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弔風のカトレア第十七話「少女たちの冒険」

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革を編んで作ったリュックサックに荷物を詰める。
レンテの涙の拠点は、森林地帯の奥にあるらしい。準備を怠っては、自分の命を散らすことになる。

クアードさんに頼まれた仕事のため、私は旅の支度を進めている。
歴戦の冒険者の二人と旅をするのだ、私が足を引っ張るわけにはいかない。
もう一度荷物を確認する。
大丈夫、忘れ物はない。

私の暮らすテントの布を持ち上げ、ヒューランの男が中を覗き込む。

「ル・メリエッダ。準備はどうだい」

赤い着物を身に纏い、腰に刀を携えた侍、旅の同行者であるキリシロが私を呼びにきた。

「大丈夫です!……たぶん」

「そう、気負わくていい。ちょっとした旅行さぁ。気楽に気楽に、だ」

楽観的な彼がはにかむ。
なんともうさんくさい。

「さぁて、あいつが待ってる。そろそろ行こう」

リュックサックを背負い、表紙の焦げた魔道書を抱える。

深呼吸を3つ。

気持ちを落ち着けて、テントを出る。

キャンプの出口に行くと、サベネア由来の投擲武器を身につけたヴィエラ族の女性。もう一人の同行者で、私の巴術の先生のカトレアが待っている。

「お待たせしました、先生」

「うん。キリシロ、メリエッダ忘れ物はない?」

「はいっ!」

景気よく返事をする。

「それじゃあ、行こうか」

森を目指してキャンプを出る。
少女の想像以上を遥かに越えた冒険が始まった。

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