この物語は蒼天のイシュガルドのアクセス前に暇つぶし程度に書いたものになります。そのため事前に得られている情報をもとに勝手に想像し、作ったものであるため、14の世界観は知っている場所等々も脚色つき、知らない場所は完全オリジナルの要素となります。本作品には登場しない種族・設定・場所・移動手段等々が山盛りです。また黒歴史クラスの幼稚な物語であり、公開することを想定していなかったため非常に読みにくいです。それでも構わないという方のみ読み進めください。
それでは一人の冒険者が書いた本作とは全く関係のない稚拙な物語をどうぞ
これは一人の娘が騎士になることを決意するまでの物語である。
オサード小大陸のとある深い森の中にRubeという名の一人の娘が住んでいたそうな。Rubeは森の小さな泉のそばで父と母、そしてまだ年端も行かない妹の四人で暮らしていた。
母は純粋なエルフであったが、父はエルフとは全く似ても似つかぬ純血の魔族であった。二人の出会いは、領土を守るために侵攻してきた者と戦い、その中で深手を負い森へ逃げ込んだところを変わり者の一人のエルフが心を込めて介抱したことに始まる。そんな二人が恋に落ちるのにそう時間はかからなかった。
しかし、もとより他種族との接触をあまり快く思わないエルフがこれを受け入れるはずもないことを理解していた二人は森の奥でひっそりと生活を共にすることを決めた。献身的な介抱のおかげで傷も癒えていき、男が本調子に戻るまでそう時間はかからなかった。穏やかな天候の日々が続いたそんなある日、愛を深めていく二人に待望の第一子であるRubeが誕生した。
しかし、Rubeは、母の形質をあまり受け継がず、父の形質が色濃く表にでたのである。そう体に鱗があったのである。それだけではなく、目の色も左右ともに異なり、鰐のような尾が生え、本来耳のある部分には角が生えていたのである。このことが外に知れれば、ここでの生活もよりしづらくなる、そう考えた二人は今まで以上にあたりを警戒して暮らすようになった。
Rubeはそんな両親の庇護とたくさんの愛情を受けて日々すくすくと成長していった。物心がつき、狭い範囲内ではあるが、森の中を元気に駆け回って様々な遊びに興じるRubeを見て二人は何時も笑顔であった。
しかし、二人には気がかりがあった。それは、Rubeには一緒に遊べるような友達が一人もおらず、常に一人遊びだったのである。Rubeは一度たりとも友達が欲しいとも寂しいとも言ったことはなかった。両親がいればそれだけで十分幸せと。とはいえ、この子には何の罪もないのにあまりにもこの状況は理不尽だと思った二人は、二人目の子を作ることを決意したのである。
それから幾ばくかの月日が流れ、第二子誕生の瞬間が訪れた。幸いにも第二子には、父の影響はほぼ現れず、母の形質を強く受け継いだ。Rubeは良き姉として妹の面倒をよく見、何時もニコニコしていた。こうして四人は質素であるものの仲睦まじく、ひっそりと暮らしていたのであった。
そんな幸せな日々が何年も続いたが、ひょんなことから父とRubeの存在がエルフに知れ渡ってしまったのである。最初は気味悪がる程度であり、あまり激しい迫害は受けなかったが、日に日にひどくなっていき、何時しか母や妹にまでその迫害の手は広まった。
Rubeはこの森が大好きであった。その豊かな自然も清らかな水源も。しかし、家族を、何よりも幼い妹を守るためにはこの森に残留することは賢明な判断ではないとそう思った。
そこでRubeは皆寝静まる夜遅くに、森を抜け、ここオサード小大陸と大きな都市がいくつもあるアルデナード小大陸を結ぶ貨物用の連絡船に乗せてもらい、大陸の外へ脱出することを計画した。その計画に両親は酷くともここでの生活に思い入れがあるのか、子ども達に長期にもわたる移動をさせたくないのか、なかなか同意しなかったが、Rubeの強い説得に負け渋々了承した。
しかし、計画実行の夜、突然父は『自分は一緒には行けない。魔族はどこへ行ってもおそらくは受け入れられはしない。ついていけばお前たちに迷惑をかける』と言い出したのである。勿論三人とも反対した。二人は何とか説得しようとし、妹に至っては泣きじゃくって父に縋り付いた。しかし、父の決意は固く、自分は一人で大丈夫と一緒に行こうとはしなかった。
父の決意が固いのにはある理由があった。父は以前より考えていた‥上手くいけば、家族全員が一緒に暮らせるかもしれない可能性がある計画を。それは、父が元々いた領土へ家族全員で移住することである。魔族は容姿から大きさまで多種多様であるため元々他種族をあまり差別や区別しない。それ故、普通の生活を送る程度には何の問題もないのである。
しかし、それには大きな問題があった。Rubeの存在である‥父の形質を色濃く受け継いだRubeではあるが、魔族と呼ぶには程遠く、かといってエルフでもない。この曖昧な存在、混血種であるRubeを仲間は本当に受け入れてくれるのであろうかという疑念があった。
そこで父は考えたRubeを一人にするくらいなら自分が一人になったほうが家族が生きてゆける可能性も増えるかもしれないと。だからこそと早々に分かれることを決断したのである。勿論一緒に過ごす時間が長くなれば、なるほど後の別れが辛くなるという思惑もあったのだ。
そんな父の気持ちに全く気が付いていないRubeはもう少し説得を続け、心変わりをさせたかったが、乗せてもらうはずの連絡船が出航するまでの時間が迫っていること、これを逃せば次の連絡船がいつ来航するのかわからないこともあり、涙をこらえ母の手をひき、泣きじゃくる妹を父から引き離し無理やり手をひいて船着き場へ向かおうとした。
そのとき父は思い出したかのように一振りの剣と盾を取り出し、『代々一族に受け継がれてきた宝だ、これがきっとお前たちを守ってくれる』とRubeの腰に括り付け、別れの言葉も言わず森の奥へと消え去った。
男手もない中、せめて自分たちの身を守るものと思ったのである。そんな父の背中を見送ったRubeは自分が残された二人を守らなければと改めて決意し、船着き場へと急いだのであった。
多少読みやすくなるかとある程度で文章を分けてみました。