停電を乗り越えて、久しぶりのレビュー。
ナイトのレビューと本編のレビューなので、ネタバレを含みます。
二年前……思えば、3.0のナイトクエストは、三匹のガチホモたちによる、くんずほぐれつ凄惨極まる囃子(誇張表現)でした。
パッチ4.0では、エロ同人のようにさらに苛烈になった艶笑譚に、耐えがたき酸鼻を覚えてしまうのか。
そう、例えば……
ジェンリンス「お前をナイトお前をナイトに仕立てや……仕立てあげてやんだよ。
お前をない……とにしたんだよ!お前をナイトにしてやるよ(妥協)!」
ソルクギザル「じゃあこいつにぃ、甲冑つけて、そこに剣を挿入するってどうすか?」そう、こんな調子で。
――などという期待とは裏腹に、
今回のナイトクエストはとてもイイものでした。私は剣術士クラスクエストがとっても大好きで、今でもエオルゼアいち抱かれたい男が“ナルザルの双剣”アルディスなくらいなのです。
彼が再登場したこと、そして激烈極まる斬り結びをしたこと。これだけでもう満足でしたが、やはり久しぶりのご登場となる剣術士ギルドマスター・ミラが相変わらずイイ。
素直になれないミラと、風来坊のアルディス。このふたりの不器用な関係がまた素晴らしかったです。
ストーリー自体はシンプルでしたが、それゆえテンポよく話が進み、懐かしの面々も並んだりで、とっても楽しく進めることができました。
3.0に出てきた拒むことを知らない野獣(比喩)たちはほぼ出演してませんでしたが。暗黒騎士のジョブクエストも素晴らしい出来でしたが、ナイトジョブクエストも、剣術士クラスクエストが好きなら楽しめるはず。
さてお次は、メインクエストのレビューと相成りますが、
ここは最強にして最後の敵、
ゼノス・イェー・ガルヴァスについて語ろうかと思います。個人的に好きなキャラクターです。
戦いの中に愉悦を見出すというのは、某少年ジ。ンプなんかでもよく見ます。
名作『ドラゴンボール』の主人公、孫悟空なんかはその代表ではないでしょうか。
ただ一点、ほんのひとつだけ孫悟空と異なるのは、彼には大きな権力があったことです。
もし、ウルダハ貧民街の生まれであったなら、そして帝国の圧政と困窮の下で育ち、やがてウルダハ解放軍の一員となっていたのなら、その儁秀と才気を爆発させ、彼こそが『紅蓮のリベレーター』の主人公たり得たのではと私は思います。
少なくとも、最後のシーンでリセが言うように、ゼノスは「ただの血に飢えた獣」ではありません。
彼はこう言っています。
「生きるため喰らうため、互いに牙を剥き合うのが獣の性なれど、狩りを快楽に変え、戦を愉しむのは人だけに与えられた特権だ」実際は動物も遊びで無意味なハンティングをしたりするらしいですが、ともあれゼノスは「獣」ではなく、人道を外れていたとは言え、まさしく「人間」そのものだったのでしょう。
人を殺すと人を狩るは異なりはしますが、「アラミゴ解放」という大義名分のために、家族がいたり赤貧からやむを得ず帝国軍兵士となった人々を、リセも大勢殺しています。かつてのアルフィノのように、まだ若く青いというのはあるかもしれませんが、今ひとつリセの言葉には納得がいきませんでした。
帝国軍の圧政から独立を勝ち取るための殺人と、強者を求めて戦おうとした結果の殺人……。
もっと言ってしまえば、リセと冒険者たちは、己のテリトリーを守ろうとし拡大せんとする極めて動物的な衝動を、「独立」という言葉で飾っているだけとも取れる。
果たして、倫理の天秤はどちらに傾くのでしょうか。
こんなことを考えていたからこそ、綺麗事も御為ごかしもなしに己の心にただただ従うゼノスに、魅力を覚えたのかもしれません。
ただ、惜しむらくは、ゼノスがああなってしまった背景が描かれていなかったことです。ここにストーリーがあれば、もっと魅力的なキャラクターになっていたのは間違いない。それがどのようなものであれ、彼の行動に説得力がでて、話が面白くなりますから。
さて、大分話も長くなりました。
最後は、誰もが渇望したであろう、IFのコラージュSSを貼り、本日の結尾を斬りましょう。