ソースをかけたまま冷蔵庫に入れた昨日の晩ご飯のコロッケを、熱々のうどんに載せて食べたお昼ごはんが、懐かしい夏の思い出という今日この頃皆さん如何お過ごしでしょうか。冷たいコロッケのソースの染みた衣が、うどんの汁でほどけて混ざり合い、どんぶり一面に油が浮いてるのが夏の食欲を微妙に刺激します。あと冷えた豚の生姜焼きをレンジでチンするのが面倒なときに、炊きたてのご飯にタレごとかけて食べると、タレと混ざり合って白く固まった豚の脂が、ご飯の熱で溶けて米粒にからまっていくときに、だんだんと透き通って黄金色になっていくさまが何ともおいしそうです。
さて、FF14を始めてもうすぐ八ヶ月になります。最近ようやくコントローラーの左右のトリガーボタン、RTとLTの切り替えに慣れてきました。この動作は普通のひとには簡単なんだそうですが、わたしは不器用なので最初はできませんでした。これを他のひとに話すと「えっ!?」という反応になるのですが、本当の話です。
そこでこれはもう指の動きを習慣化させるしかないと決意。南ザナラーンでアマルジャさん相手にひたすら練習します。クラスジョブもナイトひとつに絞ることにしました。これがよかったのか不器用なわたしでもいつも同じイメージと同じ指の動きをしているとさすがに慣れてくるようで、時間はかかりましたが、やっとRTとLTの切り替えができるようになりました。ちなみにRTとLTの同時押しにもスキルを入れているのですが、こちらはまだ上手く切り替えができません。
そして、メインクエストのほうも順調に進み、現在は砂の家から石の家へ移るところをやっています。何度もミンフィリアに呼び出されては面倒くさいと思いながらも通った砂の家。そんな砂の家にはいろんな思い出が詰まっています。その中でもイダのスクワットが印象に残っています。ガレマール帝国との決戦前、イダが砂の家で戦闘準備のためスクワットをしているのですが、これがイイ!スクワットでしばらくガン見してしまいました。
この夏の紅蓮祭でも女性の火消し隊員がクエスト中にスクワットするのですが、こちらはあまり印象に残りませんでした。そこで思ったのは、イダの魅力はアイマスクをして顔を隠しているけど太もも見せまくりの上に、あの天然キャラという組み合わせの妙であるということです。もしイダがアイマスクをせずに顔を見せていたら太ももの効果は半減し、真面目な委員長キャラだったらそれはそれでイイ!ということでプレイヤーにもスクワットのエモートを御願いします。
その後、クエストを進めていくと意外な出会いが待ってました。それはフ・ラミンの登場です。クエストの中でフ・ラミンが消えた理由、ミンフィリアとフ・ラミンが実は親子だったことなどが判明し、長年の疑問が解けます。それはミンフィリアのへそ。秘密の組織である暁のリーダーがへそ出し?声とセリフから想像する年齢はリーダーになるにはまだ若い。そんな若きへそ出し娘を年長のメンバーが認めるのは何故なのか。そんな疑問がミンフィリアに砂の家に呼び出されるたびによぎりました。
まずミンフィリアのあのへそ出し衣装はフ・ラミンの影響なんですね。子どもの頃にお母さんであるフ・ラミンから踊りを習ったことでしょう。きっとフ・ラミンは優しくも厳しい指導をミンフィリアにしたはずです。ミンフィリアの性格からすると踊りも一生懸命。大人になってもあのへそ出し衣装を着続けるのは、育ててくれたフ・ラミンへの愛情の証なんでしょうね。
そして、まだ若いミンフィリアが暁のリーダーになれたのは、絶大な人気を誇ったフ・ラミンの娘だったことも関係がありそうです。フ・ラミンのファンの中には政治的に強い影響力を持った人々もいたはずです。フ・ラミンの後ろ盾があったからこそミンフィリアは暁のリーダーになれたのだと思います。
それからクエストを進めていくと暁の本部が石の家になります。フ・ラミンはもう出てこないかなと思ったのですが、石の家の中にあるバーのカウンターに入っており常駐するようなので嬉しかったです。他にはクエストを進めるともう見られないと思っていたイダのスクワットもまた見られるし、すっかり石の家が気に入りました。開発にもイダのスクワット好きがいるようで安心です。
そんなBar石の家のカウンターの中に入っているフ・ラミンを、この夏の猛暑よりも熱い眼差しで見つめる男がいる。それはサンクレッド。
「……やはり美しい」
「さて、どうやって声をかけたら良いものか……」
サンクレッドが物陰からフ・ラミンの様子をうかがっている。どうやってきっかけを作ればいいのか分からないようだ。
「……っと、なんだお前か。何か用かい?」
サンクレッドがわたしに気づく。
「やあ、サンクレッドくん。君もフ・ラミンのファンなのかい」
わたしがニヤニヤしながらサンクレッドに声をかける。
「オレはファンじゃない。オレはあの人のテンパードさ」
サンクレッドは自嘲気味に笑いながら答える。自分をテンパードに譬えるその言葉には自分とフ・ラミンの間には越えられない壁があることを自覚しているように思えた。
「たしかに彼女は蛮神かもしれないね。見つめられたらどんな英雄もひとたまりもないだろう。きっと史上最強の蛮神だ」
わたしの言葉にサンクレッドは深く頷く。そして、わたしがフ・ラミンに視線を向けながらサンクレッドの左肩に手を載せ語りかける。
「サンクレッドくん、その様子だと彼女と話しがしたいようだが、それが君の本当の願いなのかね?」
「ああ、あの人と話しができる、いや挨拶を交わすだけでもオレは幸せだよ。ガレマール帝国、蛮族、蛮神、難民と様々な問題を抱えるこのエオルゼアにあっても、生まれてきた意味があるとオレに思わせてくれるんだ」
サンクレッドがフ・ラミンをじっと見つめる。
「でも君は嘘をついているね。君の願いはそんなことじゃないはずだ」
わたしがサンクレッドの左肩に置いた手にちからを込める。
「おい、どういう意味だ」
サンクレッドがわたしを睨み付け、肩に置いた手を振り払おうする瞬間、わたしがサンクレッドの耳元で囁いた。
「もう一度、彼女の踊りを見たくないかね?」
サンクレッドの表情が変わる。それは驚きと諦めと希望が入り交じったものだった。もう彼女が踊るわけがないという諦め、もう一度彼女の踊りが見たいという自分の欲望。
「おい、オレをからかうつもりなら命がけになるぜ」
サンクレッドがわたしの手を掴む。わたしの腕に激しい痛みが走る。サンクレッドの表情には後悔が見えた。彼女にとって踊ることがどれほどつらいことかが分かっていたからだ。一瞬でも欲望に溺れた自分自身への怒りが見て取れる。
「フ・ラミンをもう一度踊らせることのできる人間がいる」
わたしは腕の痛みに堪えながら言った。
「そんな人間はこの世にいない!」
サンクレッドの手のちからが一層強くなる。わたしは自分の腕がちぎれるかと思った。
「もういないんだ……」
サンクレッドは吐き捨てるように言うとわたしの腕を離しうな垂れる。その目には悔しさと悲しみが満ちていた。自分ではフ・ラミンの心を埋めることができないことを知っているのだ。わたしは痛む右腕をさすりながら話を続ける。
「わたしも彼女が踊らなくなった理由は知っている。亡くなった彫金師の恋人を想い、今は祈るばかりなのもね。彼女にとっては踊ることも祈ることも同じなんだろう。きっとそれが観るものの心を捕らえて離さなかった理由かもしれない」
サンクレッドは下を向いたままわたしの話を聞いている。
「お前も分かっているなら、どうして……」
サンクレッドが拳を握りしめる。
「君だって、彼女が踊る姿をもう一度見たいだろう?」
「ああ勿論見たいさ!でももう踊る気はないんだ。彼女は恋人のために踊っていた。いやお前の言うとおり祈りを捧げていたんだ。でも捧げる相手がもうこの世にいない。彼女は踊る理由がなくなってしまったのさ」
サンクレッドは握った拳のちからを緩めるとおどけるように笑ってみせた。
「サンクレッド、たしかに君のいう通りだ。でもこの世界でただひとりフ・ラミンを踊らせることのできる人間が本当にいるんだ」
「だ、誰なんだっ!そいつは。そんな奴がいるなんてオレは聞いてないぞっ!」
そう話すサンクレッドの顔は青ざめていた。自分が崇める女神の心を奪う存在を危惧したからだ。万に一つの希望さえも失われることを何より怖れた。
「まあ、慌てるなサンクレッドくん。落ち着きたまえ。その人間は君もよく知っている」
サンクレッドが安堵の表情を浮かべつつ困惑する。思い当たる人間が全く浮かばないようだ。わたしは奥の部屋に通じる扉を指さす。
「ミンフィリアか……なるほど、確かに娘の言うことならもしかすると……」
「いやまて、ミンフィリアがそんなことを母親に言うだろうか。彼女も母親がどうして踊らなくなったのかは百も承知のはずだ」
サンクレッドが訝しがり、わたしを見る。
「そこで相談なんだが、実はわたしはフ・ラミンが踊るところを見たいわけではない。わたしが見たいのはミンフィリアの踊りだっ!」
「エエー、ナンダッテー!!」
サンクレッドが上半身を仰け反らせて驚く。
「オレは別にミンフィリアの踊りには全く興味がないのだが……」
サンクレッドが首を傾げて答えるが、わたしは話を続けた。
「しかし、もしミンフィリアが踊れば、ミンフィリアに踊りを教えたフ・ラミンもそれに釣られて踊りたくなるんじゃないのか。娘に小さな頃から踊りを教え込んだのは自分だ。フ・ラミンも踊りが嫌いになったわけじゃない」
わたしはカウンターの中で片付けものをしているフ・ラミンを見やる。
「たしかに、一理ある。いや可能性としては十分ありえるぞっ、光の戦士!」
わたしとサンクレッドの利害が一致した瞬間である。わたしはサンクレッドとがっちりと握手をする。ここに踊り子計画が動き出した。
「おそらくわたしやサンクレッドがミンフィリアに踊れと言っても、彼女は言うことは聞くまい」
「そこでタタルさんだ」
わたしが部屋の隅の席で本を熱心に読んでいるタタルさんを指さす。
「タタルさんは、常にミンフィリアの近くにいて仕事や身の回りの雑事までをこなす。そんなタタルさんが『わたしも踊りに興味があるでっす。ミンフィリアさん教えて欲しいでっす!』と言えば、ミンフィリアもむげには断れまい」
わたしが片足を上げ両手を広げてララフェルポーズをしながら話す。
「たしかにタタルさんが言うならミンフィリアも断りづらいだろうな」
サンクレッドはわたしと目を合わせないように顔を背けて大きく頷く。
「タタルさんは、砂の家からここ石の家に移るとき、採掘師の勉強を始めたんだ。今読んでいるあの本も採掘師の本だ」
「タタルさんはガレマール帝国に襲われたときに思い知ったんだ。自分は剣も魔法を使えずみんなを守ることができない。だから自分にできることは何でもしようってね」
わたしはタタルさんが隠れて初級者向きの魔法入門書を熱心に読んでいたこと、そこで自分には魔法の才覚がないことに気づき激しく落胆したことも知っていた。
「ああ、タタルさんはあの一件からさらに本を読む数が増えたな」
サンクレッドが熱心に本を読むタタルさんを見つめる。
「そこでタタルさんに耳打ちするんだ。近い将来、踊り子という古のクラスが復活される。そのクラスには剣を振るうちからや魔法を使う能力は必要なく、踊って舞をするだけでいいんだとね。タタルさんはきっと踊りに強い興味を示すはずだ」
わたしがニヤリと笑う。
「光の戦士、おぬし闇に落ちたか」
「フフフ、サンクレッド、共に闇に落ちようぞ」
わたしが拳を突き出す。
「おう、望むところだ!」
サンクレッドもそれに応えるように拳を突き出し、ふたりの拳がぶつかる。ここに闇の戦士共同戦線が張られた。後にタタルさんの踊りが見たいウェッジも加わることになる。目的はフ・ラミン、ミンフィリア、タタルさん、三人がBar石の家のカウンターの上で踊るところを椅子から観ることである。
最後に日記のコメントでキャラクターの表情を変えられる機能がありますが、わたしのキャラだと笑顔が怒っているようにも見えるので、いつも普通の表情でコメントしています。しかし、普通の表情だとコメントが硬い印象になるため、ここ最近は猫耳をつけてログアウトしてコメントの表情がかわいらしくなるようにしています。インゲームでわたしを見かけたら「ワー、ミコッテダー」と棒読みで声をかけてください。よろしく御願いします。