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【霊四月】薄赤い染みのある使い込まれた革手帳

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(※ここから先、ロールプレイ的日記、つまり創作物があります。また、若干のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください)





◆霊4月1日◆
 実験したプランター各種を普通の育成へシフト。狙った効果は出なかったが、まあ育ったのだから何かに使おう。取引先や復興地などに差し入れるのもいい。…安全性は一応調べるけど。
 魔力育成をしたものの結晶を採取。絶霊布の袋にいれて保管し、あとで何かと試してみようと思う。これで術式形成に利用できるなら収穫だ。問題は、量がかなり少ないことか。

 近いうちに誰かと協力して調べるべきだろう。魔法に使うとか、術式に仕込むとかはできても、この結晶がどのような性質を持っているかという診断は私は向いていない。術師と学士は違うものだ。



◆霊4月2日◆
 実験したプランターは、特に魔法的性質を備えているわけではなさそうだった。ので、今度復興地あたりに差し入れようと思う。
 結晶については、僅かな量で試しただけだが簡易な魔法陣で利用することができたので、エーテル結晶か何か…魔晶石のような性質を持っているのかもしれない。
 週末にでも(お互いの手が空いていれば)誰かに見せてみるのもいいだろう。



◆霊4月3日◆
 明日あたりに復興支援。ついでに花を差し入れ。
 インクがそろそろなくなりそうなので補充。相変わらず減りが早い。気をつけよう。
 それとこのところこの手の実験に完全にかかりきりだったけど、商館の部屋も飾り付けしたい。…確か本棚とかの展示に使ってたはずだけど、なんというかあまりにも無機質だったはずだ。それならいっそ、生活観を出して、そこに木工品を並べておくほうが楽しいものになるだろうから。
 材料なんかの都合もあるから、これは目標として。…一室の生活空間というと下宿の頃を思い出すけど、今回はまた別にテーマを考えてみてもいいかもしれない。



◆霊4月4日◆
 町人地への物資支援。あと花を送った。…代表役のコザクラには喜ばれたので、まあ、悪い気分ではない。
 帰りしなにインクを補充。あとスクロールやなんかに使うかもと思って、和紙を購入した。一等いいもので、職人には喜ばれた。大事に使わせてもらおう。
 あと木材の見当をつける。時折風に聞くような凝った店屋は作れなくても、例えば木工家具との暮らし、のようなかたちで作ることはできるだろう。…いわばちょっとした挑戦。
 保管してある結晶は問題なし。調査を継続。



◆霊4月5日◆
 よい木材のアテは出来たが、少し調達に時間がかかるそうだ。細かい金具なども必要なので、引き続き調達に取り組む。
 第一レイアウトなども考えなければならない。これは現地で間取りをみて悩む事にしよう。

 結晶は安定している。雰囲気としては、高純度のエーテル結晶…シャードの一種に感じられる。



◆霊4月6日◆
 なんだか妙なモンスターの情報があるとか無いとか。…新種? だろうか。
 ドラゴンの一種のようで、赤いらしい。しかし腕は無いとの話だから、ワイバーンの一種かもしれない。
 余裕があったら調査…というかギルドから仕事が来るかもしれないが。

 結晶を用いた簡単な木材の製材作業を試してみたが失敗。材料が弾け、砕けてしまった。…調整に失敗したときのそれより激しく、幸い怪我はしなかったが、これによって少なくとも一般的な素材加工には向かないことがわかった。
 明日は錬金術を試してみる。



◆霊4月7日◆
 妙なモンスター…モブ”リオレウス”の討伐に参加。勝手の違う戦いだったけど、なんとか撃退に成功。…あの回復薬はなんなのだろうか? 連用しても悪影響が出ないし、回復力も覿面。…とはいえ、あの妙なネコが準備したというもので、調合法などは聞けていない。余った分は万一の備えということでギルドに回収されてしまったし。
 それと、私のローブについてテンと少し話した。繰り返し、雪が積もるように折り重ねた術式と魔力によって、害するもの…つまり暑さや寒さにも一定の耐性があることについてだ。もしかしたら依頼されるかもしれない。気にかけておこう。

 主に討伐で時間を使ったため、錬金術の実験はできなかった。急ぎではないし(とはいえ、私自身に迫るにはきっと必要なことだ)、ひとつずつ解決していこう。



◆霊4月9日◆
 ”リオレウス”の新たな個体が確認されているらしい。……しかも、なぜか4人編成での討伐任務だとか。なんだろう。もしかしてそれほど(強力ではあるが)脅威ではなくて、一種力試しのような扱いなんだろうか?
 こちらの任務はまだ行けていない。まあ、備えておこう。

 結晶を錬金術に用いてみたところ、やはりうまくいかなかった。エネルギーであることから加熱の材料として使える(ファイアシャードの代わりだ)と思ったが、調整が利かず調合材料をだめにしてしまった。…もっと熟練していれば話は違うだろうか?
 エウレカの調査も進展があるようなので向かいたい…が、まずアネモス帯の調査をもっと詰めてからにしたいところだ。



◆霊4月10日◆
 今日は一般薬(切り傷とか、火傷のたぐい向けのもの)を調合し、いつもの薬屋へ卸した。姉妹で経営している小さな薬屋で、堅実な努力のもと少しずつ売り上げているようだ。
 結晶は使っていないときには安定しているようで、一応確認したが特に変化はない。
 明日は復興地の手伝いにいくつもりなので、任務はお預けになりそうだ。



◆霊4月11日◆
 ドマ町人地の復興支援。主に薬品の納入と、あとは荷物を運んだり、簡単な治療所を開設したりした。…荒事は減ったが、モンスターや野獣の討伐で怪我を負う人はいるから……それなりに助けになれたことだろう。
 明日あたりはアネモス帯の調査に向かおうと思う。魔晶石のサンプルも個人的に欲しい。色々役立つだろうし。



◆霊4月12日◆
 エウレカ島、アネモス帯の調査に向かった。…やはり風のエーテルが強く、加えて属性の乱れが酷い場所だ。今回主に探索したのは西部中央エリア付近で、付近のモンスターを討伐しながらの調査となった。

 これは出現したつむじ風。風が渦巻いた結果あらわれるものと見られ、頻度もそれなりに高かった。

 新たなエリアの調査も進んでいるという。追いつけると良いのだけれど。



◆霊4月13日◆
 ミニチュアの家(アジムステップ風のもの。いわゆるゲル)を使って、術式の簡易的な実験をすることにした。術式につかう触媒の実験ばかりで、肝心の術式に瑕疵があってはたまらないからだ。
 エーテル循環の精度や密度、それに出力を確認する。大雑把には、一種の生体エーテルのように産生と循環を両立し、同時に内部での私の魔力…いわばエーテルの圧力上昇を受け止め、安全に処理するものだ。
 ミニチュアの四方に触媒を設置して、術式を書き込んだスクロールを巻くことで再現した。どうなるか楽しみでもあり、不安でもある。…ともあれ、こちらも時間をかける必要があるから、焦らずにやっていこう。



◆霊4月14日◆
 ミニチュアの術式は順調。今のところ問題は見られない。施した術式は血唱法を利用しているから、私が意識を集中する必要もない。…プランターについても、血唱法を利用した一種の水遣りシステムでも組めばなんとかなったかもしれない。それも視野にいれておこう。



◆霊4月15日◆
 ミニチュアの術式について。属性の偏りが発生すると安定性が低下するようで、砕いたシャードを与えたところ触媒一つが欠けてしまった。何度か試したが、属性により変化するものではなかったので、単に属性そのものへの適応性の問題かもしれない。
 それぞれの触媒に各種シャードを加えたところ安定したので、良しとする。
 プランターについては、水が定期的に与えられるような容器でもあれば、あとは血唱法で術式を組めばなんとかなりそうだ。ポーション瓶が利用できるかもしれない。



◆霊4月16日◆
 コスタ・デル・ソルの催し、「紅蓮祭」に顔を出した。

 いかにも気合を入れて組まれた足場を飛び渡っていくというもので、参加賞として花火をもらえた。…何度か落ちたけど。意外に難しく、そして熱中するものだ。


 終わってからはちょうど花火の時間になったので、しばし眺めていた。あと、写し絵。
 夏の風物詩というだけあるのか、不思議と見入ってしまうものだ。…そうすることもできなくなった者のために、何をするか、とか。そういう考えが浮かんでもきた。
 言うまでも無く、やろうとしていることは自己満足だ。けれど、何もしないよりはきっと良い。何も得られないかもしれなくても、やる価値はある。

 明日は少し遠出をして調達するものがあるので、今日はもう休む事にする。



◆霊4月18日◆
 昨日調達した水とシャードをミニチュアに仕込んだ。なるべく環境を実際のものに近づけたい。
 それと、25日にむけて調整。…アコニの名を名乗ってはいるけど、彼女はどういうものなんだろう? 偶然名前が一致するというのも珍しいだろうし…まして、ドタール族なのだから尚更だ。

 エウレカ島の探索用に調達した東方様式の服は中々良い。なんでも、マイナーではあるが凄腕の剣士の服をイメージした色合いだとか。…名前はたしか、”ウヅキ”だったか。
 あくまで主要な技術は白魔法ではあるけど、刀の腕も磨いていきたいところだ。逸品の刀に凄腕の色となれば、伊達で済ませるのは勿体無い。



◆霊4月20日◆
 奇妙なノートを見つけた。…本当に「見つけた」という感じで、よくわからない内容の書き込みがあった。
 ためし書きしてみたところ、いつのまにか消滅。そしてまた、別のところで見つけた。個人間を行き来する類の呪物だろうか? とりあえず、観察はしてみる。
「右に3回、左に4回×
 右に4回、左に3回×」
「青1、白2×
 青2、白1×」
 それと、私がためし書きした文字の続き。…何か意味があるんだろうか?



◆霊4月21日◆
 ミニチュアの状態は安定。まずまず望ましいといえる。こういうときにエーテル視なんかができれば大分楽ができそうだけれど、あいにくその素質はない。よって、感覚的なもの、そして表面にちりばめた砂の状態を見ることで観測している。
 不安定であれば砂が乱れ、もしも魔力の漏出があればその部分の砂が弾かれる。はず。
 しばらくはこれで様子を見よう。



◆霊4月22日◆
 例のノートについて。何らかの簡易な(そして、一種悪戯のような)術式が仕込まれている可能性が高い。ある一定範囲の人間の間を渡り歩き、そのメッセージを受け渡す…あまり意味のわからない話ではあるが、実際の振る舞いはそんなところだろう。
 もちろん、一定の回数を経たときに別の現象が起こるとか、悪意が仕込まれている可能性も否定できない。
 本の”向こう側”と簡単なやりとりをしつつ、手が空いたときにでも調べてみることにする。


◆霊4月23日◆
 本に記入なし。ミニチュアも順調。


◆霊4月24日◆
 これより先の手法について思索。…今考えている手法だと、エーテル界に近い環境が必要だ。だから、一時的な相転移力場を生み出そうと考えている。
 もしそれがうまくいかないならば、より規模の大きいエーテル界への接続路が必要だ。…それらしい文献はまだ見つかっていない。
 近いうち、有名な古代図書館にでも出向く必要があるかもしれない。



◆霊4月25日◆
 アコニ……体格をさして小(minor)というべきか、世代をさして大(Greater)というべきか迷うところだが、とりあえず女性のほうのアコニの依頼を隊商で遂行した。
 失せ星の墓所、とは、なかなかに感傷的な名前であるし、失くしたものを見つけられるという逸話もいかにもそれっぽい。が、当の男のほうのアコニはそこまでは知らず、名前と、”山のドタール”の聖地であるということしか知らないようだった。
 逃げる場所としては他にも候補はあったろうから、何か超自然的なめぐり合わせのように感じなくもない。…いずれにせよ、死したのちに他人の夢として実体化し、時を越えた感覚を聞き取れなかったのは残念だ。

 そして、くだんの場所から持ち帰った結晶の欠片がここに少しだけある。すがるつもりはない。けれど、ただの御伽噺として一蹴するよりは、前向きに(そしてもしかしたら危険な)変化が訪れることを期待しても悪くないと思う。ただ、さすがに得体のしれないものであるから、結局コレクションに留まるかもしれないが。



◆霊4月26日◆
 昨日持ち帰ったクリスタルの欠片の利用法を考えてみた。…願望を形にする、あるいは失われたものを取り戻す。どちらも、言葉としてみれば魅力的だ。どちらか片方の力があれば、それだけで解決しうる。
 とはいえ、量が少ない。クラスター一個分あるかどうかというところで、それさえも細かい破片も含めて、だ。
 ミニチュアは順調であるから、別として実験を試みるべきだろう。質の良い紙を仕入れて、術式を組んでみることにする。



◆霊4月27日◆
 ウルダハで行われた新生祭、および市街地演習に参加。

 演習という割にやりすぎな感が否めなかったが、良い経験だった。それなりに開催するようなので、また参加するのもいいだろう。
 エウレカ島とは別方向での集団戦のノウハウが必要で、不意の召喚などに対処する術が必要となる。また魔術を発動する際、対象焦点を意識する際の認識限界との戦いでもあった。…そして、写し絵を取っていると当然ながら自分は無防備になるから、それで吹き飛ばされることも何度か。我ながらみっともない。
 けれど、一応それなりに良い写し絵が撮れたのでよしとする。



◆霊4月28日◆
 ミニチュアは異常なし。術式に問題は(少なくともこの規模では)ないようだ。
 クリスタルの実験運用は、念のため小規模な結界を作って、かつ地下でやろうと思う。
 最悪ゲートが繋がったりしなければそれで十分だろう。



◆霊4月29日◆
 願いをかなえる、というものの程度かもしれないが、望んだ結果は得られなかった。クリスタルの属性シャードへの変化、プランターの水分補給、水に少量の塩味を加える、リンゴの種を取り除く…状態の変化や移動は、たとえ小規模でもうまくいかないらしい。使い方が悪いのかもしれないが。
 ”願望”を実現する……願いとは一種の意思のエネルギーであるため、それと連動している可能性はある。一応念じてはいたが、そうとなるとやはり「失われたものをとりもどす」だろうか?
 当然今の私には思い当たる。けれど、それを実験するのはあまりに危険だし、正直、不服だ。
 とはいえ、不服なら物を選べばいい。……海風に流してしまったヘアバンドでも願ってみようか?



◆霊4月30日◆
 怪談話をする…という企画に乗った手前、迷うわけにもいかないので現場の下見に行った。とはいっても、商館向かって左手。分かりやすいところだ。
 まず入って感じたのは、なんといっても蔵書量だ。テンは私の書斎をみて、「ここでずっと本を読みたい」と言っていたが、明らかに…そして圧倒的な本の量で、これこそ篭って読んだり、奇書、魔導書の類なんかも探してみたくなる。
 いや、さすがに今借りているものを差し置いてというわけにはいかないけれど。けど、大量に詰まれた、もしくは本棚に詰め込まれた本というのは、それだけで時の魔術を帯びる。その場所に特有の時間感覚を生み出すのは間違いない。
 あとは、現場も確認。蝋燭を前に、窓を背にした背の高い椅子はいかにも語り部という雰囲気で、不気味であると共に霊的でもある。噛まずに話すのに神経を使いそうだ。

 それはそうとして、明日の話…人数がたくさん来たとして、満足させられるだろうか? 記憶にある中では古い、私がまだ子供の頃の…以前の私の話だ。

 もちろんあの日からこっちの話題も無いではないが、怪談らしいというとちょっと弱いだろう。何より、霊体とかゾンビーなんてのは結局討伐目標になってしまいがちだし、事実遭遇したのはほとんどそうしてきたから。
 となれば、この話が良いだろう。少し短いかもしれないが、そこはほかの参加者に託すことにする。



◆霊4月31日◆
 怪談話会に参加。少し遅れてしまったが……なんというか、何か妙なことが起きたらしかった。悪ふざけにしては人数が多いし、テンも「ほんもの?」等と訊いてきた。結局帽子の落とし主も見つからなかったし、出だしから怪談のような状況になってしまった。
 話した内容への反応も何かこう、得体の知れないものに対するかのような感じがして……もしかして。いや、あまり考えたくない可能性だ。

 他の参加者の話を聞いたのも有意義な経験だ。人それぞれ、そして地域によって趣の異なる怪談が飛び出してくる。冒険者という身分もあってか、体験談もそれなりに。
 結局のところ、霊体だのと言っても撃破対象であるから、そういう意味では恐ろしくない。けれど語られた出来事はどれも”ただの脅威”ではない、何か計り知れない超常的なものがあり、それは単に命のやり取りとか、撃破か敗北かという問題から外れた面でプレッシャーを与えてくるものばかりだった。
 真偽も、こういう話においては定かではない。経験談の体裁を整えた、巧妙に作られた創作話かもしれないし、その反対かもしれない。そういう不正確な部分、想像の余地があることで、かえって怪談話という形式においては完成度が高まる。そういうものだと感じた。

 もしまたやるとしたら、その手の話を集めてみるのもいいかもしれない。でなければもっと記憶を探って、奇妙な体験があったかどうか…

 その後のティータイムもあって、結構遅い時間になってしまった。ミニチュアの状態は良好なので、今日はもう休むことにする。
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