Charakter

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Color

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私は何でこの色に生まれてきたんだろう。
真っ黒な私の色。


“汚い色だねっ!!よごれるからこっちに来るんじゃないよ!”
“黒猫だと!?縁起でもない、早く捨ててきなさい”
“お前にやるエサなんかないよ、みすぼらしい黒猫め!!!”
人が投げつける言葉や振りかざされた手が、心まで真っ黒に染めていく。


黒は嫌い、嫌い、嫌い・・・。


このまま、ここで寝たら降っている雪が黒を隠してくれるかな。
そしたら、誰か、撫ででくれるかもしれない・・・。



「ねぇ、大丈夫?お腹空いたの??」



・・・・誰・・・??


目の前には真っ白なキレイな女の子。
心配そうにこっちを見ている。


「あ・・・、あの、私のこと・・・?」
しばらく話した事なんて無かったから、声がかすれている。
でも、真っ白な女の子は微笑んでくれた。
「そう!そんなところで寝たら雪に濡れちゃう!こっちに来て」
差し出された手を見て、思わず出しかけた自分の手を慌てて引っ込めた。
「あの・・・、私の手、汚いから、汚れちゃう・・・・」
「いいから!ほらっ!!」
真っ白な女の子は私の手をぎゅって握ると歩き出した。


「あなたの毛、真っ黒で窓の明かりにピカピカ光ってとってもキレイね!」
にこにこ笑顔でそんなことを言うから、もう何がおこっているのかわからなくて、手を引かれて歩くことしかできない。

もしかしたら、私はもう死んでいて、神様の使いのこの真っ白な女の子が迎えに来てくれたのかもしれない。
そしたら、もう真っ黒い世界で生きなくていい。
そう考えるとうれしくなった。
きっと神様がいる所は、優しくてあったかいんだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はい!着いたっ」


連れて来られた場所はどこかのお店の倉庫みたいなところだった。
「ここ、あったかいでしょ。お店は入らせてもらえないけど、ここなら良いよってお店の人が言ってくれたの!」
確かに雪も風も防いでくれるし、この子の為だろう毛布まで置いてある。
でも、ここは・・・・。
「あの、ここ、神様がいるところ・・・・?」
そう、どうみても現実だ。
「え、神様!?見たことないけど・・・っ!」
びっくりした真っ白な女の子をみて、まだ自分が現実にいるんだと少しがっかりする。

「あなたの名前は?わたし、シロっていうの!!」

名前・・、名前なんて呼ばれた記憶がない。私には名前もない。持っているものも何もない。
今まで蔑まれて怒鳴られ続けた、この言葉しか。

“クロ”

「クロちゃん!よろしくねっ!!」

嬉しそうに喜ぶ真っ白なシロちゃん。

だから

少しだけ、この世界に受け入れてもらえた気がしたの。
私の黒い世界に、綺麗な真っ白な色が加わった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それから、私たちは2匹で過ごすようになった。


ご飯はお店の人が残ったものを持ってきてくれる。
優しいあったかそうな手がシロちゃんの頭を撫でてあげている。
私は隠れながらそれを見ていた。
自分を叩く為に振り上げられた手と、なんて違うんだろう。


シロちゃんは、ご飯も寝床も「半分こ!」って言ってニコニコ笑う。
たくさん話をしながら、そのまま2匹で丸まって眠りに落ちる毎日。


でも時々、夢の中を見る。
心を冷たく黒く染めていく、あの言葉が私から離れない。

“汚い色だねっ!!よごれるからこっちに来るんじゃないよ!”
“黒猫だと!?縁起でもない、早く捨ててきなさい”
“お前にやるエサなんかないよ、みすぼらしい黒猫め!!!”

私はお店の人が来ると私は必死に隠れた。
キレイで優しいシロちゃんが悪く思われたらイヤだ。
私は、黒は、人に嫌われる汚い色だから。
そういうとシロちゃんはとても悲しい顔をする。

「クロちゃんはこんなにキレイなのにっ!!」って泣きそうに言うから、私はいたたまれない気持ちになる。
ごめんね、私が黒じゃなければ悲しい思いさせないのに、ごめんなさい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ある日、シロちゃんが街の空き家で1冊の本を見つけてきた。

「クロちゃん、見てみてっ!!」
嬉しそうに目をキラキラさせながら読んでくれた本には、

“我が国イシュガルドより遥かに南。
山を越え森を抜け国を越えた先に、豊かな海を領土とする国がある。
そこには黒猫を使い魔とし、不思議な術を使い、箒で空を飛ぶ「魔女」と呼ばれる者が住む街がある”

と書かれていた。
挿絵には、黒い服に頭に赤いリボンを付けた「魔女」が箒に黒猫を乗せて空を飛んでいる様子が描かれていた。

「ねえ、クロちゃん、魔女を探しにいこう!!きっとクロちゃんを大事にしてくれる魔女が見つかるよ!」

魔女は黒猫をかけがえのないパートナーとしてとてもとても大事にするという。
自分を叩いてきたあの手が、本当にシロちゃんと同じように優しく自分を撫でてくれるんだろうか。
もし、そんな日が来るなら。


「・・・魔女に会ってみたい・・・・。」


ぽつりと呟いた言葉にシロちゃんが大きく頷いた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それから2匹は旅に出る準備をし、ある晴れた日にイシュガルドの街を後にした。



真っ白な雪が敷きつめられた坂道を歩いて上のぼる。
キュッキュッと音がなり、太陽の光が周りをまぶしく照らし出す。
木々の影は黒いけれど、自分の色とは違って潔く凛としていた。


「ねぇ、シロちゃん、空ってあんなに青いんだね!キラキラしてるよ!」
「クロちゃん、見てっ!大きな白い鳥が飛んでる!!」


初めて見る風景に、2匹は目を輝かせながら旅を続ける。


夜は洞穴や木の根元で眠った。

時々大きな獣の気配や鳴き声がして怖かったけど、一匹じゃないから耐える事ができた。
黒い声が聞こえる夢をみてうなされたときはシロちゃんがぎゅって手を握ってくれていた。


ご飯は狩りをして野兎や小鳥を食べた。
最初は生き物の命を奪う事が怖かったけど、狩りをしなければ自分だけじゃなくシロちゃんも飢えてしまう。
シロちゃんも一生懸命狩りをしてくれている。自分だけ逃げる訳にはいかない。

狩りが上達する頃には、山を越えて雪も少なくなってきた。
そうして2匹は国を越え、深い森へと旅を続けていった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

深い緑の木々。
湿った土の濃い茶色。
澄んだ透明な水が流れていく小川。
時折吹く風は、水分を含んだ独特な匂いがした。


小川にいる魚を捕りたくて腕を伸ばしたけど、上手くいかなくてずぶ濡れになって2匹でケラケラ笑いあう。

雪の国と違ってあったかいから、毛皮が濡れても凍らない!
食べ物も豊富にあったので旅は順調に進んだ。


途中、大きな鳥が沢山いる小屋の藁の中で寝ていたら、人が気づいて2匹でこっぴどく怒られた。
なんだか大きい割に繊細な鳥らしい・・・。
怒られたのに殴られなかったのは、動物が好きな人だからかな。
シロちゃんが一緒だったからかもしれない。
怒られて反省したけど、2匹でいたから怖くはなかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


広い広い森を抜けてたどり着いたのは、乾いた風が土ぼこりを舞いあげていく、黄土色の砂しか見えないそんな土地だった。


ここでの旅はものすごく辛かった。
なんせ水も食べ物も見当たらない。
2匹で必死に水の匂いがする方向を探して進んでいった。
森の土とは違う、カラカラした砂が視界を遮る。
赤い色の太陽が強い日差しを放ち、容赦なく体の水分を奪っていく。
体が熱くて思うように歩けない。隣を見るとシロちゃんも苦しそうにしていた。

「少し水の匂いが強くなったよ。もうちょっとだから頑張ろう」
こんな自分の為についてきてくれるシロちゃんを危険な目に合わせたくない。
必死に笑顔を作って励ました。
シロちゃんも小さく笑顔を作って頷いてくれる。
大丈夫、もう1匹じゃないもん、大丈夫・・・。


しばらく歩くと池を中心にした集落が見えてきた。
ようやく聞こえた水音に、シロちゃんの手を握りしめて水辺へと走った。
やっと飲むことができた水は、とても冷たくて美味しかった。

あんまり夢中で飲んだから、顔が水に浸かって溺れそうになったところをシロちゃんがひっぱりあげて助けてくれた。

しばらく木陰で休んでいると、旅支度をした人の会話が聞こえてきた。
どうやら崖の間をぬって進む道があるらしい。
途中には水場もあるし、日陰を通れる。シロちゃんと話してその道を行くことに決めた。

ご飯は小さいネズミや虫みたいなのを捕って食べた。



1度大きくて長いにょろにょろしたのを2匹で狩ろうとしたら、逆に食べられそうになって慌てて逃げた。あんなに大きく口があくなんて・・・・。

暑いときは木陰で休んで無理せず進む。
そうして、この環境に体が慣れてきたころ、ようやく砂の国を抜けることができた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そして私たちは海を目指し、空飛ぶ船へとこっそりと乗り込んだ。





Kommentare (14)

Kokona Doress

Anima [Mana]

ちびっこ猫ちゃんの冒険感溢れる世界が見ててはらはらどきどきw
執筆おつかれさまです!!

Rupy Flowerbird

Anima [Mana]

すごい、超大作の予感!!
これはまだプロローグに過ぎなさそうですよね・・・。
いったい、どんなお話しになるのか、とっても楽しみですね!

しかし、この撮影・・・大変だったのではないでしょうか?
場面を考えて、その撮影場所を決め、エモートを決め、構図を決めてさらに加工までしてあるなんて・・・・。
しかも、きっと何度も撮り直したりしたのでしょう。
本当にお疲れ様でした!

続きがとても気になりますし、楽しみにしています!
なんとか、モチベーションを保って完成させて下さいねw

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

ここちゃんっ>
SS撮影中、ふと浮かんだイメージが物語になりました。
気に入ってくれたなら嬉しいな(*’∀’*)

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

るぴちゃん>
ありがとう(*ゝω・)ノ
作品かいて、どんなSSにするか悩んで、天気をまって……。
確かに大変だったけど、とても楽しい時間だったよ(v*'ω')

さてさて…、次回作はイイねが一定以上で掲載されます(←

Black Butterfly

Gungnir [Elemental]

次回作 楽しみに待ってますね~♪
ゆっくりと ご自身の納得の行く作品を作ってください♪

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

黒蝶さん>
表現するのはとても難しくて…。
思うようにいかないことも多いですが、少しでも皆さんが楽しめたのなら嬉しいです!!!

Fuua Sunlight

Anima [Mana]

これ、、すごいわ、、。
ふー太郎なんやったん、、。w

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

ふーあん>
ふー太郎は子供向けの童話の主人公なの!
このあと、メンバーの個性が出ていくはず(’-’*)

Fiorung Frier

Anima [Mana]

ふー太郎のノリでSS撮ってると思ってたのに、まさかこんな展開に…

続き、気になります…!

Kiku Maru

Anima [Mana]

す…すごいっ!!
2人がこの先どうなって行くのか続きがちょー気になるw

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

おふぃお>
そう、今作は涙なしには読めない物語!!この後、魅力的な登場人物が……!?

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

きくん>
コメントありがとうっ!
頑張って書く…!!けど、とりあえずこれからビールを買い込んで旅行です行ってきます‼

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Dieser Charakter wurde gelöscht.

2人が可愛すぎて抱きしめたくなる~
それにしても毎回すごいね
考案するのが大変そう

Reinette Aubierault

Anima [Mana]

ほのちゃん>
いつもコメントありがとうっ!
猪型のレイネッテは、やりたいこと思い付く→目標設定→道程の大変さに途中で気づく。
考えなしですww
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