今年の干支は巳。つまり蛇です。蛇奉行と蛇与力のアウラちゃんシスターズは実に可愛いですね。
つまりですね。
誰かヴァイパーを助けてあげてください。 ………いえ。PvEコンテンツのヴァイパーには何の不足も無いと思います。
実に良いジョブです。
問題はPvPコンテンツのヴァイパーです。
私見を短く纏めるなら「幾つかのジョブの「悪くないところ取り」をした後にオリジナリティを追加したら全てが崩壊した」的な、微妙極まりない性能をしています。
端的に言うと超弱いです。
勿論見るべきところが全く無いわけではありません。
ならばどうすればよいか、を考える前に、まず2025/01/04,パッチ7.15現在のヴァイパーを解剖していきましょう。
………蛇、解剖したことありますか? 私はありません。
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要点だけ纏めると。
1:WS・アビ全般を見ると有用な自衛スキルや行動阻害は無い。
幾つかのスキルにドレイン(少量)がオマケで付いているぐらいで前衛で戦い続ける力には乏しい。
2:飛蛇の尾が標準以上の遠距離範囲攻撃性能を有し、飛蛇の魂によって加速可能。
飛蛇の魂自体もキルアシストによって加速されるので、これの回転率が上がる程にヴァイパーは強い。
3:固有の防御スキル「蛇鱗術」を使ったら棒立ちで時間ロスするか死ぬ二択になるのがほとんど。
4:LBは弱くはないが、自衛できない現状ではフルスペックを活かす場面が限られる。
となり、どちらかというと「一応近接攻撃能力を備えたレンジ」といった色合いの濃い仕上がりになっております。
標準的な移動スキル、優秀な遠距離攻撃、LBの性質により、獲物が死ぬまで食らいついて離さない毒蛇、という姿を演出することはできます。実際追撃性能は非常に高く、防御の上からでも結構体力を削れるので、逃げ遅れた獲物をどんどん狩ってキルパクしていきたいところですね。
ここで少し話は逸れますが。
私はPvPヴァイパーは結構好きなんです。ジョブとしての傾向はモンクに近いものがありますが、メテオドライヴのようなイライラ要素が無くスッキリ使える感じなんですね。また遠近両用で逃げ遅れを狩りやすいというのが、割と私の性に合っている感じかなと。
ただ、実装当初はカタログスペックを見ても「何これ使えない」ってわかる程酷い仕様で、現状でも随分マシになった方だとは思います。
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でもまだ足りない。-100が-40ぐらいにはなりましたが、まだどのPvPコンテンツでも満足に戦える水準ではありません。
自衛能力が足りないながらも張り付いて殴りながら高速で回転するLBを最大限本領発揮できるのは、フロントラインの砕氷戦で氷を割るときだけです。でもそれだけやっていると、砕氷戦後半ではきちんとキルアシストを取って戦意を上げたどんなジョブにも劣る羽目になるでしょう。
最終的に対面した相手を殺せなければ、どうしても評価は低くなってしまうのです。
さて、ここまではカタログスペック上でも概ねわかる話です(蛇鱗術の不記載仕様が多い以外)。
ここで更に、実戦、或いは木人を殴ってみると更なる欠陥が浮き彫りになります。
まず、ここまでで一体何回出たかわからない「追撃アビ」の存在。これはWSを出せば勝手に追撃してくれるわけもなく、当然アビとして自分で使用する必要があります。また、追撃アビを使用可能にするWSはそれ単体での効果がかなり抑えられており、追撃アビありきの性能になっています。
そしてほとんどの攻撃に付随してくるこの「追撃」。アビをWSの合間に挟むというのはPvEでは当然のことですが、PvPで、特に接近して戦うメレージョブにおいては「快気」「浄化」の使用タイミングと被っている為、「アビの使用頻度=火力」が「快気浄化=生存」と天秤にかけられていることに他なりません。主要WSのほぼ全てに追撃アビが備わっているのは見た目には楽しいものの、実際には瞬間瞬間で追撃アビを使うか回復浄化で自己ケアするか判断し、即座に対応するショートカットを押す…しかもそれがGCDごとに連続するという非常に高難度の操作性を要求してきます。
そして多くのスキルにLB加速が付いている関係で主軸としたいLB。これも発動後の硬直が非常に長くテンポが悪いのです。更に派生したスキルはGCD1.2秒で回る上に全て追撃アビを要する8連撃。凄まじい勢いで連打入力する必要がある上に、快気を挟んだらGCDを噛みます。〆の一撃はとても格好良いですが、無駄に動きが多くこれまた硬直が長いのも悲しいです。
まず操作性が悪い。それ故に、最大火力を出そうとすると標準で備わっている生存スキルとすら噛み合いが悪くなる、というのがPvPヴァイパーの現状です。しかも連撃が身上なので、単発でデカい一発を撃ち出してくるジョブ相手全般とは相性が悪いのは勿論、強制移動や数秒間でも動きを止める何かが飛んできただけでパフォーマンスは劇的に低下。噛み付いた毒蛇は簡単に引き剥がされてしまいます。
一言でいうなら、見た目の格好良さと裏腹に劣悪なプレイフィールが提供されています。
初期よりは大分マシになりましたが……遠くで尻尾を振りながら様子を伺い、孤立した敵に皆と一緒に噛み付くしかない悲しい蛇、というのが現状ヴァイパーの使用感です。
比較対象はやはりモンクでしょう。
回転率同等程度の遠距離攻撃「闘気弾」「乾坤闘気弾(鳳凰の舞から派生)」を有し、さらに基本性質が同じ2スタック移動スキル「抜重歩法」を持つメレージョブ。立ち回りがかなり似通っている印象です。
ただしモンクは、抜重歩法でバリアを得られる他、金剛の極意という優秀な自衛スキルを所持しています。抜重歩法の回転はヴァイパーの蛇行より早く、金剛の極意は「持続中でも移動や他のアクションと併用可能」という時点で蛇鱗術とは比較することすら虚しい程に優秀です(というか蛇鱗術がダメすぎ)。
遠距離スキルはややヴァイパーの方が回転が遅いように思えますが、飛蛇の魂によるクール加速が可能で、更にキルアシストによる上振れ運用が可能な点、あとおまけとして防御の上からでもかなりのダメージを通せるのがモンクに勝るところでしょうか。
当然、近付いて殴れる安定感を持つモンクの方が、メレージョブに求められる役割に近いと言わざるを得ません。むしろ豊富な行動阻害デバフや体力吸収能力を持つ(持たされた)黒魔の方がヴァイパーより前衛出来るのではないかという疑惑すらあります。
ならばどうすればよいのか まず「蛇鱗術」の抜本的見直しは必須です。プレイフィールが悪いのは最悪目を瞑るとしても、その上でスキルがひとつ完全に死んでいるのは見過ごせません。
その上でパッチ7.15までの改革を無碍にしない方向で考えたいと思います。
パッチ7.15までのバフについては大まかに並べると以下の通り。
1:幾つかのアクションにドレインが付与された
2:多くの追撃アビにLB加速効果などが追加された
3:遠距離攻撃性能が上がった
4:飛蛇の魂強化でキルアシスト獲得による上振れを狙えるようになった
5:LBが強化された
ヴァイパーの気持ち良いところは華麗なる連撃、特にLB後のそれでしょう。そこはPvEでもPvPでも目玉にしたいのだろうな、という開発側の気持ちが何となく伝わってきますし、実際そこは否定できないところです。ただ現状は木人や氷を殴ることでしか…いえ、それ以上は言いません。
という訳で、使ってて気持ち良いLBを気持ちよく撃ち切れるようにすることこそが蛇鱗術の持つべき使命だと思われます。
まず現行の蛇鱗術の仕様は一旦すべて全て無いものとして考えます。
その上で……例えばですが。
「蛇鱗術使用時にバリア付与。
蛇鱗術使用時に1個。バリアがダメージを吸収して消滅したらさらに追加でカウンターがスタックする。
祖霊降ろし中は、状態異常/強制移動を受けるとカウンターを消費して無効化する。もしくは/さらには、カウンターの数に応じて強化されるドレイン効果がWSとアビ双方に付与される。
「祖霊の大蛇牙」では、カウンターを全消費して威力を上乗せする。」
こんな感じでしょうか。
ポイントとしては。
1:「飛蛇の魂」にテコ入れが入ってキルアシストを得る程に回転率が上がるという新たな特性を得ました。蛇鱗術は折角その恩恵を受けられるのですから、そこが更にLBに反映されるような仕様が欲しいところです。
2:バリアが割れたら付随効果発生、的な効果は賢者に限らずリーパーなどの他ジョブ(というか現行ヴァイパーの蛇鱗術)にも採用されています。バリアがあるから前に出られる&バリアを割ってLBをさらに強化したいなら要所で前に出る必要があるので、ヴァイパー使用者の思考に幅が生まれるでしょう(現状では自衛能力の欠如故にその幅が限りなく狭い)。
3:連撃が身上であるLBを最後まで気持ちよく出し切る為には、快気浄化をある程度使わずとも敵の攻撃を凌げる自衛能力は必須です。PvEでもないのに高回転するWSに毎回毎回アビを挟むなとは言いません。
言いたい4:自衛スキルが「移動不可」「アクション不可」「それらがキャンセル技も含めて3秒以上確定」はメレー的には論外。どれかひとつでもかなりの欠点なのに、全て兼ね備えているのは論外の頂点を極めます。
上記の案では、ヴァイパー自身はできる限りLB効果を最大化する為には前線に出てバリアを割り、しかもできるだけキルアシストを得て飛蛇の魂を加速したいと考えるはずです。
敵に対しては、攻撃デバフを集めてLB弱化を狙う、大人しく耐える、逃げる、といった択を迫れるでしょう。
そこに駆け引きが生まれて、それがバチっと嵌って最大強化された〆の一撃が気持ちよく炸裂したときはきっと楽しくなるのではないかと思います。
なかなかに難しい駆け引きが要求されているとは思いますし、その上でほぼ常時複雑な操作性を要求されるわけですから、欲を言えばもう少し全体的な火力向上も欲しいところですけれどもね。
尚偉そうに色々綴りましたが、私自身はPvPにそこまで時間を割いていないカジュアル勢です。
ご指摘ご意見、或いはヴァイパーの活用法などありましたら大歓迎でございます。
おわりに。
私が現行ヴァイパーで使っているマクロ全てを一応置いておきます。
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今回の日記はここまで
PvEヴァイパーと同じく、壱弐参の数字と牙だ蛇だのの組み合わせでWSバリエーションが多い上、そこから派生するスキルが全て別種扱い。もう少し具体的に言うと「追の牙」という「使用できないアビリティ(以下アビ)」が、何らかのウェポンスキル(以下WS)を使用することで9種にも派生することから成る多彩さです。
中身を見てみると同系統のスキル間で大きな違いは無く、中には4種にも及ぶスキルが内容は全く同じ、というものが2セットもあります。
さらには、多くのスキルが「追の牙」という同じアビに変化をもたらすので、後から使った方が使わずに残していたものを上書きして消します。……つまり、この違いはどちらかというとデメリット寄りなんです。
という訳でひとつひとつ細かく見ていくのも馬鹿らしいので、大まかに系統分けします。
コンボスキル:〇の牙【××】
メレー系ならば標準搭載されている基本コンボスキルです。
6段構成から成りますが、ダメージ的には3段構成×2ループという感じ(5000→6000→7000(+追撃アビ使用可能)と徐々にダメージ増加を2ループ繰り返す)で、1ループ目と2ループ目に何ら違いはありません。
強攻撃スキル:〇の蛇【××】
概ねのジョブが所持している、リキャストがやや長い代わりに威力がやや高め、或いは何らかの特殊な効果を持っていたりするWSです。使用すると「追の牙」が追撃アビに変化します。
ヴァイパーのそれは体力吸収能力。さらに追撃アビが防御無視効果+LB加速、というややユニークな仕様で、その代わりトータルダメージは控えめです。
ただし回転率は早めなので、ガンガン使ってどんどんLBを加速していくのがヴァイパーのユニークポイントです。
遠距離攻撃スキル:飛蛇の尾
現状ヴァイパーの中で最も有能なスキルであり、一連のコンボで加味するとメレージョブの中でも最高位の遠距離攻撃です。ややクールタイムは長めながら、扱いやすさ・威力・使用回数のバランスは正直レンジジョブの遠距離攻撃にも引けを取りません。
もう少し詳しく解説します。まずWS飛蛇の尾を使用することで「追の牙」が追撃アビに変化し、その追撃アビを使用することでさらに追々撃アビに変化します。2つのアビは、効果が全て同じです。7.15での調整により、ほぼ1GCDに近い間隔でこれらすべてが使用可能になりました。
これら一連コンボの威力を見ると、初撃は単体8000の範囲攻撃(2体以上に命中する場合は4000に威力減衰)。追撃&追々撃は共に威力4000+防御無視+LB加速です。トータルで単体16000もしくは範囲12000の攻撃。なかなかの数値です。
これが2スタックされる他、後述の要因で使用頻度をさらに向上させることが可能。間違いなくヴァイパーの主力スキルです。
移動スキル:蛇行
クール12秒2スタック、使用後移動足25%加速4秒。敵味方単体を対象として移動。
概ね標準的な性能を備えた、所謂ブリンクスキルです。
メレージョブ全般で見ると「クール12秒」は少々回転率が悪くあるものの、移動速度強化で帳消しという感じでしょうか。
特殊スキル:飛蛇の魂
本来は一番最後に説明を持ってくるべきスキルですが、敢えてここに置きます。
前述した飛蛇の尾と未説明のスキル「蛇鱗術」を強制クールダウンさせるアビです。飛蛇の尾は1スタックが瞬時にチャージされます。
これ自体のクールタイムは45秒と長めですが、1キル/1アシストを取ると15秒クール加速されます。
飛蛇の尾を投げまくってキルアシストを取りまくり、それによってクール加速した飛蛇の魂で飛蛇の尾を強制冷却してまた使用してキルアシストを……と良い循環が生まれると、ヴァイパー的には嬉しいところです。
防御スキル:蛇鱗術
ヴァイパーの特性を全て殺すスキル。使用したら逆に死の危険性すらある無意味無価値無知無能。このスキルが調整されない限りヴァイパーが日の目を見ることは無いのではないかとすら言えるほどに評価を引き下げ、ホットバーに置くことすら躊躇われるどうしようもない雑魚以下のゴミスキルです。
効果時間4秒。被ダメージ50%軽減。4000バリア付与。浄化できる状態異常無効。強制移動無効。ドレイン付きの範囲反撃可能(バリアが割れていたら効果範囲と威力が倍増)。と、ここまでは何の不足もないどころか、かなり強力な部類の防御スキルです。
ただ、「効果中は移動できない」という表記が全てを台無しにしています。また、明記はされていない特殊な仕様がふたつあります。まず使用中は特殊な構えをとっており、その間何のアクションも使用できません。快気もできません。もうひとつはキャンセル技の「蛇鱗撃」ですが、蛇鱗術使用後凡そ2秒は使用できません。つまり使用後最低2秒は完全硬直します。
ここから滔々と酷評。
たとえ被ダメージ50%カットに多少のバリアが付くとは言え、敵陣の只中で最低2秒最大4秒も足を止めてじっとしていたら反撃して体力吸収する前に死にます。実際には効果時間終了時に確定で、或いは効果時間中に任意で蛇鱗撃を使用しますがこれがまた格好良いアクションで、使用しないという択が無い上に1秒ほど拘束されるので実質硬直時間はプラス1秒です。「バリアが割れなければ反撃ダメージも範囲も大したことが無い」という特性なので、「削り殺す」か「無視して棒立ちさせる」の択を相手に委ねる、というがまた最悪ですね。
さらに欠点を補足すると、アクションの使用から効果発動までにややタイムラグがあり、更に発動時や効果中はそれはもうわかりやすいエフェクトが出ています。発動までのタイムラグを鑑みて使用すればそのわかりやすさ故に無視されるだけですし、殴られ始めてから使用しても正直耐えきれるようなものではありません。それで反撃が斬鉄剣とまではいかずともそれなりに痛ければまだ圧はあったのでしょうが、コンボを中断して最低3秒棒立ちした末に最大16000ダメージはあまりにも低い。追撃していた相手には逃げられ、集ってきた新手の体力を1/3も削れずに囲まれて自分が死ぬだけのスキルです。
味方と連携すれば或いは何か活路はあるのかもしれませんが、そもそもの話こんな「敵に有利な択を与える」スキルに味方が合わせるような戦術を組むぐらいなら、使わずに普通にフォーカスして殴った方が強いです。
さて、アクションの各所で出てきた「LB加速」という単語。これがヴァイパーのユニークなところでもあるわけですが、その恩恵を受けるLBの威力・効果は如何ほどのものでしょうか。
リミットブレイク「大空喰らう蛇」:
20m以内の対象単体に急接近して、範囲5mに威力12000範囲攻撃。移動速度25%増加20秒。自身からの被ダメ上昇デバフ10秒付加。75%ヘヴィ5秒。一部アクションの置き換え。チャージ90秒。
表記上の威力はメレーLBの面汚し、失敗しかしない斬鉄剣未満とまで言える圧倒的弱さですが、被ダメアップデバフ付与により実質15000ダメージなので最低限の面目は一応あります。それよりも急速接近&20秒もの長時間に渡る移動速度向上&ヘヴィ、という「蛇」の名に相応しい執拗さが体現されているのが特徴でしょう。
置き換わるスキルはPvPの祖霊降ろしから置き換わるアレです。高回転のWS&追撃アビによる8連撃と〆の一撃まで加えた9連撃のトータルダメージは実に52000。被ダメ上昇デバフを加味すると65000にも及び、LBのダメージも加味すれば多少回復されたところで1人殺しきるには十分な威力があります。追撃アビは全て防御無視効果を所持するので、防御耐久している相手も削り殺せたりします。
ただし、調子に乗って暴れているとフルコンボ(大体3GCD超の時間が要る)を出し切る前にフルボッコされて死にます。
ちなみに表記上のチャージ時間は90秒ですが、各種スキルをフル運用して木人を殴るとLB使用から40秒もかからずに再チャージされます。