況が変わるやいなや改めて全ての人に話しかけなおして台詞の変化を検証し、それらをロドスト日記などに纏めている人は。
果たして「ライト勢」と分類しても良いものなのでしょうか。
物議を醸しているときにライト勢という言葉が飛び出すケースでは、往々にして「戦闘の難易度が高い」といったようなフィードバックなどが絡むことが多いような印象です。
つまりそれらの議論の中ではライト勢を「戦闘をやりこまない人」と置き換えても(つまりは定義しても)文脈に意味が通るわけですね。尚、この場合の「やりこまない」とは、クリアできるまで何度も繰り返すような気力ないしは時間を持たない人、という意味で捉えており、プレイスキルその他の実力面には関係無いと考えています(プレイスキルが低いとクリアまでに必要な試行回数が増え、伴って精神力的にも時間的にも負荷が増すので無関係とは言いにくいとは思いますが)。
ただ、全ての「ライト勢」という言葉を「戦闘をやりこまない人」と置き換えてしまうと意味が通じなくなることもあるように思えます。
かといって少し定義の幅を広げて「やりこまない人」とだけ言ってしまうと、上記で私が述べた方々は悉く「ライト勢」という言葉の定義からは外れていくでしょう。
はっきり申し上げてしまうと、私自身上記のようなレベルまでやり込んでいるものはひとつたりとてありません。今は今期零式をパッチ内踏破したので「ライト勢」とは言えなくなってしまったと思っていますが、そうでなかった頃は自分を「ライト勢」だと……上記のように深く何かをやり込むような気力を持たない「軽い」層だと自認しておりました。
……まあ、それを友人に話すと誰もが鼻で笑っていたのですが……
閑話休題
このまま「ライト勢の言葉の定義」を探しても行き詰りそうなので、別方面からアプローチを掛けてみましょう。
その前にまず、ちょっとこちらを見てください。
「甘い」「辛い」 次にこちらを。
「楽しい」「辛い」 何と読みましたか?
もう少し突っ込んで主題に触れた質問をするならば、「辛い」をどう読みましたか?
おそらく前者を「からい」、後者を「つらい」と読んだ方が大半かと思います。
それは何故かと聞かれたら、その手前に置かれた言葉がいずれも「辛い」と対を成す言葉であり、それが持つ意味に釣られて「辛い」の意味を選んだからでしょう。
単に「辛い」をどう読むか、と聞かれるよりも、それと対を成す言葉と共にどう読むかと聞かれた方が、意味を絞り答えを得やすい。
これは言語が持つ面白い特性だと思っています。
つまり「ライト勢」と対を成す言葉……即ち「対義語」について考えていくことで、逆説的に「ライト勢」という言葉の意味が浮き上がってくるのではないか。そういったアプローチをしてみましょう。
では具体的にライト勢の対義語に何が当てはまってくるでしょうか。
AIは「ガチ勢」「ヘビーユーザー」辺りを挙げてくれましたし、実際その辺りが該当するかと思います。
まあ人によっては「ダーク勢(いや確かに光って意味もライトにはあるけど)」「ワイリー勢(何の博士対決!?)」といったような冗談めいた返しを思いつくかもしれませんが、そこは主題から完璧に逸れる所なので忘れてしまいましょう。
ところが面白いことに、今度はそれらの言葉の対義語を調べると「エンジョイ勢」といったような、ライト勢の類義語と言って良いのかどうか微妙な言葉も浮き上がってきます。
……………………が。
実はこの記事を書くきっかけでもあるのですが。
第88回PLLで吉田Pが興味深い発言をしていました。
それは
「ハードコアな人たち」という言葉です。
今回のディープダンジョンの実装にあたって「様々な人たちに遊んでもらいたいコンテンツ」と銘打たれ、様々な工夫が凝らされておりましたが。その中で「ライトな人たちからハードコアな人たちまで楽しめるような」といった発言の他、何度か「ハードコア」という単語が飛び出していたように思います。
これは文脈からして、ライト勢の対極に位置する意味合いで吉田Pが使った、と判断して構わないでしょう。
ハードコア。
聞き慣れているような聞き慣れないような微妙な言葉です。
意味を調べると。
……………………
ちょっとこう、丸コピして貼り付けるには若干触りがあるような気がしたので一部抜粋します。
中核、中心:
物事の中心となる部分や、組織の中で重要な役割を担う人々を指す場合に使用されます.
音楽ジャンル:
従来の音楽よりも過激で荒々しい音楽を指す場合に使用されます. ……無難で、且つ今回の本題に近い性質を持つ意味はこの辺りでしょうか。
この他にも「本格的な」「徹底的な」といった言葉の意味を備えているようですが、そもそもにしてこの「ハードコア」という言葉も文脈によって意味を変える曖昧な言葉のようです。
直観的に、面白いな、と感じました。
ライト勢という不確かな言葉の対義語として、同じく定義の不確かなハードコアという言葉が意外とあっているように私には思えたのです。
音楽部分はあまり関係なくない?と思われた方もいるかもしれませんが、ライト勢に関して物議を醸した時には、往々にして強い言い方をする「ハードコア」な方々がいらっしゃいます。何となくイメージに沿う単語が並んでいませんか?
そして吉田Pが知ってか知らずか、ハードコアという言葉には「中心となる部分」「組織の中で重要な役割」という意味も秘められています。これはコンテンツを遊ぶにあたって中核を為す、或いは徹底的にやりこんでコンテンツを遊び尽くす人を示していると言ってもいいのではないのでしょうか。
そもそも、ライト勢向け、ハードコア勢向け、といったように区分けしてコンテンツを作る必要があるかと聞かれれば、それは確実に「ある」と言えると思います。
ゲームのプレイスタイルは人それぞれですし、何に対して興味を惹かれるかも人それぞれ。がっつりやりこむ必要のある要素ばかりではライト勢は離れますし、そこまでやりこまずともサッと終えれてしまう要素ばかりではハードコア勢の心は掴めません。
その辺り、貪欲に両層を取り込むべく工夫を凝らしている製作陣には頭の下がる思いです。それがある程度成功しているからこそ、FF14というのはここまで巨大化しているのだとも思います。
話が逸れてしまいました。
改めて本題に立ち返ると、この考察は「ライト勢の言葉の定義」についてのものです。
先日、吉田Pの口から出てきた「ハードコア」という言葉をその対として考えると、やはり「やりこまない人」というのが、ライト勢の定義としては直感的にはいい感じに収まるような気がしますね。
もう少し掘り下げて言うならば「FF14でやりこんでいるコンテンツはひとつもない」と言ったところでしょうか。とはいえ、一口にコンテンツと言っても、IDなど以外にもユーザ側で用意できるイベントやらCWLSなどを始めとしたコミュニティコンテンツもありますから、この言葉の定義も難しくあるところなのですが。
更に言うならば、「やりこんでいるコンテンツはひとつもないが、膨大な時間をFF14に注ぎ込み大半のコンテンツに対して等しく触れており、いずれにもある程度以上の知見を有している」人はライト勢なのでしょうか。私はどちらかというとこの分類だと思っているのですが、少なくとも「自称ライト勢」を名乗ったら友人達から須らく鼻で笑われる程度には、ライト勢から遠い存在であるように思えます。
パラメータ表とか欲しいですよね。
FF14のそれぞれのコンテンツに対してどれだけ「やりこんでいるか」的なもの。
絶までやるけど、ミラプリもグルポもその他諸々一切興味ないし、ストーリーとかも全部スキップしてるからなんで自分が今ここで戦ってるかもわからない。という人は「戦闘ハードコア勢」。
メインクエスト上で踏破する必要のあるIDですらクリアに苦労するけど、多数のコミュニティに所属して沢山の友人と毎日グルポ撮ってミラプリ色々変えてイベント参加してギャザクラも釣りもハウジングも何でもござれな超金持ち。という人は「戦闘ライト勢」。
パラメータ表が作るグラフの総面積が一定以上に達すれば、特化した何かが無くても「ライト勢ではない」。
上記の例は極端ですが、そんな感じで「私は○○をやりこんでいる」的なものが各々わかりやすく見れるようなものがあれば面白そうです。
結局のところ。
FF14のコンテンツで、何かひとつでも「思いっきりやりこんで楽しんでいるコンテンツ」があれば、その人はその面に於いてはライト勢ではなく。逆に「やりこもうと思わないコンテンツ」に対してはライト勢と定義していいように思えます。
よく「戦闘ガチ勢」という言葉も聞きますが、こういった表現方法は非常に適切だと思います。単にライト勢と言ってしまうと「FF14ライト勢」…即ち、FF14というゲーム全体に対してやりこもうという気持ちも無ければ時間もかけない、という意味に捉えてしまっていいように思えます。
ま、つまりは最初にAIが示した「ゲームや趣味に対して、あまり時間やお金をかけずに、気軽に楽しむ層」というのが結論として一番近かったのではないか、というところに収束するのですけれどもね。
ちなみに、AIが提示したもうひとつの要素は「自分のペースで楽しむことを重視」という部分も特に矛盾はしないと思います。私が知る限りこちらの意味で「ライト勢」という言葉を用いているケースが思いつかなかったので、今回の考察の中には含めませんでしたが…。
さて結論に行きましょう。 ……と、ここまで書いておいて何ですが、最終的な結論付けはしないでおこうと思います。ある程度答えに近いものは得られた気がしますが、それでも吉田Pの挙げた「ハードコア」という言葉共々、文脈によって意味を変える不確かな言葉のままの方が良いような気がするからです。
逆に言うと、自分が使う場合には意図が伝わりやすいように前後の文脈を明確にしたり、「○○ライト勢」といったように何に対してなのかを明確にした方が良いだろうな、とは思いました。
考察は以上です。
何やらふわっとした感じでの着地でしたが、如何でしたでしょうか。
第88回PLLで、吉田Pの口から出た「ハードコア勢」という言葉を考えていると、こんな埒も無い考えがもわもわと頭の中に広がっていったので勢いのままに文章化してみただけなのですが……何か思う所があったならば幸いです。
余談
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若干闇の香る裏面
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今日の日記はここまで
同じく第88回PLLでも語られていましたが、偶数パッチでは零式(つまりハードコア向け)、奇数パッチではクロニクル(つまりライト向け)の戦闘コンテンツが、今後も実装されていくことでしょう。
しかし次回のディープダンジョンのように「軽く触ってもいいしやりこんだらやりこんだでいろいろできる」、万人向けのコンテンツが実装されていく(或いはそういった挑戦が続いていく)のではないかと思います。
「考え方を変える必要がある」と吉田Pは仰っていましたが、それは我々ユーザ側もそうでしょう。
どのコンテンツに対してどこまでやりこんでいくかは各々の自由だと思いますから、ライト勢だとか何だとかそういう枷を自らに架さず、やりたいものをやりたいだけやってみて楽しむのが一番かな、とは思います。あの吉田Pの言葉には「我々はこれだけの選択肢を用意したから、後は各々がどこまで楽しむかしっかり判断して見極めてほしいし、やりこんだだけのリターンがあったかどうかはしっかりフィードバックしてほしい」との裏音声が聞こえたような気がしました。
或いはまた、訳も分からずに「やりこみコンテンツに迷い込んできたやりこまない人」達を受け止めてあげるだけの「度量」も我々に求められるところなのでしょう。その辺りの枠組みというか導線はある程度運営側で示してほしいところではありますが。
これは想像でしかありませんが。
膨大なFF14コンテンツの中で、何かひとつでも「これはやりこみたい!」というコンテンツに出会えてそれを遊び尽くしたならば。
それはきっと吉田P以下製作チームにとって嬉しい事なのではないでしょうか。
折角FF14というゲームを楽しんでいるのですから、誰もが「私はFF14のここが楽しい!」と言えるような……「各々のコンテンツに対してやりこみ度の差はあれど、FF14ライト勢なんていない」と言えるものになってほしいな、なんて私は思います。
私はFF14というゲームが大好きだから。