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浪漫日記16【紅蓮の解放者】

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『ずいぶん遠くまで来たものだ。』



愛馬スレイプニルの背にまたがり、その日俺はアラミゴ奪還の最終決戦の地(ここは城なのか?)に来ていた。

イシュガルドの地を後にした俺は、その後行動をともにしている暁のメンバーを助けるため、帝国からのアラミゴの解放に力を貸している。
もともと根無し草の俺だ。どこへ行こうと、誰と戦おうと自由なわけだが、
この暁という集団はいろいろと都合が良い。
俺はなにせ戦う事しかできない男だ。
この集団に所属する事で、見ることができる景色や、相対することができる強大な敵もいるのだ。

話を戻そう。
この地の最深部にいる奴は、アラミゴ解放における最終決戦に相応しい一番の難敵だ。
俺も何度か奴と相対して苦汁を嘗めている。

『仲間が必要だな・・』

ここで言う仲間というのは暁のメンバーの事ではない。作戦上あいつらはあいつらでやることがある。
それにいつでも俺にとっての仲間というのは、
これまでの道中で知り合い、幾度もの戦線を共に潜り抜けてきた【冒険者】奴らの事を指す。

そしてその時の俺の頭にはある3人が浮かんでいた。

どら、のりん、まいまい

俺がサスタシャというダンジョンに挑んだ時の仲間だ。
浪漫日記3【サスタシャ】

サスタシャは俺が初めて挑んだダンジョン。
あの時の俺は戦士と呼べるような力はなく、手にしたばかりの斧を振り回してるだけだったな。
そしてそれを見ていたのが上の3人。
早速俺は、あいつらにコンタクトをとった。

-俺に紅蓮の夢を見させてくれ-

なぜそんな誘い方をしたんだろうな。
紅蓮の夢か・・たしかにその時のアラミゴの風は、紅く炎のように揺らめいていた。
いや、それは俺の錯覚だろう。俺も知らぬうちに暁に染まっていたのかもな。

返事はすぐに来た。

「いいですよ~。」「行こう!!」「任しとけ~」

ふふふ。変わってない、あいつら。

『よし!いっちょ成長した俺をみせてやろうぞ』




アラミゴ奪還はちょうどいい舞台だ。
所詮俺たちは冒険者。暴れるのにも大義名分は必要だ。
意気揚々と突入する俺たち。

しかし最初は手探りだった。
なにせそれぞれの交流はあっても、チームとしてこの仲間が集まるのは久しぶりだ。

しかしそれでもだんだんリズムがあっていく。それぞれの動きをみて、最適な行動をはじきだす。
例えるなら様々な音を経験してるからこそ、導き出される大人のジャズ。
時に激しく、時に静かに・・
さすが俺の仲間たちだ。

そして成長の成果をみせる舞台で緊張するかと思われた俺も、仲間たちの奏でるサウンドにのせられ、
どんどん勢いを増していった。
これだ!このかんじ!
戦士のパワーの源、原初の魂は震えている!なんという心地のいい振動だろう。

手になじんだ斧をふるう度に、
敵の攻撃をぎりぎり凌ぐ度に、
共に戦う仲間の顔をみる度に、

俺は速く、強く、そして熱くなっていった。


そしてたどりつく最深部…
目の前に相対するのは、間違いなく今まで一番の難敵である。

俺は仲間たちの顔を改めて見た。みんないい顔をしてやがる・・
自分自信にも胸に手を当てて、感じてみる。


『熱い・・』


その時俺はある事に気づいた。
そして自然と俺の目は胸の熱さとは逆に潤んでいった。


『ただ成長を見届けてほしかっただけじゃ、なかったのかもな』

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#あの時のサスタシャを共にした仲間を、再び呼んだという事【真】#


俺にとっての初のダンジョンサスタシャ。あの時の俺は、不器用な斧を懸命にふるっていた。
大した技もしらない。力も弱い。敵は俺をみむきもしない。
くやしい、くやしい。だけど・・・

ー俺は楽しかった。

今の俺はどうだ?

あの時の俺より、知り合いは増えた。金も増えた。装備も段違いだ。
力も技も雲泥の差である。それだけ様々な経験もしてきた。
今や俺を無視出来る敵もいないだろう。


だが・・あのサスタシャの時、とにかく楽しかった時に胸に感じた熱さ…


俺は無意識に求めていたのではないだろうか。
あの時と同じ仲間でやれば、取り戻せる。
単純な考えだが、
強い思いほど、よりシンプルであり、行動になりやすい。




『いこう!』

奴はさすがに強かった。
しかし、はるかに上回る俺たちの熱量、胸に宿る炎の強さ。

未知の攻撃を受け、耐え、隙を見て渾身の一撃を打ち込み、
仲間からの援護、敵をじわじわ弱らせる技、



そのうち俺は勝敗などどうでもよくなっていった。
勝つというよりむしろ、

『おいおい、まだ倒れるなよ、まだまだ燃えられるぜ、俺たちは!』

そう感じていたくらいだ。


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#あの時のサスタシャを共にした仲間を、再び呼んだという事【極】#

ーあの時に戻ることはできないし、その必要もないー

結果的にこの戦いで、熱さを、炎を取り戻す事に成功した訳だが、
この熱さとは、かつてあのサスタシャで一緒だった仲間と過ごす事により、
当時を思い出し、初心に返れた事によるものだろうか?

否。俺はそれはただのきっかけに過ぎないと考える。

あの時と同じ仲間と過ごすことで、自らの成長を感じ、
当時訳の分からなかった、技、動きの意味を知り、それによりあの時の仲間の思いも理解する。
体が動く!仲間も俺を頼り、俺もベストな答えを出せる!
もちろん俺は理解することで仲間を前以上に信頼し、全てをあずけることができる。
やっと同じラインに立てた、同じ方向を見る事が出来た!

ー楽しい。だがもっと早く!もっと強く!


今回胸に感じた熱さとは、
何も知らないあの時の、未知に対する好奇心の炎の熱さとはちがう、
理解しさらに高みを目指す、もう1段階上の炎…



気付くと奴は膝をついていた。

そしてはっきりと俺の記憶があるのはそこまでだ…。



その後はなんだか夢でも見ていたような。

おぼろげながら覚えてることは、
先に一緒にいた3人の他に、りじゃ、ぴろ、りん、そーだもかけつけてくれていたな。
皆で楽しく花火をして、大きなドラゴン花火?
おれは天を見上げていた。
皆が俺を囲み、なんだかとにかく笑っていた。






これを日記を見ている諸君、今もその胸に炎を宿しているか?


なにも「英雄」「解放者」そして「冒険者」である事が美徳、
また戦う事だけが炎を宿すというわけではない。それこそ日々の暮らしの中にもあるであろう。

しかしなにをするにも漫然と、日々を過ごしていないか?
その日々の幸せを守りすぎてはいないか?
もちろんそれはそれで、ひとつの生き方だけどな。


しかしあえてもう一度問う。お前は今もその胸に炎を宿しているか?


真っ赤に燃え盛る紅蓮の炎を。




Kommentare (4)

Cyupi Cyupiti

Aegis [Elemental]

おやっさん!!!!
紅蓮の解放おめでとう!!!!!
手伝いには参戦できなかったけど
いつも優しくて
私のヒラ練習にもついてきてくれた
おやっさん。
IDはおやっさんといくと
今までと違った見方と楽しみ方ができるから
本当に楽しんでるよ(∗ ˊωˋ ∗)
そんなおやっさんがとうとう!
あいつを倒したんだね!!!!
本当におめでとう✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。
これからも私の練習にも付き合ってね。
これからのIDもとっても楽しいから
今度一緒に行こうね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。

Roman Oyaji

Aegis [Elemental]

よう、きゅぴ。
ついにというか、やっと俺もここまでたどりついたぜ。毎度の事だが、ある地点を通過すると、一気にやれる事がふえるな!

俺が優しいだと?
ふ、ふむ‥そうか‥あんまり言われ慣れてないもんでな‥
まぁなんだ、また一緒にいこう。
おれはいつも一生懸命なお前が大好きだ!

Rio Zucchini

Aegis [Elemental]

今更だけど、追いついたから読んだよ。
サスタシャとアラミゴに同じメンバーで行ったんだね。そういうのも良いね。
パパにとっては神龍よりアラミゴが印象深かったんだね。
ストーリーの流れとしてはアラミゴがほんと最終決戦だったよね。
道中戦っている暁や三国のみんなを見て、最後にゼノスに膝をつかせて、私もアラミゴは大好きだ!
最終決戦はやっぱりひとしおだね。蒼天も良かったけど、紅蓮も良かった。

Roman Oyaji

Aegis [Elemental]

よう、ずっき。やっと俺においついたか!
まぁ最近の俺はがっつり進んでいないから、うっかりしたら追い抜かれそうだが。

何をやるにしても何か一つ信念があると、やり遂げた時の満足感はひとしおだ!
そういう戦い方をこれからも俺はしていきたい。
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