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面倒なことになった。
ただそう思った。
妙な気配を感じたので来てみたら綻びを見つけた。
それを修復しようと手をかざした時だった。
突如として後ろから悲鳴が聞こえる。
まず自分が気が付かないうちに後ろに人が来ていたことにも驚いたが、その驚きは更に強い驚きで塗り替えられる。
なぜ、ここに。
間違えるはずがない。。
それに、感じるこの波長はまさしく彼女だった。
目の前に迫る斧で正気に返った彼女はすぐさま頭を回転させる。
まずはあの子をどうにかしないといけない。
うっすらと感じるこのムカムカする気配は奴しかいない。
思い通りに進ませるものか。
しかし、それは阻まれる。
他でもない彼女の手によって。
そこでやっと罠にかかっていることに気が付いた。
まさか、相手が自分に気が付いていないとは思わなかったのもあっただろう。
面倒なことになった。
小さく舌打ちをし、なんとか状況を打破するべく行動する。
運命に抗うべく。
しかし、それはほんの小さな波でしかなかった。
どこからか飛来した攻撃によって吹き飛ばされる彼女。
更に開かれ始める扉。
扉を閉じようと詠唱を始めるが、最早意味の無いことだった。
『あぁ!素晴らしい!!なんという混沌だろう!!あなたもそう思わないか?』
上空からゆっくりと降りてくる男に見覚えがあった。
『扉を開けるだけと思っていたのだが...そんなに怖い顔をしないでくれないか?』
返事などしない。
『だんまりですか...まぁいい。今の私はとても気分がいい。こんな拾いものも出来たのだから!!』
倒れていたはずの彼女がゆっくり起き上がる。
「フローテ!!」
囚われている少女が叫び声をあげる。
ふつふつと自分の中に湧き上がる怒りをどうにか抑える。
最早この流れは止められない。
だが、どこかに、分岐があるはずだ。
『素晴らしい!!なんて素晴らしい光なんだ!!』
男はただただ悦に浸っている。
立ち上がった彼女はゆっくりと辺りを見渡している。
目の前に男が進む。
『さぁ、世に混沌をもたらしてくれ!!』
それが男の最後の言葉だった。
手を向けただけ。
ただそれだけで、消え去った。
死を超えた死。
男が死んだことで拘束が解けたのか、叫んでいた少女が駆け寄る。
「ねぇ、フローテ...だよね...どうしたの..?様子が...」
ゆっくりと動き始めた手を見た瞬間私は少女を突き飛ばしていた。
感情の無い顔でこちらに向き直す彼女。
いや、もはや彼女ではない。
ただの大きな力の塊。
「フローテ!やめて!元のあなたに戻ってよ!」
『最早彼女ではないわ。』
喋りかけるつもりはなかった。
だが、こんなにも彼女を想ってくれているニンゲンを放っておくことも出来なかった。
「あなたに何がわかるの!!」
激高して掴みかかってくる少女。
『聞きなさい。あなたも、私もこのままでは死ぬわ。それだけじゃない。世界も。でもそれを止める方法が一つだけある。』
「それって...」
一呼吸置く。
私自身震えていることに気がついたが抑え込む。
『彼女を殺す。』
「いや、そんな...そんなこと...」
『あなたがしなくてもいいわ。私が、やる。』
何か少女は言いかけたが最早気にも留めない。
彼女を殺せるか確率は五分。
それでもやらなければならない。
彼女が一番嫌う彼女を殺せるのは私しかいないのだから。
ゲートに手をかざす。
溢れ出ていた闇の力をまとめ上げる。
それは一番操魔力に長けた自分でもうまくやる自身はない。
身体に鋭い痛みが走る。
闇が自分の身体を蝕んでいるのがわかる。
でも、と自分に言い聞かせる。
彼女もまた苦しんでいるんだと。
少しずつ闇に飲み込まれていく身体。
もう足や手の感覚はない。
目もかすんできた。
歪む視界の中、彼女に向けて闇の刃を振りかざす。
それは彼女に直撃した。
ただ、それだけだった。
ゆっくりと近づいてくる彼女。
『そう、終わりなのね。』
「フローテ!!お願い戻って!!」
少女が彼女に抱きついて止めようとする。
表情も変えず、彼女は少女に手をかざした。
ただただ静寂のみが支配する世界。
『さようなら。姉さん』
そこにはただ一人が佇むだけとなった。
そして、世界は光の奔流に飲み込まれた。
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