目次&登場人物紹介&設定解説その大隊長は、焦っていた。
第7軍団司令部そしてウェポン開発を行うラボは幾重にもわたって各大隊により守られており、もし敵軍が外側から攻めるならば当然最前線は最も外縁の、彼が率いる大隊となる、、、はずであった。
だが、最も内側に位置し安全なはずのラボとその周囲の部隊が真っ先に壊滅的被害を被っていた、、
「軍団司令部との連絡はとれんのか?!」
「だめです、いくらやっても応答ありません!」
「ほかの大隊もか!」
「第1大隊本部は異常事態発生の報を最後に通信途絶したままです!
他の大隊本部も連絡取れません!」
「くっ、、、!」
「大隊長、我々もラボへ向かいますか?」
「ならん。わが大隊はウェルリト反乱勢力への備えが第一任務だ。とにかく連絡を取り続けろ」
ラボ周辺の部隊には彼が連れてきた部下達も数多くいる。
心配ではあったが、当初任務のため兵を留め続けた。
「大隊長、あれを!」
「!?」大隊長が遠方を見上げると、そこには空を舞うダイヤウェポンの姿があった。
同時に軍団司令部のあった辺りから黒煙と炎が上がり、それはさらに周辺に広がっていく。
「あれが、ダイヤウェポン、、?!」
上空に飛び立とうとする飛空艇の姿もあった、、が、次の瞬間、ダイヤウェポンの攻撃により、ある飛空艇は切り裂かれ、別の飛空艇は攻撃が貫通し、墜落した。
「どうして味方を攻撃する?!」
「暴走でもしたんでしょうか、、、!」
そしてダイヤウェポンから更に攻撃が地上へと続いた。
「あのあたりは飛空艇発着場です!」
「飛空艇はすべて潰されたか、、ここの基地に他に飛行可能な魔導兵器は?」
「ここには空港施設は1箇所だけです、、飛空艇も飛行型魔導兵器も全てそこ使ってますから、、おそらく、もう、、」
「、、、つまり、あの空飛ぶ巨体に対抗する手段は、もう、無い、か、、、」
「だ、大隊長!敵が外側から攻めてきます!」
「ウェルリトの反乱軍か!こんな時に、、」
「大隊長、命令を!」
(本来なら、敵軍を一歩も近づけさせないためここを死守すべきだろうが、、もう、守るべき司令部もラボもおそらくは、、他の部隊の援軍も望み薄、、おまけに我が部隊には魔導兵器もろくにない、、)
「練兵場へ退け!そこで防御に徹しろ!交戦は避けろ!」
彼の率いる部隊は練兵場へと集まった。
そこは訓練施設だけあって遮蔽物は多い。
、、、この状況では、ないよりマシという程度のものであったが。
「もう一度軍団司令部と各大隊本部に連絡を試みろ」
「はっ!、、、だめです、応答皆無!」
「そう、か、、」
「大隊長、どうしたら、、」
「、、、君はどこの出だ」
「は?」
「どこの属州の出身かと聞いている」
「は、自分はダルマスカであります!」
「ここウェルリトで死ななきゃならない理由でもあるのか?」
「い、いえ!」
「死にたいか?」
「ととととんでもありません!生きたいであります!」
大隊長は無理に笑顔を作って答えた。「奇遇だな、私もだ」
「は??」
大隊長は叫んだ。「全軍、武器を捨てて降伏せよ!
軍団司令部も他部隊もダイヤウェポンにより壊滅したようだ!
もう戦う手段も、勝ち目も、理由も、意義も、無い!
責はすべて小官が負う!繰り返す!全軍、武器を捨てて降伏せよ!」
生き残ったガレマール帝国軍将兵は残らず降伏し捕虜となった。
捕虜たちへの尋問が始まり、降伏を命じた大隊長にも行われていた。
「ずいぶんあっさり降伏したな」尋問係が聞いた。
「多勢に無勢だったのでね、、」
「無理もないか、、魔導兵器もろくに無かったようだが? ウァレンスの部隊にしちゃ珍しい」
「我が大隊はほぼ属州民で構成されてたのでね。
魔導兵器はラボ周辺のガレアン兵に供与されてたわけだ。
それも、ダイヤウェポンに蹴散らされたようだが」
「ウァレンスらしいというかなんというか、、」
「上官の批判は趣味じゃないが、ウァレンス閣下がガイウス閣下に及ばないのは認めざるを得ん」
「ガイウス、、あんた、ガイウス・バエサルを知ってるのか」
「元上官さ。私は元はエオルゼア駐留の第14軍団で大隊長やってたのでね」
尋問係は記録係と顔を見合わせた。
「おい、第14軍団て、、」
「ああ、あの方の、、」
「??」
「伝えたほうがいいよなぁ?」
「ああ、行ってくる」記録係は席を立って外へ出た。
尋問係は大隊長に言った。「ちょっと休憩だ」
次回へ続く、、、。
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またショートじゃ済まないことになりそうですが、、。
本作はエオルゼアにとどまりつつも故あってウェルリトまで落ちのびてくる第14軍団の大隊長の物語になります。
彼の数奇な運命を通じて、目次の冒頭で挙げた疑問に対する考察を書いていきます。
先日のPLLで大繁盛商店の次の舞台がウェルリトなるとわかって、このショートストーリーと話の齟齬出やしないかと不安です。
次回、お父さんの方が登場予定なもので、、。