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❖ もうひとつの未来 — アラグの研究者

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魔大陸の探索は、思いのほか順調に進んだ。

グ・ラハ・ティアの豊富な知識と経験があれば、アラグの端末の操作も難なくこなせる。

彼の指先から紡がれる言葉は、自信に裏打ちされたものだった。

だが、見つけたレポートは中身が削除され、空っぽの殻のようだった。

タイトルには「闘神の汚染者」とある――つまり、蛮神とテンパードについての資料。

アリゼーの顔に一瞬浮かんだ落胆を、私は見逃さなかった。

せっかく掴みかけた糸口が、またも霧散するのかと。

けれど彼女はすぐに立ち直り、著者の名「オーエン」に望みを託す。

その姿勢に、彼女のまっすぐな意志を感じた。

私たちは小型飛空艇に乗り、居住施設「ハビスフィア」へと向かう。

封鎖された扉を前にしたときも、グ・ラハは冷静だった。

雷気の淀みから「高圧ライトニングシャード」を調達し、システムをショートさせれば再起動で扉が開く、と。

実際に動いてみれば、彼の知識は理論だけでなく実践でも確かだった。

アリゼーと軽口を交わしながら競い合う姿は、研究者というよりも冒険者のそれに近い。

その瞬間、ここにいる三人が本当に仲間であることを強く意識した。

やがて居住区に足を踏み入れ、ついに情報システムを回収することに成功した。

しかし、データはパスワードに阻まれたまま。

グ・ラハの知識も、アリゼーの直感も、アラグの端末には通じなかった。

冗談交じりの試行錯誤の果てに、結局たどり着いた結論は――「専門家に任せる」こと。

それはつまり、シド・ガーロンドとその仲間たちの出番だ。


石の家に情報システムを持ち帰ることが決まり、胸の中に少しの期待が灯る。

この手がかりが、アリゼーの探し求める答えへと繋がるかもしれない。

そう信じて、私たちは帰路についた。
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