現場にいるネコタさんから緊急救援要請、そして写真が送られてきていることに気づきました。
何やら楽し気な雰囲気。
『な~んだオセロでもやっているのかな?心配するほどのことではなかったな』
そう思いました。
が、目を凝らしてよく見たらルガディン2体を捉えた衝撃映像でした。
次の2枚をよく見てください。
白い方のナニかが、
黒い方のドコかに入った。
そんな風にも見えないでしょうか。
白い方は両腕を前の方に持っていって喜んでて、黒い方は目を見開いている。
(下ネタNGの方、ごめんなさい)
ぼくは、この表情からもそう読み取ってしまいました。
よく見たらロリ神がこの短時間でハゲてるし。
こりゃダメだ・・・
むこうに行ったら死闘になりそうだと感じました。
そしてなによりも、コレはどう考えても、ぼくにどうにか出来る状態ではないと悟りました。
どこから湧いて出たのかも分からない白い神もいるし。
勝ち目のない戦いになることは分かっていましたが、腹をくくってログインすることに決めました。
入ってみると、シンペさんはこの時間は不在。週末と言うこともあり、リューさんもいませんでした。
神とネコタさんとミシェットさんら3人がいました。
しばらくすると、森にあるぼくの買ったばかりの新築にネコタさんがやってきて、それを追うようにロリ神もやってきました・・・
『おい、なぜソレを連れて来た!?』
覚悟を決めてインしたはずなのに、実物を前にぼくの膝が震えました。
どうやらこの時すでに、白い方は討伐されていたようで消滅していました。
ですが、黒い方は活き活きと、昼間よりもパワフルにまだ現世に留まっていました。
アシエンのごとく、黒が白を自身に取り込んだとも考えられます。
徐々に騒がしくなってきた我が家。
祭りの気配を嗅ぎ付けたミシェットさんも現れ、静かな森にたたずむ我が新居は、おかげさまでお祭り騒ぎに・・・
神と低脳テンパードどもは、人んちを上から下まで暴れ回り、畳の上を土足で走り回り、ベッドに乗り上げ、踊るわ風呂に入るわ濡れた足で動き回るわの大騒ぎ。
ぼくも負けじと害獣どもを1匹ずつとっ捕まえて、そとに締め出そうと追いかけました。
地下に逃げたり2Fに逃げたり、壁の中や家具の隙間に潜り込んで隠れたり・・・家主とウジ虫どもの追跡劇は続き、気が付くとなぜかネコタさんが3人にとっ捕まる結果となりました。
このように神は、コチラが少しでも気を抜くと周りのモノを取り込もうとしてきます。
コチラの画は、ネコタさんがヤられている図になります。
疲れたぼくらは、平和的に話し合いでこの事態を収拾することにしました。
『そうだ、スサノオに行こう』
話し合いの結果、この後、極スサノオに行くことになって、なんとかハウスから出て行ってくれました。
ロリ神は赤魔道士で、あの巨体に似合わず俊敏な身のこなしを見せました。
ターゲットに近づいたり遠のいたりする度に、超合金風メタリックレッドバニースーツを身に纏ったピンクヘッド(ハゲ)の巨体が、ぼくの画面をギラギラとチラつきました。
コイツに急接近されているスサノオの気持ちを考えたら、いたたまれなくなります。
落ち着いて話を聞いてみると、ロリ神はぼくの居ない間にハウスに忍び込み、潜んでいるとのことでした。
ネコタさんみたいなことをしているなと思ったけど、さすがにあの巨体を見逃すことはあり得ないと、絶対的な自信がありました。
ある時は水槽に潜んでいましたが、このように易々と見つけることができました。
コイツなら隠れててもすぐ見つかるから大丈夫。ビックリさせられることは、まず無い。いや絶対に無い。
ぼくは、バケモノがいたとしても平穏な生活が脅かされることはないと確信しました。
後日・・・。
ぼくは一人、部屋の家具の配置を考えていました。
ネコタさんの気配無し。
神の存在感も無し。
リューさんやシンペさんなど、ハウス内に忍び込んでいる者どもはいないことはしっかり確認済みでした。
スタンッ
どこか離れた場所、たぶん1Fからフスマの開くような音が聞こえたような気がしました。
神『あどうも』
ぼく『・・・・ッ!?』
ロリ神があまりにも普通に入ってきて、なんのヒネリもなく普通に階段を上がってきました。
笑いは一切抜き、脅かす気もさらさら無い、ウケ狙いでも何でもないロリ神が、後ろに立っていました。
ぼく『ンンンぎィゃあ˝あああああああああああああッッ!!!ぁぁいやだああああああぁ!!!』
神『お邪魔してます』
ぼく『ぁぁぁ助けて!・・・・お願い許して!どうか食わないで!!!』
彼はまったく隠れていません。
玄関から普通に入ってきました。近くを通りかかったから寄っただけです。
それに対して、ぼくの腰は砕け、声を枯らすほどの悲鳴を上げ、出せる限りのすべてのモノをひねり出しました。
こうならないように身構えていて、心の準備をしていたはずなのに・・・
ただただ普通に訪ねて来ただけの相手に、恐怖と絶望、そして『死』を感じました。
普っ通~に入ってきただけでコレでは、もうどうすることもできません。
身構えていてもコレなんですから。
体験したことのない緊急事態がゲームの中で起ころうとは、夢にも思いませんでした。
学んだことは、ルガディンは思っている以上の破壊力を秘めているということです。
今回のように、使うべき人間が使うと、とんでもない凶器になり得るということです。
取り扱う上で、十分に注意をしなければならない、いわゆる危険物です。
ルガディンになろうと迷っている方は、気を付けてください。
まず扱うための資格を取得してから、十分注意した上で自己責任のもと、人さまや自然界に危険をもたらさないように努めてください。
これからは、幻想薬を使おうとしている人に、
『ルガディン?』
と無責任に言うことも控えようと思います。
以上
珍事件の報告を終了します。
≪完≫
※出来事に多少の脚色をしております。
※ロリパン、ロリ神、神などはシエルさん1人のことを指しています